mitakeつれづれなる抄

普段いろいろ見聞き感じ考え、そして出かけた先で気になることを書き綴ったブログです。

現代のコペルニクスかも

2016年01月30日 | 思索と考え
 先ごろ、元理研の研究員O女史が提唱したSTAP細胞について、その争論についての手記が発売されるということで、またぞろその批判が相次いでいるようです。
 日ごろ聞いているCBCラジオの「つボイノリオの聞けば聞くほど」で、手記が発売されると発表があった翌日となる、一昨日の放送では紹介されるお便りは、そのどれもこれもが、「いまさら何を」「なんで蒸し返すのだ」といった論調。
 これを聞いていて、馴染みのラジオ番組ながら、やるせない気持ちになりました。
 要するに、STAP細胞なんてものは、存在しない。なのに暴露本とはあきれる。といったもの。

 私は、これらの論調はどうかと考えます。
 たぶん、STAP細胞は存在しないと思いますが、この世の出来事を表す自然科学は、そのすべてが解き明かされたものではなく、未解明な部分は多くあります。
 それらは、観測技術の向上などで、やがて解明されたり発見されるもので、現在の水準が自然科学の全てではありません。
 一例で、最近太陽系第九惑星があるらしい、という報道がありました。
 九番目の惑星は、かつて冥王星で存在していました。
 しかしこの冥王星たるもの、巨大な惑星があるべき位置なのに、妙に小さく、公転軌道(太陽を周回する軌道)は中心が大きくずれた楕円形で、太陽に近い時期は、海王星軌道よりも内側に入り込みます。
 そんな特異なふるまいをする天体は、普通の惑星ではなく、この冥王星近辺に類似の天体がいくつか発見され、それらは太陽系外縁天体とした括りとされ、冥王星もその一つとされました。
 この時点で第九惑星はその存在を失いましたが、最近はどうもなにかしらの天体があるのじゃないか?とされ、それが太陽を周回する天体だと、第九惑星になります。
 今後、この未知なる天体が未知のままなのか、第九惑星として認知されるのかは分かりませんが、こうして我々の「科学の知」は更新されてゆくべきものです。

 本記事の題とした「現代のコペルニクス」、その昔は、この世界を構成する仕組みは天動説が当たり前で、宗教の教義にもそう記されていたそうで、それが当たり前の考え、常識もそうでした。
 しかしコペルニクスは、天動説に疑義を感じ、この大地は地球という球体で、この球体が動いている、いわゆる地動説を提唱しました。
 ガリレオはこの説をもとに、いろいろな実験や観測を行い、地動説について、広く知らせる発表を行った。
 結果、異端者として宗教裁判にかけられ、ガリレオは幽閉されてしまいました。
 この時点でコペルニクスは、既に他界していたので、宗教界からの裁きはありませんでした。

コペルニクスもガリレオもその名誉が回復されたのは、何百年も経過した、20世紀末期のことです。そんなニュースがあったのを覚えています。

 STAP細胞は、現代の医業・薬業の収益システムからすると、この理論では収益が大きく落ち込んでしまう、故に消されたのだ、という意見があるやに目にしました。Twitterでの情報です。
 それが真か偽かは分かりませんが、少なくとも現代科学の考えでは、細胞が他の臓器を構成する細胞に変化する、ということはありえないとされ、STAP細胞は無い、という考えは「常識」で当然のことです。

 しかし前記の通り、現代の知が全てではなく、新たな知が分かることもあります。

 なので、STAP細胞は、絶対に無いとは言い切れないと私は考えます。
 これは幽霊が存在するか否かと同じく、存在は肯定できないが、存在しないとは必ずしも言い切れない、というものと同じ。
 非科学的なものを非科学的と決めつけることこそが最大の非科学的、という私の考え。
 不存在を決定づけるほど、我々の科学の知は確立しているものではありません。

一宮市役所庁舎の食堂撤退

2016年01月29日 | 地元尾張の話
 昨日は多忙で一日休みを頂き、1月27日の中日新聞朝刊記事からです。15階建ての新しい一宮市役所本庁舎の11階にある食堂が収益性の少なさから撤退するそうです。
記事


 ここの食堂は11階にあり、眺めが良く、市役所に用の無い人でも誰でも利用できましたので、手っ取り早く高いところからの眺めが出来ますので、時々行っていました。
たしかに、いつ行っても、人は少なかったですね。
食事時間帯以外に行っいたので、こんなものかと思っていましたが、経営を左右するほど食事時も少なかったのですね。

 ここの食堂は、職員利用を大きな目的としていますので、雰囲気も社員食堂のような感じ。
 トレーを持って、頂きたい食品のお皿を載せ、最後に会計を済まします。
 この会計も自動で、基本はToicaの交通ICカード清算。
 トレーを会計の所定の台に載せると、自動で計算され、Toicaをカードリーダにかざして清算終了。レシートをとって、トレーを持って、席に着きます。

 これでもそれなりの手間がかかりますので、忙しい職員のために、テイクアウトのお弁当も販売しており、それはお弁当をとって、レジで精算して、そのまま課の職場へ戻り、職場の自席でいただく、というもの。

 新聞記事によれば、職員の7割ほどが利用しないんですね。
 いれは意外と高い数字。
 道理で、周辺の飲食店が賑わっているわけです。

 この市庁舎の食堂は、来庁者のほか、職員の福利厚生の施設でもありますので、食堂を完全にやめるわけにはいかず、早急に次の運営者を決めねばなりません。


 個人的には、「トレーに載せて」というところが気になりました。
 来庁者も利用できますので、来庁者の中には私のような体が不自由な方もいます。それが理由でしばらく躊躇していました。
 そこで店の人に尋ねたら、席までお持ちします、とのこと。
 それを伺い、何度か訪れています。
 カレーが480円で、結構安い。
 その値段であの展望。
 私は個人的におすすめです。

 ただ個人的に気になったのは、準備の都合もあるでしょうが、午後3時で食事ものは終了、以降は喫茶のみでした。
 それを知らずにカレーを頂きに行ったら、「終了しました」で、駅のカレーハウスへ行ったことが、かつてありました。

 11階食堂から眺めた写真を撮りましたが、直ぐには見つかららず、先週に14階の会議室まで上った際に写真を撮ってきましたので、それを代わりに載せます。


 新聞記事では、閉庁日となる土曜休日や、時間外の営業も考えるとか、アルコールの販売も考えるとかありますが、それを行うと、庁舎一階のエスカレータホール誘導で、それなりの設備が新たに必要になります。
 でも面白そうですね、一宮の夜景を見ながらの食事。
 私の自宅は市役所の北の方ですので、直接見ることはできませんが、アイデアとしては面白いと思います。

北陸新幹線敦賀・大阪間延長で小浜ルート案

2016年01月27日 | 鉄道
 Twitter(ツイッター)で見かけたNHKニュースからですが、弊ブログで何度か書いている、北陸新幹線敦賀・大阪延長ルートで、この間の経由地が定まっていませんが、新たに小浜経由のルートが提示され、どうもそれに落ち着きそうになるとのことです。
NHKニュース:北陸新幹線 敦賀~大阪ルート案を初提示
京都新聞記事:JR西「小浜-京都」推す 北陸新幹線

 JR西日本社長が新たに示したもので、米原ルートは米原駅から東海道新幹線の線路を共用することから、線路容量の点で難色、そこで、敦賀から西を向き小浜市を通り、南下して京都市を経て新大阪駅へ至るルート。
 この小浜ルートは、これまで小浜市から直接大阪市へ向かうルート案でしたが、北陸地方と京都の結びつきを考慮し、小浜市から京都市を経て新大阪駅へ至るルートとするものだそうです。


 私思うに、一番無難なルートではないかと思います。
 新幹線は国土幹線輸送鉄道ですが、地域振興も加味したいものです。
 他地域の方は中々存じないそうですが、小浜と京都は昔から大きな結びつきがありました。
 若狭湾で獲れる魚の鯖を、京の都へ運んでいたほど物流の結びつきは強く、その往還を「鯖街道」と呼んでいました。

 その小浜を通り京都へストレートに結びつける高速鉄道は、現代の鯖街道となるかもしれません。
 北陸新幹線自体が、北前船の文化圏を結ぶもので、鯖街道のルートもつなぐ、ある意味理想的なルート化ではないかと考えます。

野生猿が阪神地域の市街地に出没

2016年01月26日 | 神戸
 神戸新聞web版記事からです。横に長い神戸市の市街地で群れからはぐれたとみられる猿が出没しているそうです。
 記事では、三宮や長田の繁華街や周辺、ずっと東の西宮市の住宅地、さらに垂水区、明石で目撃されているということです。
記事:「お騒がせサル、都会安住? 神戸や西宮に出没

 つまり西宮から神戸市の山に近い地域の市街地つまり、いわゆる「阪神地域」です。
 この地域はイノシシが市街地の住宅地に出没するのは有名ですが、猿も出るんですね。
 同じ個体が西宮から三宮、ましてや垂水、明石に動くとは考えにくいので、西宮の方の個体(グループ)、三宮の方、垂水の方は、それぞれ別々だと思います。

 野生の猿は、京都市と大津市にまたがる山間地域や周辺の市街住宅地にも出没しており、こちらや野生は野生でも、過剰な餌付けがもとでふもとまで降りてきていしまっています。

 餌なのか、何だろうか、よくわからないけど、イノシシは出るわ今度は猿が出るわで、なかなか大変な地域です。
 買い物しても下手に買い物袋を手にして歩けません。
 イノシシは、買い物袋に食べ物が入っているのを知っていますので、手提げ袋を持っている人を見ると、その袋めがけて襲います。
 猿も、存在を知ると危ないです。あのような動物ですので、イノシシよりも猿のほうがやっかいです。

沖縄本島でみぞれ

2016年01月25日 | 気象・自然など
今日、NHKラジオ正子(午前0時)のニュースで、昨晩、沖縄県名護でみぞれが、観測されたと伝えてました。
NHKニュース:沖縄本島で初のみぞれ観測

 名護市で24日の午後10時半から15分ほどみぞれが降ったということで、霙は雪に含まれることから、沖縄本島で近代の気象観測で初めて雪が観測されたわけです。
 強烈な寒波で、事前には沖縄でも雪が降るかも、と話題になっておりましたが、雪ではなく、霙でした。
 しかし霙でも、雪は雪。
 過去には久米島で霙が降ったことはありましたが、沖縄本島では古文書に記録があるのみ。
 雪が雪で降ったら、何円か前の夏に、日本の最高気温が更新されたに匹敵するぐらいの大きなニュースになったのだけどな・・・。

 昨日は、奄美大島で115年ぶりの雪が観測され、久米島でも霙が観測され、強烈な寒波が降りてきています。

 Twitterで韓国の報道社では、暖かい済州島でも32年ぶりの大雪で、西日本などそちらの方は、強烈な寒波です。

 先週の天気予報では、台湾の台北で雪の予報が出ていましたが、最新の予報では、雪マークが消えてました。
 それでも、山の上の方は雪。台北の市街地でも雪がちらついたそうです。


 九州の大雪は強烈な寒波に拠るものですが、九州の西から北へ暖流の対馬海流が流れており、これが僅かに温度が高い。
 暖冬の影響だそうですが、九州大雪は、間接的には、暖冬によるもの、ともいえます。