瞬き
2017年01月22日 | 詩
キッチンの折りたたみ式の白い椅子
背もたれがハート形になっている
そこに座って
久しぶりの人からのメールを読んでいると
手もとが急に明るくなった
窓に目をやれば
ガラスの粒がきらきらきらきら光っている
すぐ向こうに海があるようだ
波の響きのような音もする
寄せては返す
寄せては返す
ただゴゥといううなりだけなのに
キッチンの静物たち
伏せた皿やマグカップ
おたまやフライ返し
おおぶりなパンのかけら
何も言わないことで語っている
今日という日は二度と来ない
とてもとてもありふれた今日も
たった一度しか訪れない日
おなじように静かな午後が
訪れることをくりかえし
そのくりかえしの中にいる
けれど二度とは訪れない
光の色が変わる
静物はだんだんシルエットになっていく
窓はゆっくり落ち着きを取り戻し
光は窓から外へ後ずさっていく
背もたれがハート形になっている
そこに座って
久しぶりの人からのメールを読んでいると
手もとが急に明るくなった
窓に目をやれば
ガラスの粒がきらきらきらきら光っている
すぐ向こうに海があるようだ
波の響きのような音もする
寄せては返す
寄せては返す
ただゴゥといううなりだけなのに
キッチンの静物たち
伏せた皿やマグカップ
おたまやフライ返し
おおぶりなパンのかけら
何も言わないことで語っている
今日という日は二度と来ない
とてもとてもありふれた今日も
たった一度しか訪れない日
おなじように静かな午後が
訪れることをくりかえし
そのくりかえしの中にいる
けれど二度とは訪れない
光の色が変わる
静物はだんだんシルエットになっていく
窓はゆっくり落ち着きを取り戻し
光は窓から外へ後ずさっていく
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