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mitakeつれづれなる抄

普段いろいろ見聞き感じ考え、そして出かけた先で気になることを書き綴ったブログです。

ルチアの狂乱

2017年12月03日 | 音楽
 久しぶりに、クラシック演奏会拝聴記です。演奏会拝聴記は、セカンドブログのアメブロのブログと、ダブルポストとしましたので、1日前のアメブロ記事とほぼ同じ内容です。

 お世話になっている、ピアニストの平山晶子さんから案内があり、池下駅近くのスタジオ・ハルで、このような演奏会があるから来てと。
 案内のちらし。


 当日頂いたレジメ。


 演奏曲目。列記するのが大変なので、レジメから。


 演奏者様からのメッセージかな。最後の面。


 演奏曲目や、その演奏順番は、演奏家からのメッセージがあるものですが、私にはそのメッセージの意図は読み取れません。
 演奏や曲の好みかどうかで判断しています。

 1曲目、カッチーニのアベマリア。
 クリスマスの12月ということで選んだという挿話でしたが、この曲はどこか幻想的で、秋深まっり霧が濃い風景を想像させる、なかなか好みの曲です。
ルチアの狂乱で、女性たちの愛の物語だそうで、その序奏にふさわしい曲だと思いましたが、どうかな。

 演奏の途中で、ホール後方の扉が開き、ソプラノのつじ村さんが謡いながら入場する演出。

 2曲目、オペラ椿姫から乾杯の歌
 これは有名ですね。喜びの前の乾杯を表した曲です。

 3曲目、カルメンの間奏曲。
 これも良く知られた曲。
 フルートの音色が存分に発揮された演奏でした。

 4曲目、ロリータ。
 これは、始めましての曲です。
 イタリアの作曲家の曲だそうで、歌詞に甘い言葉が沢山あるそうです。
 こんなこと思い出しました。
 イタリアでは、とにかく女性をほめることが大事。目の前に女性がいたら、まずはしっかり見ること!そして何かしらの言葉をかけること!だそうです。そんな文化的な背景の曲でしょうね。

 5曲目。勿忘草。ドイツの歌曲だそうで、勿忘草の花言葉は「真実の愛」「私を忘れないでください」だそうです。
 そんな歌詞が綴られた歌だそうです。

 6曲目。フルートのための12の幻想曲から第11番。
 フルートのソロ演奏でした。フルートの指使いが素晴らしい一曲ですね。

 7曲目。ピアノソロで演奏するまでのお楽しみ、とされていますが、ピアノの平山さんのお話では、曲が決められなかったとのことです。
 そこで演奏されたのは、ショパンのワルツ嬰ハ短調 OP.64-2。ショパンのワルツの一曲です。ワルツの何番だったのかな。作品番号が64ということだけ覚えてきました。ショパンの曲は、作品番号で覚えております。
 たしかフレデリック・ショパンの恋に基づくワルツ曲だと伺っていましたので、今日の演奏会チョイスによく合っていると思いました。

 8曲目。オペラ椿姫から、そは彼の人か、花から花へ。
 先ほどの乾杯の歌の後のシーンだそうで、ソプラノ演奏で一人二役のような歌い方をなされていました。
 なんとなく能の屋島での替間で上演される、那須与一語りを想い出してしまいました。

 休憩をはさみ、9曲目。エディットピアフを讃えて。
 曲の出だしが、枯葉よ~、を思い出すメロディということでしたが、まさしくそんな感じ。
 結構好きな一曲です。1曲目のカッチーニのアベマリアのように、秋も深まり、気温が低くなり霧が濃い風景を思い出します。

 10曲目。カルメン幻想曲。
 有名なカルメンの中からメロディが登場します。ハバネラはカチッとしていいですね。も好いです。

 最後の11曲目。これが今日のメインですね。
 オペラ、ランメルモールのルチア、狂乱の場。
 オペラでは凄い場面だそうですが、情熱的な女性の愛を表現した今日の演奏会の総仕上げ、でしょう。
 そうして今日の題「ルチアの狂乱」に続くと感じました。

 今日の演奏会場は千種区の池下から少し南に位置する、スタジオ・ハル。
 東部丘陵地位置する高級住宅街の一角にある、個人宅をクラシックホールとされたところです。


 昨今、個人宅を改装(したりしなかったり)し、喫茶店や食事処とされているお宅がありますが、それの演奏ホール版ですね。オーナーさんにも会いましたので、お話したら、その通り!と言われました。

 玄関前、本日の案内。


 玄関では、うさぎさんがお出迎えしてくれました。


 ホール内。個人のお宅とは思えない天井の高さ。二階建ての二階部分の天井までの高さがあります。
 ステンドグラスが良いですね。


 ホールの中にいろいろなコレクションがあります。




 ここのお宅は、ピアノの先生をなさっておられたそうで、そのコレクションの楽譜。


 トイレの中で、ねこちゃんが、ヴァイオリンを演奏しています。


 演奏終了後で参加者からの撮影を、横からこっそり写しました。
 こういうの、正面切って「写したい!」と言えない性格なので。


 三人の演奏者さんと、オーナーご夫婦の方に見送られました。
 素敵な時間をありがとう、とのお言葉をお伝えしました。

 帰りは池下駅へ。池下駅に近い所に、こんな古風(というか鄙びた)民宿がありました。


 回りは時代のトレンドを行くマンションやそんな雰囲気のお宅に囲まれた中。

 人の生の声による歌はとても素晴らしいものです。ピアノの音色は確かに大好きでありますが、人の声による演奏は、不思議と魂に響きます。だからまた拝聴したくなるんですね。音楽っていいですね。

ジャスラックの音楽教室への著作権使用料請求は不当

2017年06月21日 | 音楽
 ジャスラック(日本音楽著作権協会・JASRAC)が音楽教室に対して、著作権として公衆に聞かせる「演奏権」が及ぶ範囲という理由で著作権使用料の請求を行ったことが報じられました。
 音楽教室は、いわゆる楽器の演奏教室です。すなわち、何らかの演奏、音楽著作物を演奏することとなり、それが「演奏権」であるというのが、ジャスラックの考え。
 対して音楽教室の言い分としては、演奏行為は、公衆に聞かせるのではなく、楽器の練習で演奏するもので、上達のための演奏。著作権の範囲ではない、という主張。
Yahoo記事:音楽教室側、JASRACを提訴 原告団249社の集団訴訟に

 私は、この音楽教室の言い分が正当であると考えます。
 ジャスラックの設置目的に、音楽文化の振興に資する事業、というのがあります。
 音楽教室は比較的小さな子も通います。
 発表会に向けての練習もですが、やがてはその中から優秀な演奏者が生まれてきます。
 音楽教室に著作権料の支払いを求めると、まず授業料に上乗せされますね。
 お月謝が高くなります。すると「教室に通うの止めよまいか」という方が現れるかもしれません。
 音楽文化の振興、という点でどうなのだ。

 それに、音楽教室ではいろんな部分に既に著作権の費用を払っている、ということだそうです。
 まず楽譜。市販の楽譜には、著作権の出版権としての費用が上乗せされています。
 そして演奏会。演奏会では、会場に聴衆を入れますので、公衆に聞かせる「演奏権」とされ、著作権料を払います。
 これにさらに練習で演奏する行為に対して著作権は、無茶もいいところ。
 これ生徒さんが練習するのに演奏することもそうですが、先生の模範演奏が「演奏権」なのだそうです。
 このニュースを聞いて、笑ってしまいました。ジャスラック、金の亡者か!

 小さな子供が、一生懸命練習するのに、著作権使用料を請求するジャスラックの姿勢を見ると、腹が立って、子供も先生も気の毒です。

 ちなみに、ジャスラック、日本音楽著作権協会は、音楽著作の一括管理代行をする機関で、他にも同業の機関がありますが、これが一番大きいです。

 音楽著作権の中には歌詞も含まれており、むやみに著作権管理下にある歌詞を、たとえばこうしたブログに載せるのも、著作物の掲載ということで使用料が求められます。
 私のこのブログでは、歌謡曲関係は書きませんのでほぼほぼ関係は無いですが、他にブログをなされている方は注意された方がいいです。
 駅前でよく楽器演奏されている方がいますが、演奏している曲がジャスラック管理の曲であると演奏権として、著作権使用料の対象になります。

エルデトリオ演奏会

2017年04月26日 | 音楽
 昨日は、いつもお世話になっているピアニストの平山晶子さん率いる演奏チームのエルデトリオ演奏会があり、拝聴してまいりました。

 場所は、中区の宗次ホール。宗次ランチタイムコンサート。
 当日頂いた演奏レジメ。


 演奏曲目。


 ドヴォルザークのユーモレスク、ピアノソロでお馴染みの曲ですが、チェロの低音とヴァイオリンの旋律で、不思議な魅力の曲となりました。弦楽器のユーモレスクもいいものですね。



 ロマンティックな小品より、の三曲、ピアノ演奏の旋律、まさに私好みの演奏。
 大変心地よい曲です。個人的に。

 スークという作曲家がいてるのですね。全くの始めまして、でした。

 ドヴォルザークの森の静けさ、チェロのソロとピアノの伴奏による演奏で、チェロの魅力が十分発揮される曲。
 チェロの曲はどこか暖かいです。
 森の静けさというと寒冷的なイメージがありますが、そこは音さえも響かない「穏やか」なイメージ。

 ピアノ三重奏曲、三曲ともダイナミックな終わり方。

 演奏会終了後に、着席した席から撮影。


 ところでドヴォルザークは、無類の鉄道好きという逸話が残っています。
 今や伝説並となっていますので、どの程度正確なのかは怪しいですが、とにかく、鉄道好きだったそうです。それは今日の演奏会の挿話でお話されました。
 その中の逸話として、「鉄道を調べる、???云々」という行がありましたが、おそらく新しい機関車が登場するから、弟子に「何時何分に駅に着くから、その番号を見てこい」という指示を出したものの、弟子はいわゆる「非鉄」。何のことか分からず、適当に番号の数字を報告したら、激しく叱責された、というお話があります。
 このお話は、分かります。新しい機関車の番号は、大体この番号帯だろう、という当たりが分かります。
 ましてや適当な数字を報告したら、直ぐに見破れます。

 ユーモレスクは、ユーモアあふれる曲集の中の一曲だそうですが、このユーモレスクは、蒸気機関車の起動する(走り始め)の時の音をあらわしている、という説があります。

 19世紀後半の時代、当時の蒸気機関車は今日日本で見られるような加熱式ボイラとシリンダの構造ではなく、飽和式ボイラとシリンダの構造でしょうから、音は若干違うと思います。

 音楽、演奏拝聴記は、Amebaのブログとマルチ投稿にしています。
 この記事も早くに書き始めていましたが、公開が遅くなってしまいました。(4月27日追記)

平山晶子さん&小泉悠さん・クラシックコンサート

2017年03月19日 | 音楽
 昨日はいつもお世話になっている、ピアノストの平山晶子さんと、ヴァイオリンの小泉悠さんによるクラシック演奏会があるということで、拝聴に行ってまいりました。


 クラシック拝聴記は、アメブロの記事とダブルポストに致します。
 今回の演奏会は、池下の日響楽器で開催。
 外のウィンドウガラスには、開催のお知らせ。


 二階が広いホールになっており、そこで演奏会が行われます。
ピアノはKAWAI。


 何か象徴的にヴァイオリンを飾ってあります。


 このヴァイオリンの正体は後程。

 演奏会曲目。レジメは配布されませんでしたので、メモから。
・エルガー 愛の挨拶
・サラサーテ チゴイネルワイゼン
・フォーレ 夢のあとに
 復元楽器、アルティーダによる演奏で、聴き比べ(象徴的に飾ってあったヴァイオリン)
・モンティ チャルダッシュ
 小泉さんのヴァイオリンで
・モンティ チャルダッシュ
 ピアノソロ
 ヴェートーヴァン エリーゼのために
・ヴェートーヴェン スプリングソナタ
 アンコールとして
・タイスの瞑想曲

 演奏会場としては小規模なので、とてもいい空間ですね。
 音の響きもいい。
 ピアノの平山さん、演奏始まる前はニコニコですが、いざ演奏が始まると、いつもの通り厳しい顔。
 何度か書いていますが音楽職人です。

 ヴァイオリンの響きも、改めて良さを感じました。
 象徴的に飾ってあった楽器というのは、名器のストラディバリウスのある楽器を正確に復元したもので、部品から裏に取り付けて響きに影響するもの、表面のニスまで正確に模写した楽器だそうで、その演奏を聴くというのも、今回の演奏会の目的だそうです。
チャルダッシュの演奏でしたが、音が高い割には幅の広い、とても心地の良い音。
 この音はとりこになります。
 たしかに名器、ストラディバリウスをほうふつとさせるものです。
 聞き比べ、チャルダッシュの小泉さん楽器によるものは、全曲ではなく途中まで。
 アルティーダ。演奏会後に改めてじっくり拝見できました。




 ちなみにお値段160万円だそうで、池下の日響楽器において販売しているそうです。

 本当に心地のいい音。
 最高の楽器で、演奏者さんも最高の技量で初めて演奏が発揮されるものですね。

平山晶子さん演奏会

2017年01月14日 | 音楽
 本日は、東区の文化の道百花百草において、お世話になっているピアニスト、平山晶子さんが演奏される演奏会があるということで、雪の中、拝聴してまいりました。
 脳出血後遺障害で傘さしての外出はできないので、降雪が続くようでは出かけられませんが、家を出る時間に雪は止み、とりあえず名古屋までは行けることになり、出発です。
 先にお話しますと、一宮駅と名古屋駅の乗り換えは全て屋根の下でありますが、百花百草の最寄りバス停である清水口停留所から百花百草の間は外で、この出発地と目的地の間がウィークポイントですが、見事に雪は止んでおりました。
 ピアニストの平山さんは、自称・他称とも晴女とされているそうで、今日は晴れにはなりませんでしたが、降る雪だけは止みました。
 この力、すごい!

 で今日の演奏会の案内。


 演奏曲目。実際はA4サイズ紙に印刷されたものですが、余白を省いた、ダイジェスト版です。


 演奏ホールでの演奏会ではなく、文化の道百花百草での演奏なので、演奏者からのお話つきです。
 一曲目、シューマンのおとぎ話。三つの楽器、つまりトリオですけど、クラリネットの旋律がよく響いたと感じました。
 おとぎ話、というタイトルの割には、おとぎ話らしくない曲とのお話で、第一楽章より第二楽章の方が少し重い旋律に感じた後の第三楽章が軽やか、躍動的。この躍動的に結びつくところがおとぎ話かもしれません。
 座った場所からは、平山さんの表情は楽譜で見えませんでしたが、クラリネットとヴィオラ奏者の目配せからところどころで呼吸を合わせておられる様子が伺えました。
 クラリネットとヴィオラの奏者、体を動かしながらのリズムを取る光景をで、これはすみません、紙切りの林家正楽師を想い出してしまいました。

 二曲目、チェロ独奏のバッハの無伴奏。座った席が最前列でチェロ独奏者の目の前。まるで私に演奏してくれたかのような位置。
 この曲、耳にしたことがあります。ウィスキーのCMでのBGM。
 低音のチェロの魅力がそのまま一曲になったものでしょうか。

 休憩を挟んで、三曲目。
 さくらさくらとふるさとは、日本の曲。さくらさくらは元は筝曲の練習曲とのお話。
 和楽をピアノとヴィオラで、彩られました。
 四曲目。ブラームスのクラリネット三重奏曲。お話では、なんとも不調和なリズムの個所があり、演奏家泣かせだったかな、聴いている方には分からないかもしれないけど、演奏者としてはリズムを乱すような箇所がある、とのお話でした。
 聴いてみたところ、私にはそんなリズムを乱す部分は分かりませんでした。

 座った場所から、演奏前に撮影。


 演奏終了後に撮影したいという方がおられ、脇から便乗。ヴィオラの近藤さんは、既に私服に着替えた後でしたので、ここには入っておられませんでした。



 演奏が始まる前に、ホール内から雪降るお庭を望みました。急に雪が降り出したのですが、上手く写りませんね。