8月6日の家庭医療学夏期セミナーで異色のチームに出会いました。
懇親会の場です。近くで飲食している人たちは雰囲気が違う。医者らしくない。石頭でなさそうな表情をしていました。
近寄って挨拶し、名刺交換。うむ何と副町長の肩書。どうしてここに?
福井県高浜町の副町長日村健二さんでした。若い。周りに社会保険高浜病院の看護局長さん、たかはま地域医療サポーターの会事務局長さん。
井階友貴先生が担当するセッションのために福井からはるばる参加されたのですね。頭が下がります。
それにしてもこんなにチーム仲間を連れてくる井階先生のパワーってすごいなあ。
自分の若いときを振り返ってみると、41歳の時に自治医大から宮城県涌谷町に赴任しました。今の井階先生よりも10歳年上です。町議会での挨拶に、「衣食住ならぬ医行住一体になった取り組みをしたい」と語りました。医療従事者、行政、住民が一緒に取り組む医療が大事と力説しました。
今の理念、地域協働型プライマリ-ケアの先駆けです。
これを医学部卒業して数年で地域診療所に飛び出し、すばらしい仲間をつくり、しかも学生たちへの教育をする。井階先生の熱さ。その源泉はどこから来ているのでしょうね。一度、じっくり聞いてみたいものです。
さて、気になることがひとつ。井階チームのセッションのテーマです。昨年は「理想の家庭医療の実現・研修のために~住民、行政、医療の三位一体がなぜ重要か?~」から、今年は「理想の地域医療って!? ~コメディカル、住民、行政との連携が地域でなぜ重要か~」になりました。
家庭から地域に。医療からコメディカルへの変化はなぜでしょう?
そうですか。国の機関から町役場へ。随分思い切られましたね。
井階医師の兄貴分として兄弟仁義でサポートよろしくお願いします。
同じ目標を持った仲間が少しずつ増えていく。それが地域医療の面白さだと信じています。
約3年前に、赤い糸に導かれ、国の機関から高浜町へ副町長として赴任しました。
これまで、年に1・2度病院に行って薬をもらって帰ってくるという「医療」という分野に興味も関心もなかったのですが、「町から病院が無くなる?」という窮地に立たされたこの町で自分に何が出来るだろうか(きっと何も出来ない)?とモンモンとしていたところ、井階先生(いか☆やん)から声を掛けられました。
結果はともあれ、セミナー、シンポジウム等の場で、「医療、行政、住民」が仲良く手を携えているというメッセージを送り続けることくらいなら自分にも出来る。と、考えております。
よって、いか☆やんにグイグイ引っ張られて、営業活動に精を出しております(笑)。
少しずつでも、うちの町の医療が良くなっていきそうな、そんな爽やかな風を感じております。
今後ともよろしくお願いします。
一緒に何かプロジェクトを進めているというよりは、ワイワイと仲良くしているという感じで、大したことをしている訳ではないですが、
先生の理念に非常に賛成で、医行住の三位一体なくして地域の医療は語れないと考え、行住の方々を引っ張り回したり、あるいは逆に入り込んでいって嗾けたりしています。
ご指摘の、家庭→地域、医療→コメディカルには、申し訳ないことに大きな意味はございません・・・(-_-;
今年のセッションでは地域住民(患者さん)の事例を出しながら、より土臭い話を取り入れましたので、地域にしました。
また、今年は医療系学生(将来のコメディカル)もセミナーの参加対象に入れるというお知らせを聞いておりましたので、そのような方にも聞いて欲しいと思い、コメディカルにしたのです。
懇親会の席では、高浜町のメンバーが大変お世話になり、みんな喜んでおりました。
今後とも貴重なご指導を賜りますようお願い申し上げます