11月25日、名古屋伏見の電気文化会館「ザ・コンサートホール」において、横浜のフェリス女学院大学音楽部同窓会の演奏会「F★グループコンサート・若い演奏家たちの夕べ」があり、お気に入りのショパンの曲もあり、拝聴して来ました。
久しぶりだな、電気文化会館のホール。前回は7月の同じF★グループコンサートでした。
で、演奏曲目です。
- モーツァルト ハ長調 KV.265
「ああお母さん、あなたに申しましょう」による12の変奏曲(きらきら星変奏曲)
- フレデリック・ショパン 編ホ長調 Op.22
アンダンテスピアナート・華麗なる大ポロネーズ
- J.S.バッハ/F.ブゾーニ
ジャコンヌ ニ短調 無伴奏ヴァイオリン パルティータ 第2番 BWV1004からの編曲
- ブラームス
3つの間奏曲 第1番変ホ長調
変ロ長調
嬰ハ短調
- パガニーニの主題による変奏曲 イ短調作品35
- 女声アンサンブル
木下牧子作曲作品
1.おんがく
2.棗のうた
3.サッカーによせて
4.いっしょに
5.C.ロセッティの4つの歌
1.私が死んでも
2.夏
3.それはなに
4.もう一度の春
1と2は下條恵理子さん、3は小関友香子さん、4と5は国枝千加さんによるピアノソロです。6は女声アンサンブルグループのアンサンブルEで、横浜など関東からお越しになっているそうです。頂いた演奏曲目では、1と2の間にもう一つ、ラフマニノフの前奏曲嬰ハ短調「鐘」が載っていましたが、どうされちゃったのでしょうか?
さて、私の好みの曲というのは、1のモーツァルトのきらきら星変奏曲と、2のショパンのアンダンテスピアナートと華麗なる大ポロネーズ。何度も聴いていますので、演奏者さん毎の特徴がよくわかります。今回はコンサートの初っ端ということで緊張されたのかな、お持ちの演奏の味が完全ではなかったとご推察されます。それときらきら星変奏曲は、繰り返しの部分を省略されましたな。しかし、ショパンのアンダンテスピアナートと華麗なる大ポロネーズは、大変滑らかな演奏で、これは私の好みのショパン的演奏です。
ショパンは演奏者さん毎に随分違った演奏に仕上がります。いやピアノの演奏はそう云う物ですが、ショパンは私が特に好きな曲でもあり、上手い下手ではなく、我がままな意見ですが「私の好みの演奏か否か」を観てしまいます。適度な「間」を入れるところにショパンの演奏の心地良さがあり、今回演奏された下條さん、また機会があればショパンの曲を拝聴したいところです。
3と4は、すみません「初めまして」の曲です。ですが、演奏を拝聴いたしまして、「秋」を感じさせる演奏でした。
パガニーニの主題による変奏曲は昔、何かのテレビCMで使われていた曲で、その後ラジオの番組でも何度か耳にして、昔の心が戻ったような感じでした。全曲を聴いたのはこれが初めてかもしれません。いろいろ奥が深い趣のある曲です。そのあたり人の心を惹く演奏だったように思います。
アンサンブルEによる女声アンサンブル。6月のkiの会で初めてお目に(お耳に)かかったグループで、それぞれ普段は各個人で御活躍なのだそうです。過去にこのコンサートではソプラノ独唱はお目にかかりましたが、グループでのアンサンブルは初めてでした。その中のお一人、舞台に出た瞬間緊張して、一曲目はガチャガチャ、それで気が吹っ切れて、二曲めからは楽に唄えたと仰っていました。それを感じさせないのがプロなんですね。
ピアノとアンサンブルによるコンサート、美しいですね。秋はチェロの重々しい曲が合うと自分で勝手に思っていますけど、爽やかな歌声もまた秋らしくていいものです。