『自由からの逃走』で読者の多いエーリッヒ・フロムの『聴くということ 精神分析に関する最後のセミナー講義録』が最近出帆されました。
この本で半世紀前の米国の精神科医サリヴァンの実験が書かれています。
ワシントンにある聖エリザベス病院に勤務していた時、自分の患者専用の病棟を求めました。その病棟は、選び抜かれ、教育を受け、患者に人間的な接し方をする看護師だけが配置されました。当時は心理療法も薬もなく、自分自身のパーソナリティを示すことだけだったといいます。
精神病者にとっては初めての経験でした。自然治癒率は驚くべき変化を示しました。
虐待されないこと、辱められないこと、人間として扱われることが回復の効果をもたらしたのです。「対人関係」を徹底的に重視したのでした。
今、もう一度サリヴァンの実験に注目したいものです。
この本で半世紀前の米国の精神科医サリヴァンの実験が書かれています。
ワシントンにある聖エリザベス病院に勤務していた時、自分の患者専用の病棟を求めました。その病棟は、選び抜かれ、教育を受け、患者に人間的な接し方をする看護師だけが配置されました。当時は心理療法も薬もなく、自分自身のパーソナリティを示すことだけだったといいます。
精神病者にとっては初めての経験でした。自然治癒率は驚くべき変化を示しました。
虐待されないこと、辱められないこと、人間として扱われることが回復の効果をもたらしたのです。「対人関係」を徹底的に重視したのでした。
今、もう一度サリヴァンの実験に注目したいものです。