詩と写真 *ミオ*

歩きながらちょっとした考えごとをするのが好きです。
日々に空いたポケットのような。そんな記録。

夜に浮かぶ雲

2017年11月23日 | 
夜に浮かぶ雲の遠さは奇妙だ
街灯の光など
届かない高さにあるのに
街灯の光によって
私は見ている

夜に浮かぶ雲の働きは奇妙だ
もう人々は眠る時間だというのに
気付きもしないで
気ままにちぎれてみたりして
月や星々を手で隠す

夜に浮かぶ雲の色は奇妙だ
ため息ついでに見上げると浮かんでいる
白いとわかっているから
夜なのに
白に見えるあの色は
本当は
何色なんだろう


夜に浮かぶ雲の時計は奇妙だ
地球のまわりを針も忘れて旅している
わたしが忘れていてもゆっくりはやく旅している
柔らかなじぶん(体)(ふんわり)を忘れることなく

本当の色なんてない
ただ真似るのにふさわしい色が
こちら側にあるだけだ
奇妙な雲のもどかしい伸びやかな
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