苗苗老師的心言苗語

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☆ アンパンパンってだ~れ?

2010-02-19 00:24:42 | ☆ 苗苗言語生活

プリちぃ★ビーンズ アンパンマンL  

  去年3月に娘が生まれました。5月から仕事に復帰するようになりました。育児と仕事を両立できるのはおばあちゃんたちのおかげさまです。

  おばあちゃんたちというのは、実の母と、夫のお母さんーー姑さんとの二人です。お二人は遥々な中国からやってきて、半年で交替でわが娘の面倒を見に来てくれています。

  いま苗苗保育園(園児は娘一人だけ)の先生を担当しているのは姑さんのほうです。65歳になった姑さんですが、外国語を覚えるのは趣味らしいです。日ごろに私たちに「これは日本語ってどういうの?」と聞いています。娘が見ている宮崎駿のDVDも熱心に一緒に見ています。なので、トトロを見ると、娘に“快看、快看、dodoro来了!”(kuai4kan4 kuai4kan, dodoro lai2le」(早く見て、どどろが来たよ!」と呼びかける。なぜか「どどろ」になったのかわかりませんが、娘もわたしたちも理解していますから訂正はもちろんいたしません。 

  ある日、あっれ~、耳に入ってきた言葉にちょっと違和感を感じて、耳をすませて娘と一緒に遊んでいるおばあちゃんの言葉を聞くと、“你看、你看、安胖胖!”(ni3kan4,ni3kan4, an1pang4pang) 「ほら、アンパンパン(デブ安ーー安というデブちゃん)だよ」と言っているではないでしょうか?思わずにふきだしました。

  アンパンマンはいつか、デブ安(アン)に改名したのでしょうか。しかし、まん丸したアンパンマンのキャラクターを見ると、妙に納得しました。

  ちなみに、アンパンマンの正しい中国名は面包超人”(mian4bao1 chao1ren2)となります。


☆ さよならいつか(天下無不散的宴席)

2010-02-13 00:59:21 | ☆ 苗苗言語生活

  

  ZW同学のお薦めで辻仁成の小説『サヨナライツカ』を読んだ。小説の内容は別として、タイトルを興味深く思った。

  実は、中国語にこんな諺がある。“天下無不散的宴席”(tian1xia4 wu2 bu2san4 de yan4xi2) どんなに楽しい宴会でも別れがやってくるとのことで、語学講師という仕事をする私によく思わせる言葉である。但し、日本語にうまく訳せない!

  『サヨナライツカ』を手に取ったとたん、ふいにこの諺を思い出した。本を読み終わったら、やっぱりこれだと再確認したのだ。

  さよならいつか。人生には、いつか、さよならを迎えるものだ。

  しかし、中国語にこんな詩もある。“但願人長久、千里共嬋娟”(dan4yuan4ren2chang2jiu3, qian1li3 gong4 chan2juan1)遠く離れていても、同じ月を眺めることができる。

  なんてポジティブ的なことだーーたえずに別れを迎える私にとって、とても心を慰められる言葉だ。


☆ もっと芸を磨こう

2010-02-07 01:35:22 | ☆ 心言苗語 ☆ (Diary)

  

  今週で高校の一年間の授業が終わりました。感無量でした。

  はじめて高校中国語のオーファーをいただいた時、軽い気持ちで受けました。いままで10年近く成人相手の中国語教育では、最初の1,2年を除いたら、ほとんど失敗したことがなかったため、高校生も同じやり方で通用すると思っていました。

  実際に高校の現場に入ってから、それほど興味を持っていない高校生を相手にするのは、学習意欲の高い成人の生徒さんを相手にするよりどれほど難しいのを痛感しました。教授法や授業内容・進みのスピードやプリントの作成方などを新たな工夫をして、意気軒昂に授業に臨んでも、冷たい反応に挫折感を味わいながら帰宅した時もしばしばでした。いままでお笑いに興味のない私がお笑い芸人の気持ちを理解するようになったと思います。いつも冷たい目線でお笑い芸人の必死ぶりを睨めていた観客の自分がパフォーマンスする立場に置かれたからです。精一杯頑張った芸を披露したにも関わらず、観客の受けが悪かった時、自分の芸は未熟だと反省し、さらに磨くことに励むことができるのは、特別な情熱がないとできないでしょう。逆に、興味のない観客に自分の芸に注目してもらい、面白いと思わせるなら、それ以上にない達成感ができるでしょう。

  いままで中国語に興味をもち、自らどんどん学習していく生徒さんに恵まれてどれほど幸せなことを再認識しながら、中国語に無関心な人に中国語は面白いと思わせる授業ができるからには、正真正銘なプロになることに気付きました。

  期末の生徒さんの授業評価には、「中国語は楽しいです」と書いてくれた生徒さんがいました。それは、この一年間最大な収穫だと思っています。

  次年度、中国語好きの生徒さんだけではなく、あまり興味のない生徒さんにも「中国語は面白い、中国語は楽しい」と思ってくれるような授業をしたい!地道に芸を磨いていきたいとつくづく思ういまのところです。