9月17日(金)3限目、和歌山県警察本部の少年サポートセンターから講師をお招きして、「キッズサポート・スクール」を実施しました。
本校では毎年、2年生と5年生が受講しています。
2年生の教室では・・・
先ずは「きしゅう君の家」についての確認です。
さすがに「きしゅう君の家」については子どもたちもよく認識できていて、きちんと説明できていました。
「学校へ来る途中にある」とか「家の近くにもある
」という声もたくさん聞かれました。
じゃあ、遊んでいるときにこんな人に「ちょっと道教えて」と声かけられたらどうする
最初は「きちんと教えてあげる」と答える子もいましたが、周りの意見を聞いているうちに思い出したようです。
みんな『いか・の・お・す・し』を覚えていますか❓
ちゃんと言える人❓
正解は、「いかない」「のらない」「おおごえを出す」「すぐ逃げる」「しらせる」でしたね。
もし困っていそうなら、「大人の人に聞いてください」としっかり相手に伝えましょう
では、本題です。
2年生のテーマは「いやな思いをさせる(仲間はずれ)」です。
紙芝居を使って、子どもたちの日常生活に良くある場面を取り上げて、みんなで考えました。
縄跳びが苦手な“りんごちゃん”はいつも引っかかってしまい、得意な“みかんちゃん”はミスばかりの“りんごちゃん”を厳しく責めてしまいます。
とうとう“りんごちゃん”を縄跳びのメンバーから弾き出して仲間はずれにしてしまいました
“りんごちゃん”はどんな気持ちになったんでしょうね
2年生なりに、“りんごちゃん”の心にしっかり寄り添って考えられていました。
5年生のテーマは「いじめ(暴行・傷害・脅迫など)」
こちらも紙芝居で始まりました。
下校風景によくある「カバン持ち」、最初は公正にじゃんけんで決めていたはずが・・・
いつの間にか一人の子に強制的に持たせるようになり、嫌がる相手にカバンを押しつけようと強く押したところ、思わぬ事故に
そんなつもりはなかったのですが、相手に大きなケガをさせてしまいました
ケガをした子の両親は警察に訴え、結果的に暴行・傷害事件になってしまいました
みんなで考えてください。
「どこが間違っていたんだろう」
普段、“遊びのつもり”と称してやっている行動の中にも、法律上「暴行」にあたるものがたくさんあることを具体的に教えていただきました。
思い当たること、なかったかな
振り返って考えれば、みんな正解を出せるはずなのに、ついやってしまって取り返しの付かない結果になることが現実にはあります。
だからこそ、私たちは普段の生活の中で考えなければならないのです。
「相手の気持ち」を考え、心のブレーキを働かせて「してはいけないこと」をしてしまいそうになる自分をしっかり止め、常に「どうするべきか、どうした方が良いか」を考えて行動する。
『内省から行動変容へ』が本校が目指す生徒指導のあり方です。