mitakeつれづれなる抄

普段いろいろ見聞き感じ考え、そして出かけた先で気になることを書き綴ったブログです。

ちょっと気になる和歌山の地震・7/5

2011年07月06日 | 気象・自然など

 昨日7月5日午後7時18分にNHKラジオで午後7時のニュース放送中、緊急地震速報がありました。ひところよりは減ってはおりますが、あの音はやっぱり嫌なものですね。速報対象の場所は和歌山県とあり、東北・北関東地方のものではなさそうです。

 和歌山県のどこか。緊急地震速報がおわり、1,2,・・・と数えましたが、結局特に揺れたという感覚もなく、ただ一瞬「ふわっ」とした感覚はありましたけど、その時は少々体調を崩して横になっておりまして、心臓の脈打つ感覚だと感じていました。

 約1分後、ラジオでは地震情報があり、和歌山県北部で震度5強。であればそこそこ大きな地震の様子。ただマグニチュードが5.5で震源の深さが10kmと、先日の松本よりは深い震源。でもなぜこちらには伝わらなかったのだろう。(とそのときは思っていた)

 そして各地の震度が入り、震源近くの和歌山県広川町と日高川町で震度5強は分かりますが、少し離れた徳島県、香川県でも震度4が、岡山県でも震度3のエリアがあります。

各地の震度分布。気象庁ホームページより。
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 地下の構造によるのでしょうね。震度分布は同心円状に震源から離れるにつれ震度が下がるのではなく、地下の構造や過去起きた地震の傷跡である断層にそって強い震度エリアが延びるという傾向はあります。

 今回はどうもそれのようで、瀬戸内海周辺から西の方まで震度2のエリアが続き、しかしそれよりも震源に近い三重県や愛知県では震度1が少しある程度。しかも堆積層に集まっています。

 この地震、東日本大震災の誘発地震とは違いますよね。震源が中央構造線からは外れており、その一方で中央構造線に西の方へ沿っての震度分布。和歌山県北部では日常的に地震活動が多くある地域ではありますが、それの一つなのでしょうか。

 兵庫県南部地震(阪神大震災の地震)が一つの契機で、西日本域の地殻活動が大きくなったという研究がありますけど、予想される南海地震、東南海地震の発震は、和歌山県沖のちょっとした地殻のひずみから始まるのでは?という仮説もあり、何か気になる地震です。