かと思えば「おじいちゃんみたい」とチワワの顔真似をしてみせるお茶目な一面も。こんな男の子とデートしたらさぞ楽しそうです。
・チワワのチロリ君(ちゃん?)を二人の真ん中に置いて、どちらの方に走ってくるかというゲーム。負けた方が甘えた感じに「ワンワン」てやる、という・・・。
誰が考えたのだこのお題。「甘えた感じ」というのがまた(笑)。
しずちゃんの「ワンワン」、すっごく可愛かったです。勝地くんバージョンの「ワンワン」も見たかった気がしますが、番組構成的にはNGでしょうねえ。
チロリを抱き上げる時、しずちゃんをカメラで映す時の勝地くんのあけっぴろげな全開の笑顔が眩しいです。
・ピンクとハートだらけの可愛らしいお店でのロマンティック・ディナー。本当にほのぼのと可愛らしい路線で各イベントが統一されている。
まあ確かに「ホテルの最上階のバーで夜景を見下ろしながらグラスを傾ける」なんてシチュエーションはこの二人には似合わない気がします。勝地くん未成年だからジュースになっちゃうし。
・互いの結婚観を語る。しずちゃんの「一度は結婚したい。子供もほしい」というのはごく平均的な女性の願望ですね。驚いたのは勝地くんの方。
「僕は(結婚は)40までにできればいい」「彼女ってものに 責任を負えるなって思ったら結婚すると思うんで、たぶんそう思えるのは20代のうちにはないんだろうなと思って」。
単に「相手を好きだから結婚する」のではなく「結婚するからには相手の人生を丸ごと背負う覚悟があってしかるべき」という古風かつ一本筋の通った考え方
(「責任を取れる」じゃなくて「負える」という表現もちょっと古風です)。
そこには19歳とも思えない大人びた結婚観と19歳らしい理想主義の両方がうかがえて、思わず衿を正したくなりました
(デートの間中基本的に少女の風情だったしずちゃんが、彼の話を聞きながら「男の子をなんか見守ってあげている感じがすごく」する母性的な笑顔を見せるのは、「19歳らしい理想主義」の方をより強く感じて「可愛いなあ」と思ってたんじゃないかな?)。
そしてここの場面で、この日唯一の「僕」という言葉が出てくる。聞きなれたいつもの一人称のせいか、この発言がこの日一番の、彼の「肉声」のように思えました。
その後も「結婚は40歳くらいで」ってあちこちで言っているし。実は18歳の頃(たぶん。出典を忘れちゃったため確認できません・・・)のインタビューですでに「(結婚は)30歳か40歳くらいでできたらいいな」と語ってるんですけどね。
・ラストは教会へ。勝地くんはタキシードに、しずちゃんはウエディングドレスにお着替え。そのせいで体格差が一気に目立つように。
階段の下でしずちゃんを待つ勝地くんが「早く来て~」ってつぶやくように言ってるのが可愛い。しずちゃんが螺旋階段を降りてきたのを振り返る時、本当に嬉しそうな顔をしてます。
しかしドレスアップした女の子を見て真っ先に爆笑するってどーなのよ(笑)。第一声が「すげ~!」って(笑)。
まあ確かにしずちゃん大柄なので肩や腕を露出したドレスを着るとかなり迫力ありますからね。そのあたり変に取り繕わずにからっとストレートに驚きを出してる彼の嘘のなさはむしろ好感が持てます。
ちゃんと「可愛い」ってフォローもしてるし、何より嫌そうな顔は全然してないですしね。
・しずちゃんがハニカミプラン(シンデレラデートなので12時になったら勝地くんのもとを去らなくてはいけない)を読み上げるのを聞きながら、勝地くんが口をへの字にしてる。
アカデミー賞授賞式(BS日テレ3時間バージョン)で真田さんのコメントを聞いている時にも、やはりこんな口になっていた。つまり「泣きそうになるのをこらえている顔」なんですよね?
この場面以降の彼は笑顔も真剣な顔もどこか憂いを帯びてゆきます。
・チャペルの椅子に腰掛け、傍らのしずちゃんに静かに想いを語る勝地くん。
今までラフな服装と豪快な笑い顔にまぎれていたけど、正装して別れを前にしみじみした表情になっている彼を見て、改めて綺麗な子なんだなあと再認識。
久本さんが「このまま映画出れそう」と言ってましたが、本当にタキシードが良く似合ってました。格好良く着こなすというにはちょっと初々しすぎる(袖長いし)ところもむしろ可愛い。前髪を下ろしたせいか私服の時より幼い雰囲気になってます。
・「(しずちゃんは)愛想笑いとかする子じゃないから、すごく安心できる」という勝地くんの言葉。彼女の「嘘のなさ」が彼には好もしかったんですね。
そして三つ上で書いたようにその「嘘のなさ」は勝地くんにも共通してる。勝地くんもしずちゃんも決して能弁じゃない、むしろ訥々と、一生懸命に言葉を紡いでいたのですが、それがかえって二人の言動に信頼感を持たせていました。
何より二人がそれぞれに最高の笑顔を見せていたので、「本当にこのデートを楽しんでるんだな」と感じることができた。
そして「(勝地くんが)女性として扱ってくれたことが嬉しかった」というしずちゃんの言葉に、何らかの(とくに外見に)コンプレックスを抱えていて、ために恋愛に消極的になっている女性は深い共感を覚えたんじゃないかと思います。
鐘が鳴る直前、勝地くんは何を言いかけてたのかな。
・うっすら涙ぐみながら、しずちゃんを優しく抱きしめる勝地くん。
抱きしめること自体はお題でしょうが(その日初めて会った女性を、それもカメラの前で、アドリブで抱きしめられるとは思えない)、この時の涙は彼の「素」だと思います。
抱きしめる少し前にちょっとカメラと逆を向いて右目を押さえる仕草をしてるのにきゅんとします。最後立ち去るしずちゃんを言葉もなく見送る、今にも呼び止めたそうな表情にも。
『ハニカミ』公式の掲示板を見ても個人ブログを見ても大好評だったこの日のデート。
「無邪気でやんちゃな少年の心を持った男性」と「誠実かつ包容力のある紳士」は、ともに多くの女性の好みど真ん中かと思いますが、勝地くんはこの両方を一人で体現してたわけで、彼に瞬間最大風速的にメロメロになった女性が続出したのも無理からぬところ。
番組の性質上結構細かいところまで台本はあるんでしょうが、卵焼きを切ってあげるような気遣いや、言葉の選び方、優しい眼差しなんかはまぎれもなく彼の内面から発せられたものだと思います。
この日の彼を評した言葉のうちでも特に多かったのは「男前」という表現(次点は「さわやか」かな)。
これは単に外見だけでなく性格、しずちゃんに対する態度を評しての言葉かと思います(後述の黄川田くんの『ハニカミ』の時に久本さんも「顔もそうだけど心が男前」と言ってました)。
相手を女の子として大切に扱ってくれるのだけど、ホスト的な如才なさではなく、「男は女を守るもの」という騎士道精神が根底にあるような感じ。でもその一方で「甘えるのが好き」なんてこともさらっと言ってしまったりする。
19歳という大人と子供の狭間の年齢が、結婚観や何気ない気遣いに表れる大人びた部分も、別れに際して涙ぐんでしまうような幼い部分も、嫌味なく自然に、魅力的に見せていました。
そしてこのデート及び勝地くんがこれだけ支持されたのは、彼がしずちゃんに優しかったからというより、彼の前でなら容姿も年齢も関係なく誰でもヒロインになれる、そんな夢を見せてくれたところにあるんじゃないでしょうか。
また、勝地くんがしずちゃんの可愛らしさを際立たせていたように、しずちゃんの少女のような初々しさと母性的な暖かさが勝地くんの魅力を引き出していた。
彼の「パートナー」が他ならぬ彼女だったことに心から感謝します。
ちなみに(1)で当初「緊張モードでおろおろしている勝地くん」を想像していたと書いたんですが、2007年1月19日放映分の黄川田将也くん&和希沙也さんの『ハニカミ』にスタジオゲストで出演したさいに、この「おろおろ状態」を見ることができました。
久本さんとゲストのヘリョンさんのペースにいいように振り回される勝地くん。
彼の出演回以外の『ハニカミ』を知らないのですが、男性ゲストがああいう目(微妙な逆セクハラ)に合うのはよくあることなんでしょうか(笑)。
しずちゃんとのデートで久本さんを泣かせちゃった→気に入られてるからですかねー。
しかし『ソウルトレイン』で共演してる黄川田くんの『ハニカミ』にゲストで来たわりに、間もなくDVD発売の『ソウルトレイン』の話がかけらも出なかったなあ(紹介された近作映像は『幸福な食卓』)。
てっきり宣伝がらみの出演だと思ってたんですが。