夏風邪が流行っているそうで、毎週風邪で倒れた生徒さんがいらっしゃる。
弱々しい口調での休みの連絡をいただいた時、よく、了解した旨を電話の向こうにいる生徒さんに伝えただけで、つい電話を切ってしまいう。しかし、切った後、落ち着かない気持ちになり、「あっ、『お大事に』を言うのをまた忘れた!」と、やっと気づく。
暑いのに、熱とか出したりするとつらいだろう、と思うし、励ましの言葉を言いたい気持ちもいっぱいあるのに、どうも日本語の「お大事に」を言う習慣がなかなか身につかない。
その理由とは、「お大事に」は、それに当たる中国語の“請多保重”(qing3 duo1 bao3zhong4)とのニュアンスが少し違うからだ。 “請多保重”(qing3 duo1 bao3zhong4)は、入院中の病人をお見舞いするときや、遠方に旅立つ人を見送るときの決まり文句としてよく使われるが、日常生活での使用頻度は高いとは言いがたい。
風邪などの軽い病気だと、中国語では、“多注意身体”(duo1 zhu4yi4 shen1ti3)「体調にご注意ください」や“好好休息”(hao3hao xiu1xi)「ゆっくり休んでください」という表現をよく使う。
だんだん蒸し暑くなってきて。夏風邪が流行っているそうだ。
体調にはくれぐれもご注意願いたい。
風邪をひかれた方は、お大事に!
“請多保重”!、いえ、“請多注意身体”!