苗苗老師的心言苗語

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☆ Happy Christmas!

2005-12-24 00:35:37 | ☆ 苗苗の日本語Essay

「快楽聖誕」(中国語)

中文導報

劉 心苗

2004年12月23日

 

Happy Christmas!  

   またクリスマスシーズンがやってきた。北京の友達から電話をもらった。「東京はもうすっかりクリスマスムードなの?」「東京だけではなく、うちもそうだよ。」 

   毎年、お店のクリスマスグッズに惹かれて、押入れで眠っているグッズはたくさんあるにもかかわらず、ついつい買ってしまう。クリスマスシーズンに入ると、毎年の常連メンバーと新米サンタクロースらは一斉に我が家のクリスマスステージにきらきら登場する。

  正直、いまだにクリスマスという祭日がどういうものなのかはよく分からない。でも、私だけではなく、クリスマスを楽しく過ごす人々の中には、知らない人が大勢いると思う。皆はきっと私と同じように、クリスマスの楽しい雰囲気と輝く灯りにひかれて、クリスマスのことがよくわからなくても、Happy Christmasになってしまう。クリスマスの魅力はこのシンプルな楽しさにあるのだろうか。

   中国の旧正月、日本のお正月と比べると、クリスマスはもっと自由奔放に感じられる。クリスマスの代表色――絶対に合わないと思われる二色だが――生き生きとした赤と活気に満ち溢れる緑は心躍るクリスマスを作りだす。クリスマスシーズンの夜、ツリーに飾っているファンタジックな電飾やイルミネーションがきらきらときらめく。ハリウッドのロマンス映画に描かれた華やかな夢のような世界のようで、うっとりと思いを馳せられる。そのため、この西洋の祭日はアジアでも受け入れられ、人気が高まる一方だ。けれども、国によって、クリスマスを楽しむ方法もいろいろある。

   日本の場合、11月1日になったとたん、デパートは早速不用ハローウィンのカボチャを撤収して、華やかなクリスマスの飾りをし始める。日本の伝統味がたっぷり味わえる商店街でさえ、流れる音楽はクリスマスソングに変わるところが多い。中国の場合、クリスマスを楽しめる時期は日本より少々遅れる。ほとんどのところは、12月に入ってから、クリスマスの飾りをし始める。スタートは日本よりちょっと遅れるけど、負けず嫌いな中華民族はそれを取り戻す方法がある――クリスマスの飾りを中国旧暦のお正月以降にも光らせる。よく中国好きの日本人の友達に不思議そうに聞かれる、「クリスマスはもう終わったのに、なんで中国はまだツリーを飾っているの?」「日本人と同じようにクリスマスが大好きだからだ!」と即答する。もし日本は11月からクリスマスが始められるなら、中国は翌年の2月までクリスマスを延期してもよいのではないか?

   ところで、国によってイブディナーもそれぞれ違うようだ。正真正銘のイブディナーはターキー料理だそうだが、あるアメリカ人の友達の家でイブディナーに招待された時、自家製のクッキーをご馳走していただいた。彼女は、故郷ではクッキーのほうが欠かせないクリスマス代表食だと語ってくれた。不思議なことに、日本はなんとケーキになっている。11月からケーキの予約も受け付け始める。

   去年のイブ、夫は照れながらクリスマスケーキを持って帰った。何かがあったに違いないと驚いた。彼はあらゆる記念日や祭日に興味がないので、クリスマスケーキを買うのは異常事態だとも言える。遠まわしに聞いてみたら、会社から帰りの途中、あちらこちらで流れているクリスマスソングに乗せられて、駅前のケーキ屋さんの眩しい灯りとケーキを買い漁っている人たちにつられ、ケーキを買ってしまったそうだ。思わず笑った。でも、こんなクリスマスの楽しみ方でもいいのではないか?よく分からないけど、確実に「Happy」を感じている。それで十分ではないか。Happy Christmas!

 meiさんへ、エッセイの日本語添削ありがとうございます。


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