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宇宙のはなしと、ときどきツーリング

モバライダー mobarider

宇宙の美しさ、巨大なスケール感 “はくちょう座ループ”

2012年12月28日 | 宇宙 space
1500光年先に広がる、巨大な超新星の残骸“はくちょう座ループ”








6億画素の画像に収まった
“はくちょう座ループ”の全容






満月の約45倍にも広がるその全容を、“6億画素”およそ1.7ギガバイトもの巨大サイズで詳細にとらえた画像が初公開されました。

“はくちょう座”ループは、約1000年~1万年前に起こった超新星爆発により放たれたガスの残骸です。
地上から見ると、月の45倍近い面積にまで広がる巨大な天体なんですねー

1784年にイギリスの天文学者ウィリアム・ハーシェルが、初めての観測記録を残しています。
でも、あまりに大きいので、それぞれの部分が別の天体として分類されてきました。

たとえば、東側(画像の左側)は“NGC 6992”、“NGC6995”、“IC 1340”
中央上は“NGC 6960(網状星雲)”、西側(画像の右側)はピッカリングの三角(網状星雲)
っといった具合です。

今回初公開された画像は、2003年にアリゾナ州のキットピーク国立天文台で撮られています。
0.9メートル望遠鏡に、広視野モザイクカメラを取り付けて撮影されました。

天文学の研究では多くの場合、より深い分析のために、とらえた画像は地味な数値情報の表やグラフに変わってしまいます。

でも、このような画像は、我々を囲んでいる宇宙の美しさ、巨大なスケールを感じることができていいですねー