行政書士・社会保険労務士 大原事務所

人生も多分半ばを過ぎて始めた士業。ボチボチ、そのくせドタバタ毎日が過ぎていく。

不器用おじさん、パソコンを修理?する⑤

2017-08-12 00:12:46 | 日記・エッセイ・コラム

 パソコンや関連メーカーにサポート依頼の電話したことがある人なら、そこに電話して腹の立つ前に担当の人間と話をする事の困難さを知らない人はいないだろう。最初から人間が出る事は絶対と言っていい程ない。

 一番ひどい例をあげると

①まず話中 これが何度電話しても散々続く

②何度か電話してやっと呼び出し音がなる

③何度も呼び出し音が鳴って、やっと出たと思ったら録音ボイス

④これがわざと怒らせるような設定の電話がある

 曰く「ただ今混雑しております。暫くお待ちください」

これが、永遠と続く。だだ、これはまだ良い方。パソコンメーカーでは最近殆ど無いと思うが、仕事で電話する某役所など、散々応答メッセージ繰り返し、何度も番号を押させたあげく

「ただ今混雑しております。暫く経ってからお掛け直し下さい」

 の応答メッセージのあと、いきなり切れることがある。つまり、一度も人間と話することなく門前払いされるわけだ。待つことを選択する機会も与えられない。

 

 こんなのに比べると、今回電話したメーカーは優等生のようなもの。何度か録音メッセージに従って番号をおしたあと、すぐ女性の担当者が出た。

「お待たせしました。修理担当の〇〇です。どうなさいました?」

此方はメモリーの増設がうまく行かなくてイライラしているが、彼女はいたって明るい声。当方イライラを深呼吸で静めて穏やかに、状況を説明した後 

「カバーが外れない。取り扱い説明書には簡単そうに書いてあるのに押しても引いても外れない。ぴったっと接着剤で張り付いている感じでビクともしない」

 と訴える。

 するとその女性。私が見てるのと同じ取扱い説明書を持って来たようで、私の開いているページをたずねる。そこを見ながら

 「そうですね、簡単そうですよね。駄目ですか?駄目ですよね、だからお電話頂いてるんですものね」

 いたって素直な対応。

 「修理の担当に確認してみます。折り返しお電話しますので一旦お切り頂いて、10分位お待ち頂けますか」

 そして約束通り10分程後に電話を貰った。

 「すいません。分かりました。大丈夫です。少しコツが要るそうです」

 声が弾んでいる。素人相手にコツが要るといわれても困るが、多分彼女もそのコツとやらが分かって嬉しかったのかも知れない。

 「できれば薄いクッションのような物の上で、まず、カバーを両手でしっかり掴んで頂いて、僅かに持ちあげるようにして、丁度クッションの上に中身を放り出すような感じで、カバーごと少し前に押し出してすぐにちょっとだけ力を入れて素早く引いて下さい。引くとき力を入れる感じです」

 「一寸待ってね。駄目だとまた電話するのは面倒だから、いまやってみるから電話つないだままにしておいて」

 と言ってやってみた。

 一回・・・・・・・・駄目。

 二回・・・・・・・・駄目。

 やっぱり駄目かと思ったが、念の為にと思って、もう一度少し強めに力を込めてやったら、ガサッと音がして、カバーがずれて中身が5㎝程飛び出した。

 「やった!出来たよ、有難う」

 「本当ですか!良かったです」

 パソコンメーカーに電話してこんなに気分がいいのは初めてだと言うくらいうまく行った。こういう親切な対応をされると、腹も立たない。もっとも本番のメモリーの増設は今からだが。

 久し振りに書いたのに、今回もまた終わらない。しつっこく次回に続く。なんかもうしばらく続きそう。