mitakeつれづれなる抄

普段いろいろ見聞き感じ考え、そして出かけた先で気になることを書き綴ったブログです。

東京に“青山一丁目”という所は無い

2017年06月27日 | 地理・地名
 マイナビニュース・旅と乗り物記事からです。東京の地下鉄に、青山一丁目駅がありますが、実際にはそんな町名や丁目は無いというお話。
記事:鉄道トリビア 青山一丁目駅の所在地は昔も今も「青山1丁目」ではない

 この記事を拝見して、目からウロコが落ちる思いでした。そうなんです、港区に青山という通称名はありますが、正式な地名(町名)として定められてはおらず、過去にもありませんでした。
 地方自治体の変遷を調べている過程で、東京や京都など蝶の変遷も調べる結果となり、角川書店の日本地名大辞典によれば、「青山」という名称は、広域的な名称であるのみの記事で、過去の自治体名や町名であったとの項はありませんでした。

 青山は、元々からの御府内で、一説には、徳川家康とともに関東に入った旗本青山大膳亮が、家康と共に鷹狩りに訪れたこの地で、馬で走り回った地域の土地を与えよう、と発した言葉から青山は頑張って馬で走り回り、今の青山の地を拝領された、という話です。なので青山は人名由来の土地で、青山家に拝領されたことで武家地となり、町名は付けられず、通称「青山」となったものだそうです。

 明治維新で武家地から公地となり、風光明媚な地から文化的な施設や建物が集まり、賑わいを見せ始めて、やがて東京市電(後の都電)の電停に「青山一丁目」停留場が設けられ、電停名がそのまま地名化するの法則で、青山一丁目と通称されるようになり、後に東京高速鉄道地下鉄(現:東京メトロ銀座線)の駅名は、電停名をそのまま引き継ぎ「青山一丁目」駅となったものだそうです。

 青山一丁目駅に深くは感じていませんでしたが、この記事で「青山」と言う地名(町名)は無いのは存じていましたが、今まで頭の中で繋がっておらず、改めて目からウロコが落ちる思いでした。

 単なる「青山」はありませんが、「北青山」「南青山」という住居表示による町名はあります。南青山は、パソコン黎明期で関連雑誌の出版社があったところで、何かと物の例えに現れた地名です。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿