mitakeつれづれなる抄

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本日埼玉県鳩ヶ谷市消滅・川口市に編入

2011年10月11日 | 地理・地名

 合併特例法の期限も過ぎ、平成の大合併も一段落しておりますが、本日(2011年10月11日)埼玉県鳩ヶ谷市が隣接の川口市に吸収される形での合併がありました。いわゆる編入合併というものです。

 埼玉県の南部、荒川に近い辺りに小さな市が幾つかありますね。その中の一つが鳩ヶ谷市。全国でも小さい方から二番目の面積狭小の市でした。ちなみに全国で最も狭い市は、蕨市です。

 この鳩ヶ谷市、以前は川口市に属していました。昭和15年に当時の北足立郡鳩ヶ谷町が他の三町と共に川口市に編入されております。そして戦後の昭和25年に、昭和15年まで鳩ヶ谷町だったエリアが再び、北足立郡鳩ヶ谷町として分立(独立)しました。鳩ヶ谷町は昭和42年に鳩ヶ谷市に昇格しております。このあたり、昭和15年の編入は戦時体勢下の強制的な合併で住民の不満も多く、元来は独立志向のあった鳩ヶ谷の部分だけでも独立しようとしたのが、昭和25年の鳩ヶ谷町分立です。

 時代は流れ、銀行も百貨店も大きなグループ、さらに合併して一つに纏まる時代となりました。そんな中で平成の市町村合併が出てきました。川口市と鳩ヶ谷市、そして蕨市との三市で合併協議会を立ち上げ、合併に至る協議が進められました。

 しかしよくある新市の名称を決める段階になって、住民投票一位となった「川口市」案を採用せず、合併協議会委員の多数決で「川口市」案よりも一ケタ少ない「武南市」とされたことから、川口市側の不満、そして川口市の合併協議会離脱。蕨市と鳩ヶ谷市との二市では合併のメリットが少なく、結局は合併そのものがお流れとなりました。

 蕨市はあれで結構しっかりしているのでしょう。旧中仙道の宿場で、今は京浜東北線の駅もあります。鳩ヶ谷市は埼玉高速鉄道が通ずる前は鉄道は無く、住宅地が広がるものの、都市基盤整備という点では、一寸弱かったと思います。そしてぐるり周囲を大きな川口市が囲む形。やっぱり合併の流れには逆らえなかったのか、川口市に再び編入する形で、鳩ヶ谷市は消滅となりました。

 よく使っている、ネット地図のマピオンから。急遽修正されたようで、「鳩ヶ谷市」の名を淡くし、旧鳩ヶ谷市となっていますね。

Hatogaya

 

 ところで子供の頃、時刻表で見た最初の「鳩ヶ谷」は、国鉄バス名金線の鳩ヶ谷。そう白川郷合掌造の鳩ヶ谷(岐阜県大野郡白川村)。それが東京近郊の埼玉県に同名の市があることを知り、不思議な感じがしていました。


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