行政書士・社会保険労務士 大原事務所

人生も多分半ばを過ぎて始めた士業。ボチボチ、そのくせドタバタ毎日が過ぎていく。

今朝の雪

2016-11-24 23:57:34 | 日記・エッセイ・コラム

 前にも書いたと思うが、自営業者になってから雪は好きだ。朝起きて雪が降っていると何か開放感がある。すべてを雪のせいにしてサボれるような気がする。

 必ず今日でなければ駄目という仕事などめったにない。よって、他の日に伸ばせるものは全て延ばす。

(だって雪だから仕方ないだろう)と自分に言い訳する。そして後ろめたさを追いやるように、堂々と戸外の雪をみながらコーヒーをすする。

 ところで息子は真冬の恰好で勤めに出て行った。まあ、雪の屋外で働く訳では無いのだからまだいいだろうが、通勤が大変だろう。

 大学の時、新聞配達をやった。まだあるのかどうか知らないが、新聞奨学生という奴だ。詳しい話はまたいずれにして、何と言っても一番嫌だったのが雪の朝の配達だった。寒い中を雪の無い車の轍をたどって無理矢理自転車を漕いで行く。すぐに身体は汗をかく程暑くなる。カッパを脱ぎたくなる。そのくせ指先は新聞が掴めないほど凍えて痛い。自転車のスタンドを立てようとするつま先はジーンとして、すでに感触がない。

(将来、どんな仕事に就こうとも、雪の日は外へ出なくていい仕事をしよう)と思った。


あるファミリーレストラン

2016-11-20 16:39:05 | 日記・エッセイ・コラム

 自営業になってから、家で仕事をする事が多く、そんな時の昼飯は家で簡単にすませる。だからたまに出先で外食になる時は結構楽しみである。

 ファミレス。だいたいはメニュー倒れ、不味いと思うが、中には美味い店もある。その上ランチは安い。ドリンクバー付きで600円なんてのもあり、あるチェーン店は友人の事務所の近くや私の最寄駅の近くにもあるので、たまの外食の時はよく利用する。そう、みんなが知ってるあそこである。テーブルが広くて、長居も出来る。少しぐらい長居しても邪魔にもされるような雰囲気はない。だから仕事の打ち合わせにも使える。

 息子が高校時代、友人たちと学校の帰り、みんなでピザ一枚、あとはドリンクバーをオーダーして二、三時間は居座ると言っていた。

 「お前、それはお店がかわいそう。もう少し何か注文してやれよ」

 「良いよ。じゃ、小遣い上げてくれ」

 で会話は終わった。

 

 先日、仕事の関係で同業社の事務所に行った帰り、丁度昼時になったので飯でも食おうと見回すと、一軒のファミレス。自宅の近くにはないチェーン。20年近く前なら待ち合わせで何回か行った覚えがあるチェーン。但し、何か食った記憶はない。まあ、ゆっくり座れればどこでもいいやと思って入った。たとえファミレスでもたまの外食なので前述のごとく結構ウキウキ。実に単純なジジイである。

 結論からいうと最悪。

 まずファミレスのランチにしては安くない。出てきたランチセットに二度目のがっかり、メニュー写真と全然ちがう。量が少ない。盛り付けが悪くてまずそう。さして大きくもない皿にポツ、ポツっとサラダだのフライだのが少しずつ、本当に少しずつ載っている。せめて見た目だけでも良くすればいいのに。

 口に入れて三度目のがっかり。不味くて食べられないというほどではないが、お金を取って食べさせる最低ラインくらいの所か?魚だの肉だのの小さなフライがいちいち硬くて食べるのが大変。

 そうだ、ファミレスは見かけ倒しのところも多いのだ、と今更のように思い出した。ランチに限らず、TVの特集番組でみて、うまそうと食べに行ったら、TVで見たのとはまるで違うものが出てきてがっかりしたことが一度ならずあった。

 それにしても料理があまり酷いので、ドリンクはキャンセルして出てきた。店員さんの接遇や、店内の感じは良かったのに残念な店。まあ、ランチ以外で行けばそれなりのものが出てくるのかな?私は試す気にならないが。

 

 

 


迷惑電話 宝石編

2016-11-14 19:58:09 | 日記・エッセイ・コラム

 宝石絡みの変な電話。

 電話を取るといきなり

 「おめでとうございます!あなたに宝石が当たりましたよー!」

 あまり利口とは思えないアニメ声の女。こういう電話によくあるいたってなれなれしい口調。今回は若い女の甘ったるい声である。最近この手の甘ったるい声とはご無沙汰している。思わず心が騒ぐ?だから何だということはないのだが、無愛想な年増や男の声よりはいい。

 でも、こういうのは概ね詐欺か詐欺もどき。

 昼飯を食べながらTV東京の昼のドラマを見ていた。毎日1時少し前から1時間弱、アメリカのTVドラマを放送している。好きでよく見る。1時半頃、丁度山場のところに着信。出てみるとこの電話。頭きた!

そこで一言、

 「誰に電話してるつもりだ!宝石なんぞ要らん!興味もない!」

 と大声で怒鳴ったら

 「キャッ」と叫んですぐに向こうから切った。本当に驚いたような叫び声だった。思わず笑ってしまった。この反応は素人の女詐欺師か?少し可愛げはある。

 おかげで犯人逮捕のシーンを見逃してしまった。

 ところで着信は自宅の固定電話。この電話は電話帳にも載せていないし、子供が学校を卒業してからは学校の連絡網という奴にも縁がない。いったいどこから電話番号を手にいれたのか?

 

 「当たりましたー!」と言えば、昔観光地に行くと、いきなりくじを引かされる所がたまにあった。私は引いたことが無かったが、引いた人にきくと、そのくじは必ず当たっていて、引いたくじを渡すと言われる。

 「おめでとうございます。当たりです。宝石が当たりましたー!」

 ところがこの当たった宝石はただの石だけで加工賃がかかるというもの。ただで指輪やネックレスをくれるという訳ではない。当たり前と言えば当たり前の話。嘘ではないから、詐欺ではないのだろう。でも・・・・・・・・。

 

 


迷惑電話 昔編

2016-11-12 00:35:28 | 日記・エッセイ・コラム

 随分以前の話だが、本当にしつこい営業の電話が多い時期があった。勤めていた頃、会社に電話してきて、マンション買え、株買え、金(キン)買え、と営業がしつこい。資格試験の通信教育なんてのもあった。

 まず勤務時間中に会社に電話してきて個人に営業するという非常識な商売のやり方が理解できない。最早営業ではない。ただの迷惑電話。そんな会社や個人から何か買う訳がないと思うのが当たり前だとおもうのだが。個人情報が漏れたようだった。

 もっとも、20年以上前、こういう営業をする輩が殆どいなかった頃は、神田の古本屋を廻れば色々な名簿が売られていた。卒業者名簿、職業別名簿、企業の役員名簿など、個人情報が普通に売買されていた。私の勤めていた出版社でも、販売先がある程度限られる本やパソコンソフトを発売する時は、法人や個人事業主等のリストを買って来てDMを出すことはあった。効率よく売るには便利だった。DMで注文をくれなくても、本屋さんやソフトショップに買いに行ってくれればそれでいい。

 DMなら興味がなければ捨てればいい。ゴミにはなるがあまり邪魔にはならない。それに、今のようにインターネットのない時代、DMも情報として無駄ではなかった。

 ただ、その営業が20年位前から徐々にDMから電話にかわり、しかも法人相手ではなく、個人がターゲットになり、仕事中の会社に電話してきて、個人に営業をかける。断ると、腹いせに脅しにかかってくる。だんだん非常識極まりなくなっていった。

 一度など、多分高校の卒業者名簿を見たのだと思うのだが、いかにも友人のような口ぶりで私の田舎には多い苗字を名乗り、こちらの会議中に電話をよこしたやつもいる。電話を取った社員が会議室に入ってきて

 「田舎の友人で○○さんという人が、大事な要件なので至急呼んでほしいと言ってるのですが・・・・。会議中だと言ったのですがどうしても急ぐと言うので・・・・」

 と困ったように言う。

 仕方なく会議を中座して電話に出てみると、果たして営業の電話。

 「私、高校の後輩で○○と申しますが、是非お勧めの投資の話があるのですが、会議中ご迷惑でしょうが早くお知らせしようと思いまして、云々・・・」

 取り付く島なく一方的にしゃべり続ける。私が断ろうと思って何か言おうとしても、言葉をかぶせて話させない。

 余りの事に腹が立つと同時にあきれてしまった。

 「あのね、まず黙りなさい!人の話を聞きなさい!」

続けて、

 「いいかい?人の職場に電話してきて、仕事の邪魔をして、・・・・・君がもし本当に学校の後輩なら、先輩に迷惑を掛けないと出来ないような営業は止めなさい」

これだけ言って電話を切った。

 何処で情報を取るのか、何人か同じような営業の電話をしてきた奴はいたが、中には断ると脅しにかかってくる輩もいた。一度など断っても、断っても何度も電話して来て、終いには

 「近くにいるんだ、10分後に押しかけるぞ!」

 と脅迫口調で言われ、来て何をしようというのか?こちらにも血の気は少ないが、若い男の社員は何人もいるのにと思ったが、あまりに腹が立ったので、警察に電話したら、

 「絶対来ませんよ。最近そのあたりの会社から何件も同じような相談があるんです。来ないんですよ。もし来たらすぐ行きますから電話してください」

 直通の電話番号を教えて貰った。それでも少し緊張して、何か武器になるようなものは無いかと思って社内を探しながら、給湯室にあったナイフは事が大きくなるから止めにして、他になにもないから来たらパイプ椅子でもぶつけてやろうか、と待っていたのに相手は来なかった。その割には10分後に律儀にまた電話で脅してきた。今度は

 「お前の家は分かってるんだ、自宅へ行くぞ!」

 と言う。いったい何をしろと言うのか?お茶でも出せってか、と思ったが、

 勿論自宅にも来なかった。

 それにしてもそこまで人を不愉快にして、仕事の邪魔をして、それでも何かを買ってくれると思うのか?ただの嫌がらせだとしたら何の為?腹いせ?馬鹿馬鹿しいほど無駄な行為だ。その精神構造はまともではない。

 最近はそんな酷いのは無くなったが、手を変え、品を変え、相変わらず迷惑営業の電話は多い。電話の数だけなら以前より多いかもしれない。

 


おい!ねえちゃん!馬鹿にしてんのか!

2016-11-09 23:16:01 | 日記・エッセイ・コラム

 先日、近くのスーパーというか、コンビニ程度の小さなスーパーチェーン店のひとつに買い物に行った。

 このチェーン店は、前日の売れ残りや、賞味(消費?)期限が近くなったものにシールを貼って30%引きで売っている。今日明日食べる物はそれで充分だし、事務所兼家のすぐ近くにあるので、時々昼食代わりのパンを買いに行く。

 ところで暫く前から一寸した買い物でもメガネがないと不便になった。老眼が進んで、値段のシールが読めない。読めないどころかシールが小さくて字も薄いと、どこに貼ってあるのかすら分からない。少し前まではその程度は遠く離したり、目を細くすれば平気だった。だから老眼鏡など外に持って出なかったのに、今はもう駄目になった。老いとはこういうものらしく、日々何かが出来なくなる。

 さて、そのスーパーで30%引き商品のワゴンの中の商品を買おうと思ったのだが、メガネがない。忘れた。そして、ある商品の元の値段のシールが分からない。どうせそんなに高い商品など置いていない小さな食品スーパー。数百円程度のものなのだから黙って籠に入れればいいのだろうが、私はケチである。いくらにせよ値段の分からない物は買いたくない。商品と値段に納得しないとたとえ10円の商品でも買いたくない。

 そこで近くで棚の商品整理をしていた多分高校生アルバイトのような店員さんに

 「ねえ、これいくらなの?」と訊いた。シールは何処に貼ってあんの?位の意味のつもりだ。元の値段が知りたかった。ところがその店員さん、値段シール指差しながら、シールは商品のほぼ中央に貼ってあったのだが、数字が薄くて、ラベルも小さくて見えなかった。

 「えーと、〇〇〇円だから、30%は×××円位で、だから、○○○円から×××円を引いて・・・・・・・・・えーと・・・・・・」

 一瞬ムッとした。このねえちゃん!私が余程呆け老人にみえたのだろうか?

 「ああ、良いんだよ、大体わかれば、シールが見えなかったんだよ。三割引き位は自分で計算するからもう良いよ。有難う」

 と口で言って、

 (おい!ねえちゃん!誰が計算してくれと言った?テメエ俺を馬鹿にしてんのか?そのくらいの計算は自分で出来る。ベラボーメエ!だいたい、30%を計算して元の値段から引く位なら、ハナっから70%掛けを計算した方が速えだろう)

 と心の中で叫んだ。

 口にはしなかったが、反省。親切にわざわざ計算してくれようとしたんだものな。ホント、ジジイはひがみっぽい・・・・・・・