忙しければ気分転換をしたくなる。時間があまりないので、DVDを諦めるしかない。そういう時、本の有り難さをつくづく思う。通勤電車の中、食事の時、授業始まる前の数分間、あと、大きい声でいえないが、トイレの中。少しずつしか読めないと思ったのに、意外と量が結構たまる。
『妖娥子』 王小柔著 人民文学出版社出版 ☆☆☆☆☆
久しぶりに読んだエッセイ集。偶然に手に入った本なので何も期待せずに読んだが、個人の読書史上最高に笑えた。電車で読むのはやめたほうがいいかもしれない。ふきだすことが多く、電車で我慢するのは大変だったから。ちなみに、王小柔はいま中国では話題を呼ぶ人気エッセイストだとこの本で初めて知った。最新な中国事情と新語の勉強になるので、上級クラスの同学們にも読んでもらいたい。(彼女の最新エッセイ集を購入した。4月に届くのを楽しみ。)
『世界因你不同』 李開復・範海濤著 中信出版社 ☆☆☆☆☆
友人に薦められた伝記。李開複氏は元大学助教授、元マイクロソフトの副総裁や元Google中国区総裁などという伝奇的な職歴をもつ情報産業の運営者と科学者である。ハイテク産業の話は素人の自分には理解できないと思ったが、とても読みやすかった。彼の波乱万丈な人生を側でドキドキしながら見ている気もした。電車で読むのは中断するのを惜しんで下車をしなくなるなるかもしれない。おうちで一気に読むのがお薦め。これから何度読むのかわからないが、少なくても何十回読んでみたいと思う。座右の銘にしたい言葉が多く数十回読まないと覚えきれないから。(彼の最新著作も購入済。4月の楽しみになる。)
『社長の金言』 村上龍 日本経済新聞出版社 ☆☆
李開復氏の伝記を読んだ後に、企業家の本を読みたくなったため購入した。しかし、テレビの対談で文章化されたもので、ディーテールは少なく、個人的にはあまり面白くないと思うーー『世界因你不同』と比べると。
『老学生の日記』 坂本武信 産経新聞出版 ☆☆☆☆
BH同学のお薦めで読んだ。「この本を読んだ後、年取るのを怖くなくなった」とBH同学がこう述べた。定年後に東京外国語大学の大学生になった日本の団塊世帯によるエッセイ。ユーモアがあり、楽しく読める本だ。同じ外語大の出身で、一応私の後輩とのこともあり、外語大の話はとても懐かしく思った。いま、好評でクラス中でまわしている。
『サヨナライツカ』 辻仁成 幻冬舎文庫 ☆☆☆
ZW同学のお薦めで読んだ。素晴らしいタイトルが好き。小説の後半は感動的。
『サヨナライツカ』を買う時についに買ってしまった。ネットショッピングの恐ろしいところだ。買わなくてもいいといま思う。
本ではないが、『ヤン・リーピンのシャングリラ』を見に行ってきた。がっかりした。ヤン・リーピンではなく、出場時間の短さに。2時間半ぐらいの公演なのに、ヤン・リーピンを見られたのはただの15分ぐらいだった。でも、15分でもいい、その素晴らしいダンスを一度観られてよかったとも思う。☆☆