行政書士・社会保険労務士 大原事務所

人生も多分半ばを過ぎて始めた士業。ボチボチ、そのくせドタバタ毎日が過ぎていく。

携帯を鳴らしてはいけない場所

2018-07-12 18:24:28 | 日記・エッセイ・コラム

 「携帯のスイッチを切るか、マナーモードにしてください」

人の集まる場所に行くと、必ずアナウンスされる。

携帯を使い始めたのは25年位前か?比較的早くだったように記憶する。

暫くして、知人が何時もマナーモードにしているのを見て、そうだ、なにも鳴らすことはないと思った。それ以来原則マナーモード。それで充分用が足りた。だから、人の集まるような場所では、一々言われなくても一切鳴らしたことはない。

ところが、そういう場所で携帯を鳴らす人が少なくない。映画、寄席、会議、研修会、たまにとはいえ、至るところで鳴る。一人鳴らすと驚いて何人かの人は自分の電話を確認するので、続いて同じ場所で二度鳴ることは殆ど無かったと思うが、ちっとは気を付けろよ、と何時も思っていた。

ところがである。そんな私がとうとうやってしまった。しかも大事な研修会で。よりによって主催者がビデオを撮っている研修会。

言い訳になるが、その日は朝からややこしい案件があり、電話でやりとりを繰り返しており、すぐ気付かないと不味いと思って、マナーモードにしていなかった。そして、主催者が携帯の注意をしているのを上の空で聞いていて、マナーモードにするのを見事に忘れたのである。

 二時間半程度の研修会。それも山場の一時間半程経過というところで、間抜けな着信音が会場に響いた。

 最初、まさか自分の携帯だとは思わなかった。だっていつもマナーモードだから、私に限ってはあり得ないことだと思っていたから。

(チッ!どこの間抜けだよ)と心の中で叫んだりしていた。

ところが、どこか聞き覚えのある着信音。加えてブーッ、ブーッとポケットの震えが太腿を刺激する。アッと思ってポケットから引っ張り出そうとするのだが上手く出ない。暫く前から少し太ってきていて、着る物がすべて少しきつく感じている。座った状態で携帯を取り出すのは円滑に行かない。おまけに焦っている。やっとの思いで取り出すが、遮蔽物から抜け出した携帯の音はますます大きく鳴り響く。慌てて切ったが、6~7回位は鳴ったと思う。まわりの非難の眼。主催者の眼は犯罪者を見るよう。誠に極悪非道無礼千万極まりない行為。消え入りたい思い。穴があったら入りたいとはこのこと。

今まで生きて来て死にたいくらい恥ずかしい思いを何度がしているが、その中でもかなり上位にランクされるみっともない出来事だった。

見ると、朝からやりあっている某機関。と言ってもおっかない機関では無い。兎に角鳴っちまったものは仕方ない。急ぐのでとりあえず電話に出る事にして、平に平にご容赦頂きたいとの思いで、腰をかがめ顔を伏せてなるべく音をたてないで外へ出た。

実をいうと、この電話で軽くもう一悶着あるのだがそれはまたの機会に。世の中ほんとに上手く行かない。

 

久し振りの更新。ちっとも忙しくはないのだが、いろいろあって、なかなか時間が取れなかった。本当に時間の経つのははやい。歳くうと特にはやい。1か月や2ヵ月はほんの一瞬のように過ぎて行く。