“川崎の翁” 探訪の記

「ウオーキング」と「乗りつぶし」で日本全国制覇を計画し実施中。

昭和記念公園 「2月の樹の花」

2020年02月28日 | 国営昭和記念公園の花

草木萌え動く

(そうもくめばえうごく)

 

しだいにやわらぐ陽光の下、草木が芽吹き出すころ。

冬の間に蓄えていた生命の息吹が外へ現れはじめる季節。

2月28日 七十二候 雨水末候

 

春めく

天地風物のことごとくが、いかにも春らしい感じになること。

昭和記念公園で見かける木の芽はふくらみ、

街の花屋の店頭には、花の種類がふえてきます。

 

昭和記念公園に咲いていた

「2月の樹の花」

 

サンシュユ

サンシュユ

早春の昭和記念公園・花木園で、紅梅に競い合って黄金色の花を

咲かせる姿が印象的です。

園内のあちこちで見える黄色の花は、春の訪れ告げてくれる。

名前に付く茱萸(シュユ)は、グミとも読み、生で食べられる赤い実の総称で

名前の通り花後に赤い実が出来ます。

 

 

ボケ (木瓜)

ボケ

落葉低木で、平安の頃より渡来した中国原産の植物です。

花色は朱色から桃色、白色、絞りとたくさんあり、200以上の園芸品種がある。

 

 

カワヅザクラ (河津桜)

カワヅザクラ

カンヒザクラを片親とする交雑品種とされている。原木は

伊豆半島河津町や石廊崎などに多く植栽されている。

花は淡紅紫色で約3cm。

 

 

マンサク (満作)

マンサク

葉に先駆け、黄色いリボン状の4弁の花を咲かせて

春の訪れを知らせてくれる

名は早春に他の木より早く花が咲く「まず咲く」が訛ったのをはじめ、

よれ曲がった花びらの姿が輪になって豊年踊りを踊っている人になぞらえた

と言われています。

 

 

シナマンサク (支那満作)

マンサクとの区別が難しいのですが、枯れた葉が冬に多く残るので

そこで見分けがつきます。

シナマンサクは日本に自生するマンサクよりも、花や葉が大きいと云われてる

 

花の中央が赤く、そこから伸びる黄金色したリボン状の花びらが特徴的

 

 

閏年 (うるうどし)

明日は、4年に一度の閏年の日。

オリンピックが開催される年です。

2020年、2度目の東京大会です。

選手たちのフェアプレイを期待しましょう


日脚伸ぶ

2020年02月24日 | 国営昭和記念公園の花

日脚伸ぶ

(ひあし のぶ)

 

令和2年の年も明けて、1月、2月があっという間に過ぎ

少しずつ日が長くなったことを感じる。

昨年の冬至の頃は昼の時間は10時間弱、

今の時期は11時間過ぎ、

春の始めはまず、陽光によって知らされます

 

昭和記念公園の冬2月の花

を写真に納めてきました

 

フクジュソウ (福寿草)

フクジュソウ  多年草

一番に春を告げるという意味から、江戸時代には「春告ぐ草」呼ばれていました

その後、おめでたい「寿」に差し替えられ「福寿草」になったと云われます。

旧暦の正月頃に芽を出すことから「元旦草」とも呼ばれています

 

クリスマスローズ

クリスマスローズ

花に見える部分は、本来は萼片と呼ばれる部分で、萼片が長く残ることがあるから

長期間、花を楽しめます。

 

いろいろな花形や花色があり、タネで増やすこともできます。

 

ヨウズイセン (洋水仙)

ヨウズイセン

ニホンスイセンとは区別して地中海地方原産のスイセンをヨウズイセンと呼ぶ。

26,000種以上の品種があります。

 

 

ニホンズイセン (日本水仙)

 

シルクロードを通って中国から渡来したとも、海流に乗って漂着した

球根が野生化したとも言われています。

「水仙」の名前の由来もはっきりとしていません。

 

 

四季折々の自然の変化に富む日本。

そんな四季のうつろいの中に美しい花を見出しました

 

春にはたくさんの花が咲き競います

楽しみにいたしましょう。

 

 

 

 

 


春は梅から

2020年02月13日 | 国営昭和記念公園の花

お花見の季節

お花見は、日本人が古来から楽しみにしていた春の行事ですが

その昔、奈良時代の花見と言えば、桜ではなく梅でした。

「万葉集」には、梅を詠んだ歌が110首、桜を詠んだ歌が43首程度見られ

梅花の宴のように梅を観賞しながらの歌会も開かれていた。

古の(いにしえの)日本人も愛した梅見

                      昭和記念公園の梅の花です

 

新元号  「令和」  の出典

日本最古の歌集「万葉集」の「梅花の歌32首の序文」

太平二年の正月の十三日に、師老の宅に萃まりて、宴会を申ぶ。

時に、初春の令月にして、気淑く風和ぐ。梅は鏡前の粉を披く、蘭は珮後の香を薫す。

から引用されました。

 

春は梅から

花の歳時記で早春の項を見ると、ずらりと梅の名前がならんでいます。

紅梅・白梅・寒紅梅・徳川家康が愛した実割梅(みわりうめ)鹿児島紅。

日本風土に溶け込んだ花だということの証です。

 

 

 

 

梅は咲いたか、桜はまだか

まだ寒い早春を彩る梅の花は数々の歌に詠まれてきましたが

春の到来を待ちわびる人の歌もありまあした。

 

                              昭和記念公園の河津桜 開花始め

 

 

奈良時代から時を経て、平安時代に桜の花見が主流となり、

江戸時代には庶民の間でも桜の花見が流行りました

 

令和の時代に

「梅で花見をするのが通」

と粋がってみては

そんな想いで昭和記念公園の観梅を楽しみました


昭和記念公園 一月の樹の花

2020年02月09日 | 国営昭和記念公園の花

春告げ鳥

春の到来を告げる鶯が、美しい鳴き声を響かせる頃になりました

鶯のさえずりを聞くと、もう春だなと初音に耳を傾けます

 

2月9日 七十二候 立春次候

黄鶯睍睆 (うぐいす鳴く)

山里では春の象徴であるうぐいすが、美しい音色で鳴き始める時季。

古くから「春告鳥(はるつげどり)」と呼ばれ、春のイメージとして

親しまれてきた。うぐいすのさえずりが聞こえだすと人々は手を休め

もうすぐ訪れるであろう春に想いをめぐらせる。

 

昭和記念公園 一月の「樹の花」

 

ツバキ

ツバキ科は世界に約30属、500種あり、主に北半球の熱帯、亜熱帯に分布

するが暖帯や温帯にもある。日本には果実が裂開するツバキの仲間

(ツバキ属・ナツツバキ属・ヒメツバキ属)と果実が裂開しない仲間

(モッコク属・サカキ属ヒサカキ属)約20種が野生している。

 

カンツバキ

カンツバキ

花も葉もサザンカとよく似ており区別は難しいです。

カンツバキはもともとサザンカの1品種であった「獅子頭」に対して

付けられた名前でした。

 

サザンカ

四国、九州等に自生する日本特産の花木です。ピンクの花色の

園芸種が人家などの生垣に植えられています。

野生では白い一重の花を咲かせます

 

ヤブツバキ

庭木や盆栽、彫刻材などに使われます。種子には良質の油が

含まれていて椿油と呼ばれ、整髪料や食用に使われてきた

 

 

オトメツバキ

ユキツバキの園芸品種で、とてもかわいいピンク色をした

千重咲き(八重咲きよりもさらにもっと花びらが多い)の花は

どこか和菓子を思わせます

 

山茶花と椿を見分けるポイント

サザンカとツバキはどちらもツバキ科ツバキ属に属する植物です。

サザンカは日本を原産とする樹木。ツバキは台湾や朝鮮半島にも

自生している。

 

見分けるポイントー1 花の散り方

   

ツバキの花は、そっくり丸ごとポトリと落ちるのに対し、

サザンカの花は花弁がバラバラになってそれぞれに散る

 

見分けるポイントー2 葉の大きさ

葉の形はよく似てますが、

サザンカの葉は、ツバキに比べると一回りこぶりです。

 

見分けるポイントー3 開花時期

どちらも冬に花を咲かせますが、

サザンカは10月頃から花を咲かせる。対する

ツバキの開花時期は、12月~4月頃

 

 

ソシンローバイ 素心蝋梅

花の少ない時期に、まるでロウ細工のような黄色い花を咲かせる

英語名を「Winter Sweet  冬の甘いもの」といい

開花すると、あたり一面に気品のある香りを漂わせ、

清々しい気持ちにさせてくれる。

原産の中国では

ウメ・スイセンツバキとともに雪中の四花とされ

日本には江戸時代に渡来し、茶の湯で好まれてきた

 

 

ボケ  木瓜

落葉低木で、平安の頃より渡来した中国原産の植物です

花色は朱色から桃色・白色・絞りとたくさんあり、

一重咲きや八重咲きなど美しい花をつけます。

枝にはとげがあります。庭木や盆栽にむき、

200種以上の園芸品種があります。