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mitakeつれづれなる抄

普段いろいろ見聞き感じ考え、そして出かけた先で気になることを書き綴ったブログです。

稲沢市コミュニティバス・市民病院移転で再出発

2014年11月06日 | 稲沢市コミュニティバス

 久しぶりの稲沢市コミュニティバスカテゴリでの投稿です。11月4日に稲沢市市民病院移転に伴う、稲沢市コミュニティバスが再編成され、新たに走り始めました。

 中日新聞尾張版記事です。
20141105inazawa

 主なものは、従来名鉄電車国府宮駅から矢合観音まで走っていた名鉄バス矢合線も稲沢市コミュニティバスとして再編成され、稲沢中央線矢合系統となりました。

 従来の祖父江・下津線は、稲沢市民病院発着の祖父江稲沢線に変更、利用状況が頗る不振だった、平和千代田線は、平和地区で多くの停留所で、乗合タクシー停留所に変更の上、経路を大幅に変更して、平和線と千代田線に分割。この両線は名鉄津島線勝幡駅前を終点として、互いに直通する運行形態。

 稲沢中央線は、稲沢駅前発着で、市民病院。名鉄国府宮駅、市役所を経由する東西幹線の路線。市役所で二手に分かれ、一方は、アピタ稲沢店・国分団地を経由して同じルートを戻る循環運行。
 もう一方は、矢合観音と国分団地を経由して同じルートを戻る循環運行。

 稲沢中央線は名鉄バスも運行する共同運行とのことですが、名鉄の単独路線なのか、従来の稲沢市コミュニティバスを運行している名鉄西部交通との共同運行なのか、まだわかっておりません。一応、中型バスが運行するということですが。

 そしてこれが、この記事を書きたかった最大の内容。以前さんざん厳しいことを書いていた、稲沢市コミュニティバスに接続する祖父江地区の乗合タクシーが、市域全域に拡大されました。

 乗合タクシーは、コミュニティバス路線では網羅できない交通困難地域解消のため、必要に応じて乗合タクシーを運行するもので、タクシーとは言うものの、ドア to ドアではなく、停留所から乗車するものです。

 利用方法は、乗車時間の2時間前までに電話予約の上、近くのコミュニティバス接続停留所までの運行。

 逆にコミュニティバスから乗合タクシーに乗り継ぐときは、バスの運転士に伝えるのだったかな。

 乗合タクシーの運賃は、200円で、コミュニティバスと乗り継ぐときは、100円引きになります。

 この乗合タクシーが祖父江地区では従来の12か所に加え、一か所のバス停留所からの変更(北方停)を加え、13か所。
 稲沢地区(旧稲沢市域)が22か所。平和地区がコミュニティバス停留所からの変更が8か所に1か所の新設で9か所。

 コミュニティバス接続停留所が従来の祖父江支所停留所の他に、8か所が加わり全部で9か所。

 このところ弊ブログで祖父江地区乗合タクシーの利用者推移を書いていませんでしたが、利用しづらいものをこんなに増やして大丈夫なのだろうか。

 この乗合タクシーはいわゆる「デマンド運行」とされるもので、直訳すると呼び出し運行。利用者の要求により初めて動くもので、定期的な運行よりも効率が良いとされます。
 ただ印象として、電話して予約しなければならいのは、やはり面倒です。しかもあくまで路線の定期運行の「コミュニティバス」に乗り換えるもので、タクシーだけでトリップが完結するものではありません。

 ただ4日からのコミュニティバス接続停留所に市役所が含まれ、距離によっては乗合タクシーだけでトリップが完結する場合が考えられます。

 


本格運行から半年の稲沢市コミュニティバス

2011年02月25日 | 稲沢市コミュニティバス

 丁度一週間前の2月18日、稲沢市地域公共交通会議がありました。2008年7月に試しに運行を始め2年経ち、2010年7月に一部手直しして本格運行に入り7ヶ月ほど経っております。この日の会議では報告事項として、

  • コミュニティバスと祖父江地区コミュニティタクシーの利用状況
  • OD調査結果

協議事項として

  • 平和・千代田線(旧南北幹線)の運行事業計画変更案

他に国土交通省での公共交通関連予算の説明などが参考として出されました。

 利用状況より先に、今回の意見を求める協議時項として、平和・千代田線の事業計画変更とは、旧平和町内の運行経路上において、愛知県の事業主体で何かを作る工事があり、約2年間ほど正規経路を通行出来なくなるため、経路変更についての協議です。

 こんな事書くと、ある委員から怒られそうだな。私思うんですけど、この程度で同意を求める協議事項とするのはどんなものかと感じました。道路の通行止めは避けられず、通れない以上は他の道を行くしかないですね。今回は期間が約2年と長く、そのため期間限定の事業許可を得るのだそうで、そのために現状の事業計画を変えるため、協議事項としたらしい。かたいというか真面目過ぎというか。報告事項でいいと思うんですけど、協議会構成に警察もあり、警察意見を聞くためにも協議事項とせねばならないのかな・・・。

 なお経路変更となるのは、平和町らくらくプラザ周辺の道路。停留所の移動は無く、通行する道路のみ変更です。期間は2011年5月1日~2013年3月31日(予定)。

 さて、コミュニティバス利用状況。昨年7月の本格運行から東西幹線は祖父江町内で終点が二股に分かれ、また旅客定員14名の車両を導入し、路線愛称に「祖父江・下津線」が付けられております。これが以前にまして堅調で、1便辺り9.2人と定員増加が功をあげています。

 また従来の南北幹線の大里地区を独立し、国府宮からアピタを結んだ大里循環線は6.3人。国府宮~アピタ間の旅客数も多い区間を含んだ数字ですので一概には言えませんが、まずまずの数字でしょう。

 しかし南北幹の千代田地区と旧平和町の部分を通る平和・千代田線は3.2人で相変わらず厳しい数字です。これら三路線はOD調査の結果も配布史料にありますので、また各区間毎の旅客数を後日出してみることとします。

 さて、東西幹線改め祖父江・下津線に接続して運行する祖父江地区コミュニティタクシー。これは厳しい数字。あまりにも酷すぎます。一昨年に予約が乗車前日までであったものが乗車2時間前までとなって、一時は増えたように見えたものの、それも「些少」という程度。そして昨年7月の本格運行では、コミュニティバスとの乗継箇所が祖父江支所に変わりました。

 また祖父江・下津線の延長でコミュニティタクシー停留所のうち、中牧、長岡、神明津、中屋敷の4ヶ所が廃止されております。一方で新たに、広口、二俣、大牧、馬飼(まかい)の4ヶ所を新設しております。

 そこで例によって、2008年7月以来の各停留所の乗降数を拾ってみました。2010年7月1日からは上記の通り停留所の新設廃止と、乗継箇所が祖父江の森から祖父江支所に変わったことで、数字の中身が若干異なることから、2010年6月までと7月以降とに分けました。

  2008年7月~2010年6月   2010年7月~2011年1月
停名 乗車 降車 乗車 降車
山崎    0件 0人 0件 0人 0件 0人 1件 1件
中屋敷   24件 29人 18件 23人 廃止
富士美ヶ丘 7件(1件) 7人(1人) 6件 6人 4件 4人 0件 0件
中牧    3件(3件) 3人(3人) 1件 1人 廃止
丸甲小学校 3件 3人 4件 5人 0件 0人 0件 0件
甲新田   1件 1人 1件 1人 1件 3人 1件 3件
ナビタウン 1件 2人 1件 2人 2件 3人 0件 0件
島本    1件(1件) 1人(1人) 2件 2人 0件 0人 0件 0件
野田北   1件 1人 0件 0人 0件 0人 0件 0件
西鵜之本  2件(1件) 7人(6人) 5件 5人 0件 0人 0件 0件
長岡    7件 7人 0件 0人 廃止
神明津   10件 19人 10件 13人 廃止
大牧         0件 0人 1件 1件
二俣         0件 0人 0件 0件
広口         0件 0人 0件 0件
馬飼         0件 0人 0件 0件
 合 計 60件 80人  48件  58人  7件 10人  3件  5人

 ( )内は、2008年7月中の無料期間での利用者数内訳。

 まぁなんとも7月以降は少ないですね。これまで利用者がそこそこいた中屋敷などは、定期運行のコミュニティバスが通ることとなり、結果利用の少ない停留所だけが残ってしまった格好です。しかしこれまで2年間、どなたも利用することの無かった山崎停留所で、2010年7月にお一人の方が利用されています。

 まさしく「惨憺たる結果」ですね。市側の報告で「利用促進に向けたPRを・・・」などとなんともお役所言葉が並んでいましたけど、「何故乗っていただけない」よりもこのごく僅かな方が「何故乗っていただいたの」を調べる方が先だとおもいます。「乗らない」よりも「乗れない」方の印象が大きく、そんな状況で「よくお乗りいただいた」その意識を私は関心があります。

 ある委員も議事録外で話していましたけど、この祖父江地区コミュニティタクシーは祖父江町内の利用が出来ない事に一因があるのでは、と話していました。私もそう思います。乗合タクシーの形態を保ちつつ、予定ダイヤを組み、そして乗車30分前まで位に申し出があれば運行する、というデマンド方式も検討しても宜しいかと思います。

 祖父江地区コミュニティタクシーの乗り場。前々回の会議資料の抜粋です。愛西市部分のオレンジ色線は、愛西市のバス路線。自治体のコミュニティバスは他の自治体との連携を殆ど考慮に入れておらず、祖父江町に近い所を走っていてもそれが分からないため、それを皮肉って書き入れてみました。

Sobuetax


明日から稲沢市コミュニティバス本格運行

2010年06月30日 | 稲沢市コミュニティバス

 折角「稲沢市コミュニティバス」のカテゴリを用意しておきながら、暫く書くのを控えておりました。そもそも肝心の稲沢市コミュニティバスに乗る事がこのところ少なかった事と、いろんな方がこのブログをご覧になられているそうで、迂闊なこと書くの怖かった。(笑)

 前回書いたノが1月28日でした。5ヶ月ぶりだな。この間の動きとして、明日7月1日から本格運行に向けての運行内容が、3月の会議で決まった事でした。まず今日までの現状の運行経路を示します。バスのパンフレットより転載。(クリックで拡大)

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 問題点として、国府宮駅~平和町間を結ぶ南北幹線が、あまりにも冗長な経路です。国府宮駅からさして離れていない、歩いて行っても20分ほどで行けるトップモールまで40分もかかり、それから千代田地区を経て平和町地区をぐるりと回るというところ。上の図のピンク色の経路です。

 これは市域南東部の大里地区と市域南西部の千代田地区をひとまとめにし、そして集客施設であるトップモール(上の図の20番停)を経由したいがための結果で、新しい経路ではこれを大里地区と千代田地区とを分割し、大里地区のルートはアピタ稲沢店発着で国府宮を経由しての方回り循環に、そして東西幹線でも利用者が多い国府宮~アピタ稲沢店間の輸送力増強としています。

 そして千代田地区から平和町地区の南北幹線残りの部分は、平和町地区をヨシヅヤ平和店発着の往復運行を止め、平和町地区を右回りの方回り循環としたこと。これで平和町地区での走行距離の減少が図られています。ただ平和町地区は津島への指向がある地域ですし、鉄道接続という点では、津島線勝幡駅へ乗り入れを希望しているとも聞きますし、どの程度利用者が増えるかは、私は疑問です。

 さて、堅調に利用されている東西幹線。祖父江町内の経路が少し変わることと、両端が延長されます。東側は下津市民センターまでを、旧国鉄操車場跡地に出来た「リーフウォーク稲沢」まで、西側は二股に分かれ、一方は「ふれあいの郷」、もう一方は祖父江町神明津の「地泉院」まで。地泉院は惨憺たる状況の祖父江町コミュニティタクシーでもそこそこの利用者がある地域です。この西側への経路延長で、祖父江町内の経路が変更になります。

 また東西幹線(7月からは祖父江・下津線)は車両定員がこれまでの9名から14名の車両に変わります。図は7月1日からの経路。パンフレットから転載。

Inazawasin

 さぁてと、私が気になったこと。東西幹線改め祖父江・下津線。これ、往復運行本数が減っているではありませんか。現状8往復に対して改正後は7往復と稲沢駅からアピタ稲沢店までの区間便。往復運行回数が減ったのは、運行距離が伸び、所要時分が伸びたためでしょう。

 それと祖父江町の南西部、いわゆる長岡地区ですけど、コミュニティバス経路延長によりコミュニティタクシーの乗り場が廃止される事となりました。しかし地泉院まで来るバスは三往復のみ。従来のコミュニティタクシーであれば、八往復あるコミュニティバスのいずれもに接続していただけましたが、これで時間帯選択の幅が大きく減る事となりました。元々の利用者が少ない地域とはいえ、数少ない利用者には厳しい結果ではないかと思います。これは中屋敷についても同じ。

 あと、なんでリーフウォークへの便は午後3時台で終わりやねん。夕方になると下津陸橋の渋滞が一層激しくなるからなのかな。折角の需要を逃している様に思えます。

 ・・・とさしあたっての問題点はこの位かな。言いだすとキリがありませんし、私もダイヤ作成やバス運行のイロハは知っている方なので、少々は目をつぶります。ただ今後も利用者が極めて少ないと予想される平和町地区もこの際、デマンド運行形式(祖父江町コミュニティタクシーのように)に移行した方がいいのではないかな。

 とにかく明日からは本格運行となります。問題点が出てくれば直せば良いという話も聞きますが、「あちらが立てばこちらが立たない」のは公共交通機関では必ず付きまとう事で、どういう方針で運行していくのか、その軸が揺らがないよう願うところです。


稲沢市コミュニティバスの断面輸送量

2010年01月28日 | 稲沢市コミュニティバス

 二日前に稲沢市コミュニティバスについて、稲沢市地域公共交通会議の資料を見ながら、本年7月の一部変更について書いてみました。

 運行の変更にあたって当初は現経路の途中で分割し、一運行系統の延長を短くして所要時分も短くするという、ある意味暴挙な案が示され、それが可能か、分割する地点でどの程度跨って乗られるお客さんがいるのか、OD調査(※)の結果に基づいた案なのかという意見があり、稲沢市で昨秋OD調査が行われてその結果も資料として報告されております。

※ OD調査:Origin(起点) Destination(終点) 調査  区間流動量調査

 調査日は2009年9月11日、12日、30日、10月1日、5日、6日の六日間。細かい数字は稲沢市地域公共交通会議2009年12月22日の第11回資料を見ていただくとして、私が目を引いた数字としては、当たり前と言えば当たり前ですが、東西幹線の国府宮駅停留所は、各停留所とは満遍無く流動があります。無いのは隣接の市民病院停と小沢停のみ。

 またヨシヅヤ新稲沢店停とアピタ稲沢店停は、アピタの方が乗降客数が多いのですね。あと尾西病院停も乗降が多く出ておりますが、私がこれまで乗った便では一度しか乗車がありませんでした。

 OD表を見ていて、南北幹線の平和町の方面では何とも白々としており、極めて利用が少ない事を示しています。路線の引き方に問題があると考えますが、断面輸送量としてはどのくらいなのか?、また東西幹線も最混雑区間と言えるのはどこなのか?、OD表を基に断面輸送量を出して見ました。以下の表です。単位は一日あたりの人数。

クリックで拡大。
Inazawaod

  資料のOD表は一日あたりの数字で四捨五入してあり、それを基に数えておりますので、値には0.1~0.3程度の誤差があります。また追加便(満車になった際に手配するタクシー)では調査は実施しておらず、当然数字には含まれません。

 この表から東西幹線の「最混雑区間」は祖父江行きでは城見ヶ丘⇒美術館・保健センター間、稲沢行きではヨシヅヤ新稲沢店⇒市役所南間。また城見ヶ丘⇒小沢ももうの一つ山となっています。南北幹線では往復とも奥田駅⇔奥田郵便局となっています。また南北幹線では平和町方面から大里駅停及び奥田駅停で輸送量段差があり、意外とここで鉄道に乗り換える需要があるように読めます。

 しかし南北幹線。平和支所・らくらくプラザから先の方では極めて利用が少ないですね。1日で1人を下回る数字は、一日何便か走っても何方もお乗り頂けない日もあるという意味です。

 例えばヨジヅヤ平和店から須ヶ谷まで0.2人という数字が出ております(逆は0)。運行回数は一日3.5往復(平和町行き3回、稲沢行き4回)、調査期間は6日間、そのうちの1日にお一人の方が乗られたものと推定でき、6日を1で割り0.166・・・。小数二桁で四捨五入し0.2人。運行回数は一日4回(稲沢行きが4回)で6日間24回運行してやっとお一人という数字です。

 この平和支所・らくらくプラザ~ヨジヅヤ平和店間は0.8から0.9という数字は、一日3.5往復、つまり7回走ってもお客が乗ってこない日があるということで、いままでこのブログで祖父江町コミュニティタクシーの事をさんざん「惨憺たる結果」と評してきましたが、祖父江のタクシーはお客がいなければ走らずに済みますけど、南北幹線では定期運行でお客がいようがいまいが走らねばならず、むしろ南北幹線の平和町地域の方が深刻かもしれませんね。

 決して人口が少ない地域ではないですし、かつては名鉄バス三宅線が通っていた地域でもあり、やはり現状の冗長過ぎる路線の引き方が避けられているのでしょう。やはり一度乗ってみなければなりません。


稲沢市コミュニティバス・本格運行に向けて手直し

2010年01月26日 | 稲沢市コミュニティバス

 久しぶりに稲沢市コミュニティバスについて書いてみます。昨年12月22日に稲沢市地域公共交通会議が開かれまして、前回の会議で素案としてだけ示された今年7月の経路変更案が示されました。また祖父江町コミュニティタクシーの利用者数についても報告があり、今回の記事はこれらについてです。

 と言いながら、実は12月の会議は傍聴には行きませんでした。いや行けませんでしたので、公式webページに掲載された資料を見ながらの文章です。
 稲沢市地域公共交通会議はこちら
また稲沢市では市民からの意見を受けるパブリックコメントを28日まで募集しているそうなので、私のこの記事をパクルのもよし、市役所からアクセスして見て頂くのもよし、一助になればと思います。

 まず東西幹線。現在は稲沢市下津地区から祖父江町のふれあいの郷まで結ぶ経路のところ、祖父江町内で少し変更し、なおかつ終点をふれあいの郷ともう一つ長岡地区の神明津へと二通りの系統になります。神明津はかつての祖父江町巡回バスの地泉院と同じところでしょうか。この長岡地区延長はほぼ妥当なところでしょう。ちなみに祖父江町長岡地区は昭和30年代までは独立した村で、今でも祖父江というより長岡で通るほどです。

 私がもう少し付加えるならば、東西幹線の定期部分は祖父江支所までで、以遠のふれあいの郷方面と神明津方面は不定期のデマンド運行とし、ふれあいの郷行きと神明津行きは乗務員に申し出、逆のふれあいの郷発と神明津発は車両回送時間を考え、始発停発車の30分前までに利用表明をしていただくという方法もあるかと思います。

 それと東西幹線の(B)ですけど、祖父江支所停留所~善光寺停留所間で一度祖父江口停留所を経由するように描かれていますが、祖父江口では折返しできるような場所はなく、恐らくこれは誤記載か現地を見ずに書いたものなのか、どちらかでしょう。
⇒この祖父江口について、お知らせを頂きました。ヨジヅヤの駐車場内に停車場所を確保するそうで、ここで折返しするとのことです。

 南北幹線。こちらは未だ乗っておらず私の評価はできませんが、路線としては資料を見ると二つに分割されます。一つは市民会館を始発停として国府宮駅を経て、そのままトップモールから千代田地区、そして平和地区は往復とせずにラケット状に一周して元の経路に戻る循環経路(A)。

 もう一つは、アピタ稲沢店から東西幹線と同じ経路で国府宮駅を経て、現在の大里地区をラケット状に一周して市民会館からまた元の経路を経てアピタへと戻る循環経路(B)。南北幹線は大里地区の東西から千代田地区を一手に通るためやたら冗長な経路で所要時間が無駄にかかるため、大里地区は独立した系統にしたものです。

 車両では東西幹線用の旅客定員9人のワゴン車から14人の車両に替えるとのこと。14人乗りの車両ってどんなのだろうか。日野のポンチョかな。あれはもっと乗れそうですが。南北幹線では現状1両を同タイプの2両にするとのこと。これ系統が二つに分かれるため、当然の措置ですね。

 南北幹線ですけど、変更案では「南北幹線(A)」「南北幹線(B)」となってますけど、変更後は完全に別系統になるため、A・Bといった区分けではなく、路線名自体を変えて頂けませんか。そうすべきです。

 あと祖父江地区コミュニティタクシー。昨年9月に予約時間の変更があり、利用2時間前までになったことで、どの程度帰路の利用が増えるか期待しておりましたが、結局のところ9月と10月は少し増えたものの、11月は元の数字に。11月は晩秋から初冬で利用が減少する時期でもあり、春からどの程度戻るのかそちらに期待したいと思います。

 以下の表は、祖父江地区コミュニティタクシーが2008年に運行開始して2009年11月までの停留所毎の乗降人数です。( )内は2008年7月の無料期間での件数と人数。山崎は相変わらず0人と全く利用がありませんが、山崎地区は名鉄の駅もあり、そちらの方が遥かに便利なため、こんなものでしょう。まともに使われている停留所である、中屋敷、神明津でも乗り降りあわせて20件ほどで、未だ定着しているにはほど遠い状況です。

停名 乗車 降車 備考
山崎    0件 0人 0件 0人 利用なし
中屋敷   12件 14人 7件 9人  
富士美ヶ丘 3件(1件) 3人(1人) 5件 5人  
中牧    3件(3件) 3人(3人) 0件 0人 7月の無料期間のみ
丸甲小学校 3件 3人 4件 5人  
甲新田   1件 1人 1件 1人  
ナビタウン 1件 2人 1件 2人  
島本    1件(1件) 1人(1人) 2件 2人  
野田北   1件 1人 0件 0人  
西鵜之本  2件(1件) 7人(6人) 2件 2人  
長岡    4件 4人 0件 0人  
神明津   10件 19人 9件 12人  
合計 41件 58人 31件 38人 総計72件 96人

 7月からは東西幹線との乗継停留所が祖父江支所に変わる予定で、そのため一部運賃変更が発生します。多くは200円から100円への値下げですが、丸甲小学校停では逆に100円から200円への値上げで、距離応分の負担の意味は解るのですが、単に乗継場所の変更が理由でなんだかなと思います。それに丸甲小学校停留所は名鉄尾西線上丸渕駅の近くでもあり、今後も多くの利用は見込めないところです。

 なお上の表の、中牧、長岡、神明津、中屋敷は、コミュニティバス運行により廃止される予定で、一方で新たに、二俣、大牧、馬飼、広口の各停留所が新設されます。馬飼停留所は資料の図を見る限り設置場所は馬飼ではなく四貫(よつぬき)に設けられるようです。