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宇宙のはなしと、ときどきツーリング

モバライダー mobarider

2020年に新たな探査機が火星へ行くかも

2012年12月17日 | 火星の探査
火星探査車“キュリオシティ”の成功に気をよくしたNASAが、2020年に再び同様のミッションを計画しているようです。
新ミッションでは、将来地球に送り返すための岩石の採取と、保存を行う可能性があるそうです。

NASAの火星探査プログラムは、これまで大幅な予算削減に苦しんできました。
でも、NASA科学ミッション局には、“キュリオシティ”に似た第2の探査車を製造・運用する資金はあるようなんですねー





2020年には“キュリオシティ”に
仲間ができるかも…



その理由としては、“キュリオシティ”の予備の部品が多くあり、後継ミッション開発のノウハウを持った工学・科学チームがいること大きいようです。

なので、新たな探査車は、大きな成功を遂げた“キュリオシティ”に、新たな機器を搭載したものになる可能性が高いんですねー

現在、火星にいる“キュリオシティ”が25億ドルかかったのに対し、“キュリオシティ2号”の予算は15億ドルに抑えられる見込みです。
まぁー この先まだ連邦議会の承認を得ないといけないんですがねー

2020年に打ち上げ予定の新探査車は、“キュリオシティ”と同じ重さ1トンの車体を持ちます。
そして、“キュリオシティ”着陸時の「恐怖の7分間」に使われたのと、同じスカイクレーン技術を採用するのですが、搭載する機器は異なる見通しです。

さらに、後で地球に送り返せるよう、火星の岩石を保存する機能を望む声が多いそうです。
それは、これまでのどの火星探査ミッションも、地球にいる研究者が試料を直接調べることが出来なかったからなんですねー

NASAでは次の10年間に、火星探査で重点を置くべき項目について、包括的な再検討を行っています。
その複数で「サンプルリターン」が、最優先項目に挙がっているのは、上記のような理由からです。
なので、新探査車は良質なサンプル群を収集・保存する機能を持つことになるようです。

現在の予想では、地球に岩石サンプルを持ち帰るためには、3つのミッションが必要になります。
 第1のミッションは、サンプルを選別し、採取し保存すること
 第2は、サンプルをまとめて、火星軌道上に飛ばすこと
 第3は、それを火星から地球まで持ってくることです。
そして、これらを実現するには、過去のすべての火星ミッションで得たノウハウを、総動員しなければなりません。

NASAによると、新探査車に積み込む科学機器の提案募集は、まもなく締め切られるそうです。
サンプルリターン用システムについては、現段階で必要とされるのは良質なサンプルを特定し、採取し、探査車内に保存する機能のみです。

この後、地球に持って帰る方法が見つかるまで、とりあえず火星で待機するようですよ。