“我想你”wo3 xiang3 ni3を教えるとき、いつも、「I miss you 」を例としてあげる。そうしたら、みんなさんは簡単に理解できる。しかし、意味がわかったとしても、果たして日本人は“我想你”wo3 xiang3 ni3をほんとうに口にすることができるだろう。
“我想你”wo3 xiang3 ni3でも、「I miss you」でも、日本人にとって、どちらも照れくさくてなかなか言えない言葉だそうだ。日本語なら、「会いたい」とか、「(あなたがいなくて)寂しい」のような少し遠回りする言い方になる。
しかし、同じアジアの人なのに、中国人は堂々と“我想你”wo3 xiang3 ni3を口にする。恋愛ドラマに欠かせない言葉の一つでもある。
ある日、母がそばで国際電話をした時、“我也很想你們”wo3 ye3 hen3 xiang3 ni3men(私もみんなに会いたいよ。)との話が耳に入ってきたーーあっ、言ってる言ってる!おばあちゃんでもこんな言葉を言うんだと妙に嬉しかった。きっと、電話の向こうの人に、“我們想你”wo3 men xiang3 ni3(私たちはあなたに会いたい。)と言われただろう。
言葉と文化を切り離して考えることはやっぱりできないものだーーだから、自分の母国語と文化にない言葉を自然に使うことが難しいだろう。