折角「稲沢市コミュニティバス」のカテゴリを用意しておきながら、暫く書くのを控えておりました。そもそも肝心の稲沢市コミュニティバスに乗る事がこのところ少なかった事と、いろんな方がこのブログをご覧になられているそうで、迂闊なこと書くの怖かった。(笑)
前回書いたノが1月28日でした。5ヶ月ぶりだな。この間の動きとして、明日7月1日から本格運行に向けての運行内容が、3月の会議で決まった事でした。まず今日までの現状の運行経路を示します。バスのパンフレットより転載。(クリックで拡大)
問題点として、国府宮駅~平和町間を結ぶ南北幹線が、あまりにも冗長な経路です。国府宮駅からさして離れていない、歩いて行っても20分ほどで行けるトップモールまで40分もかかり、それから千代田地区を経て平和町地区をぐるりと回るというところ。上の図のピンク色の経路です。
これは市域南東部の大里地区と市域南西部の千代田地区をひとまとめにし、そして集客施設であるトップモール(上の図の20番停)を経由したいがための結果で、新しい経路ではこれを大里地区と千代田地区とを分割し、大里地区のルートはアピタ稲沢店発着で国府宮を経由しての方回り循環に、そして東西幹線でも利用者が多い国府宮~アピタ稲沢店間の輸送力増強としています。
そして千代田地区から平和町地区の南北幹線残りの部分は、平和町地区をヨシヅヤ平和店発着の往復運行を止め、平和町地区を右回りの方回り循環としたこと。これで平和町地区での走行距離の減少が図られています。ただ平和町地区は津島への指向がある地域ですし、鉄道接続という点では、津島線勝幡駅へ乗り入れを希望しているとも聞きますし、どの程度利用者が増えるかは、私は疑問です。
さて、堅調に利用されている東西幹線。祖父江町内の経路が少し変わることと、両端が延長されます。東側は下津市民センターまでを、旧国鉄操車場跡地に出来た「リーフウォーク稲沢」まで、西側は二股に分かれ、一方は「ふれあいの郷」、もう一方は祖父江町神明津の「地泉院」まで。地泉院は惨憺たる状況の祖父江町コミュニティタクシーでもそこそこの利用者がある地域です。この西側への経路延長で、祖父江町内の経路が変更になります。
また東西幹線(7月からは祖父江・下津線)は車両定員がこれまでの9名から14名の車両に変わります。図は7月1日からの経路。パンフレットから転載。
さぁてと、私が気になったこと。東西幹線改め祖父江・下津線。これ、往復運行本数が減っているではありませんか。現状8往復に対して改正後は7往復と稲沢駅からアピタ稲沢店までの区間便。往復運行回数が減ったのは、運行距離が伸び、所要時分が伸びたためでしょう。
それと祖父江町の南西部、いわゆる長岡地区ですけど、コミュニティバス経路延長によりコミュニティタクシーの乗り場が廃止される事となりました。しかし地泉院まで来るバスは三往復のみ。従来のコミュニティタクシーであれば、八往復あるコミュニティバスのいずれもに接続していただけましたが、これで時間帯選択の幅が大きく減る事となりました。元々の利用者が少ない地域とはいえ、数少ない利用者には厳しい結果ではないかと思います。これは中屋敷についても同じ。
あと、なんでリーフウォークへの便は午後3時台で終わりやねん。夕方になると下津陸橋の渋滞が一層激しくなるからなのかな。折角の需要を逃している様に思えます。
・・・とさしあたっての問題点はこの位かな。言いだすとキリがありませんし、私もダイヤ作成やバス運行のイロハは知っている方なので、少々は目をつぶります。ただ今後も利用者が極めて少ないと予想される平和町地区もこの際、デマンド運行形式(祖父江町コミュニティタクシーのように)に移行した方がいいのではないかな。
とにかく明日からは本格運行となります。問題点が出てくれば直せば良いという話も聞きますが、「あちらが立てばこちらが立たない」のは公共交通機関では必ず付きまとう事で、どういう方針で運行していくのか、その軸が揺らがないよう願うところです。