サカキ(榊)という植物があります。葉が神事で使われ、神棚に立てたり、葉を水につけ、それを軽く撒くようにお祓い・お清めに用いるという、子供の頃からの我が家ではお馴染みの植物。
4月に東山植物園で、仏事に使うシキミ(樒)に花が咲いているのを見つけまして、それを弊ブログ記事にしました。シキミの花を見つけブログ記事にしたら、やっぱりそこは神事の榊の花を見、そして書きたくなります。
調べました。サカキは山茶花などと同じくツバキ科の常緑広葉樹。ここまでは分かっていました。そして花期です。初夏の6月頃に花が咲くとのことですけど、今年は春先からの花は開花時期が遅れています。しかし夏の花は春先の低温はあまり関係なく咲いたりしますので、咲く時期が分からない。そしてこれまで咲いているのを見た事が無いということは、花の時期は短いであろう。
さぁ、5月下旬から折に触れて東山植物園通いが始まりました。一週間に一度を目標にしましたけど、やっぱり間が空いたりして、その時には園の人に訊いたりしましたけど、一様に「知らん」。そもそも何処にでも生えている植物で、気にしていなかったのだそうで。
そうなんです、関東から西日本一帯の温暖な地域に何処にでも生えている植物で、東山植物園では、花の名札をつけている木の他にも、自然のままにしている山にいくらか生えているんです。
その名札がついているサカキはこれだけ。
つぼみが膨らみに膨らんで、開花直前です。6月17日撮影。
2日後、咲きました。なんと表現するのか、真っ白ではないけど殆ど白い色の花。6月19日撮影。
山の中でひっそりと咲くサカキ。普段は殆ど人が通らない、山の中の園路沿いです。
葉の裏で、撮影の光が上手く回りませんけど、この日、一番よく開いていた花です。
この葉はお馴染みなんですけどね。花は初めて目にする事が出来ました。
生えている場所で微妙に土の成分が違う事が影響しているのか、花の色が僅かにクリームがかっています。微妙なんだな。
花の命は短くて。咲いている事に安心してしまい、次回東山訪問が6日開いてしまいました。もう遅かった。かなり干からびていました。上の写真はまだ若干早かったようですけど、今度は遅すぎ。どれだけ花の時期が短いのだ。
多分、綺麗に咲ききった状態は、僅か1日か2日しか無かったと思います。でも今迄「榊の葉」で通ってきたサカキの花を観る事が出来、本当に良かったと思っております。花が咲くまでの特徴も覚えましたので又来年、観たいですね。
撮影
開花前:2011年6月17日
開花後:2011年6月19日