宇宙のはなしと、ときどきツーリング

モバライダー mobarider

おつかれさん“グレイル” 双子の月探査機が運用終了

2012年12月24日 | 宇宙 space
2011年9月から月周回軌道での観測を行っていたNASAの探査機“グレイル”






双子の探査機“グレイル”




この双子の探査機が、18日午前7時半ごろ運用を終えました。
月の北極域にある、ゴールドシュミットクレーター付近の山の南麓に、制御落下して役目を終えたんですねー

“グレイル”は2機編成で、“エブ”と“フロー”という愛称が付けられています。
お互いの距離を一定に保って、共に月の上空を飛行するんですねー

そして、その距離は重力によって、わずかに変化します。
この様子をとらえて重力場を測定するのが、ミッションの主な目的でした。

8月からの延長ミッションでは、平均飛行高度を55キロから23キロに下げて、クレーターや山脈などの地形が生む細やかな重力場の観測を行ってきました。

“グレイル”の落下地点は、今年7月に61歳で亡くなった宇宙飛行士サリー・ライドさんにちなんで、“サリー・K・ライド衝突地”と名付けられています。

宇宙教育活動に意欲的だったライドさんは、“グレイル”ミッションで小中学生が観測地点を選んでリクエストする“MoonKamプログラム”にも携わっていたそうです。