最近少しずつ本や映画などを鑑賞できるようになってきた。先輩が亡くなった知らせを受けた瞬間に、冷たい水をかぶったように価値観がザバッと洗われて(洗礼のように、かもしれない……)、大切なものは本当に少なくて夜空に瞬く星のようにきれいにシンプルだと思った。いろんなことへの興味がごっそり抜け落ちた。自分の中に物語が充満して渦巻いているから、外の物語をまったく受け付けなくなって、ひたすら読んでしまったのはスピリチュアルや死後の世界について書いている本やサイトだった(これもある種の物語なのかもしれないけれど)。先輩に会いたくて。また会えるのだと知りたくて。結局はそれも自分がどう思うかの「自分の」判断に過ぎないという答えに行き着いてやめたのだけれど。
なぜ人は死ぬんだろう?
生きているって、死ぬってどういうこと?
子どものように思ってしまい、以前よく読んでいた池田晶子さんの本を開いたりした。池田晶子さんも4×歳という若さでガンで亡くなっていて、先輩が行った先のそっち側にいる、と思うと、なぜかよくわからないけれど、少し安心したりした。ほんとに、我ながら意味がわからないけれど。
と、ここまで書いてきて、池田晶子さんが亡くなったのは正確には何歳だったっけ?と思い、そこからほんの数歩の本棚に行けばわかるのに、面倒がって手元にある携帯でネット検索。
池田晶子(文筆家)
池田晶子(アニメーター)
とあって文筆家の方です。
読み進めて行くと……
えーっ!!!!!
え、えーっ!!!!!
そ、そうだったの?!知らなかったー!
実は『JJ』の読者モデルをしていた、なんてー!
さっそく、帰ってきた夫に報告する。
「えーっ!池田晶子さん、『JJ』のドクモだったの?!」
(夫は池田さんの愛読者ではないが、私からよく話を聞かされていたので知っている)
私「ド、毒グモ?!」
いやあ、驚きました。
でもとりあえず夫が帰ってきたので晩ごはん。
食事が終わって片付けて、再び続きを読む。
え、えーっ!!!!!!!!!!
夫「な、なに、今度はどうしたの?」
私「池田晶子さん、結婚してたんだってー!!!」
わーびっくり、いやぁびっくり、衝撃だー!
とずっとつぶやいていると
「そんなにびっくりすること?」と言われた。
そりゃあびっくりするよー。
だってあんなに何冊も、もうだいたいどんなことを言うかもわかっちゃうくらい読んだのに、結婚してるなんて全く気付かなかった、というかおくびにも出さないんだもの。
だんなさん、どんな人なんだろう?
小林秀雄みたいな人なのかなぁ。
「びっくりって、そんなこといくらでもあるじゃない、極端な話、すぐそばにいる人が殺人犯かもしれないんだよ」
「えーっ!やだぁ、そういうんじゃなくてさぁ。なんていうか、びっくり」
「いい意味で?悪い意味で?」
「いい意味で」
だってさ、ずっと池田さんは愛犬と二人(?)きり孤独(?)な暮らしをしてると思ってたんだもの(一人暮らし=孤独 ということではなくて、池田さんが人に寄りかかって慰められる孤独なんて孤独じゃないと書いていたから、人に寄りかからないんだろうなぁと思って)。収入は大丈夫なのかなぁ、あんなに啖呵切っちゃって大丈夫かなぁ、老後弱気になっちゃったりしないかなぁと秘かに心配してて。だから46歳(でした)で亡くなったときは、なんかずるい!抜け駆けしたなぁとか思ったんだよね。
池田晶子さんにもだんなさんがいたなんて。
いい意味で、心にぽっとあかりが灯りました。
でもそうなってみると、こんなに早く亡くなったことを、すぐ身近で悲しむ人がいたんだなぁと思って、切なくなりました。
それで先輩について書いていた文章(上記)を読み直す。うーん、なんか、恥ずかしいね!浸っちゃってて。あまりの驚きに心がくるっと回転してしまって、なんだか元気が出てしまって、記事の内容もすっかり変わってしまったけれど、でも……まだ続きを書きたいんです。長くなるので(もう充分長いか)続きはまた。
八ヶ岳の続き
なぜ人は死ぬんだろう?
生きているって、死ぬってどういうこと?
子どものように思ってしまい、以前よく読んでいた池田晶子さんの本を開いたりした。池田晶子さんも4×歳という若さでガンで亡くなっていて、先輩が行った先のそっち側にいる、と思うと、なぜかよくわからないけれど、少し安心したりした。ほんとに、我ながら意味がわからないけれど。
と、ここまで書いてきて、池田晶子さんが亡くなったのは正確には何歳だったっけ?と思い、そこからほんの数歩の本棚に行けばわかるのに、面倒がって手元にある携帯でネット検索。
池田晶子(文筆家)
池田晶子(アニメーター)
とあって文筆家の方です。
読み進めて行くと……
えーっ!!!!!
え、えーっ!!!!!
そ、そうだったの?!知らなかったー!
実は『JJ』の読者モデルをしていた、なんてー!
さっそく、帰ってきた夫に報告する。
「えーっ!池田晶子さん、『JJ』のドクモだったの?!」
(夫は池田さんの愛読者ではないが、私からよく話を聞かされていたので知っている)
私「ド、毒グモ?!」
いやあ、驚きました。
でもとりあえず夫が帰ってきたので晩ごはん。
食事が終わって片付けて、再び続きを読む。
え、えーっ!!!!!!!!!!
夫「な、なに、今度はどうしたの?」
私「池田晶子さん、結婚してたんだってー!!!」
わーびっくり、いやぁびっくり、衝撃だー!
とずっとつぶやいていると
「そんなにびっくりすること?」と言われた。
そりゃあびっくりするよー。
だってあんなに何冊も、もうだいたいどんなことを言うかもわかっちゃうくらい読んだのに、結婚してるなんて全く気付かなかった、というかおくびにも出さないんだもの。
だんなさん、どんな人なんだろう?
小林秀雄みたいな人なのかなぁ。
「びっくりって、そんなこといくらでもあるじゃない、極端な話、すぐそばにいる人が殺人犯かもしれないんだよ」
「えーっ!やだぁ、そういうんじゃなくてさぁ。なんていうか、びっくり」
「いい意味で?悪い意味で?」
「いい意味で」
だってさ、ずっと池田さんは愛犬と二人(?)きり孤独(?)な暮らしをしてると思ってたんだもの(一人暮らし=孤独 ということではなくて、池田さんが人に寄りかかって慰められる孤独なんて孤独じゃないと書いていたから、人に寄りかからないんだろうなぁと思って)。収入は大丈夫なのかなぁ、あんなに啖呵切っちゃって大丈夫かなぁ、老後弱気になっちゃったりしないかなぁと秘かに心配してて。だから46歳(でした)で亡くなったときは、なんかずるい!抜け駆けしたなぁとか思ったんだよね。
池田晶子さんにもだんなさんがいたなんて。
いい意味で、心にぽっとあかりが灯りました。
でもそうなってみると、こんなに早く亡くなったことを、すぐ身近で悲しむ人がいたんだなぁと思って、切なくなりました。
それで先輩について書いていた文章(上記)を読み直す。うーん、なんか、恥ずかしいね!浸っちゃってて。あまりの驚きに心がくるっと回転してしまって、なんだか元気が出てしまって、記事の内容もすっかり変わってしまったけれど、でも……まだ続きを書きたいんです。長くなるので(もう充分長いか)続きはまた。
八ヶ岳の続き
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