詩と写真 *ミオ*

歩きながらちょっとした考えごとをするのが好きです。
日々に空いたポケットのような。そんな記録。

ミステリーゾーン

2015年05月16日 | 
つい先ほどまで信じていなかったねむりが
だるま落としのように唐突にやってくる
平たかった空間が熱したガラスのようにぐにゃりと曲がった

目が覚めた
散っていった自分のかけらをあわてて寄せ集め
薄暗がりの中でなでさする
異形だ
異形なものがここにいる
いましか感じられないこの違和を
正確に写し取らねばと思うのに
別の触手はわさわさと動いて
わたしの生きている場所へ
わたしがなめらかにつながるようにと
勝手に千鳥縫いを始めてしまう
気付いたときには
わたしはわたしの論理の中に入り込んでしまい
かえって夢の中のように
どっちを向いても鏡なのだ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする