“川崎の翁” 探訪の記

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夏は来ぬ

2020年05月05日 | 多摩川の野草100選

夏は来ぬ

 

<卯の花の匂う垣根に・・・>と歌いだす唱歌「夏は来ぬ」は、

詩人、佐佐木信綱による作詞。 夏の季節です。

暦の上では、5月5日から8月6日までが夏にあたり、

二十四節気では

立夏・小満・芒種・夏至・小暑・大暑が含まれます

強い日差しに木々が青々と茂り、虫たちが活発に動き始める、

自然界が生命力に満ちあふれる時季です。

しかし

新型コロナウイルスの感染拡大防止に向けた

緊急事態宣言の延長を政府が決定

人と接することを少なくする我慢をしなくてはいけません

 

今は耐えどき、明日への備えどき

 

多摩川の野草・雑草は元気に、のびのび育っています

 

ギシギシ (羊蹄)

ギシギシ

茎や葉をこすると、「ギシギシ」と音がするため、命名されたとのこと。

名前の由来は、はっきりしたことが分からず、諸説があります。

 

 

茎の上部に、たくさんの花がつく。隙間の無いほどぎっしりつくことから

「ギシギシ」となったという説。

タデ科 ギシギシ属 多年草

 

 

ホトケノザ  (仏の座)

 

春の七草とは別種 

茎の周りを円形状に巻く葉姿が、仏像を安置する仏座に

似ることから名前がある。

シソ科  オドリコソウ属 2年草

春の七草のホトケノザは、  キク科  コオニタビラコ属

 

 

ハハコグサ  (母子草)

花は、茎先に径数ミリの鮮黄色の固まって咲いている

 

早春の若葉は、いまでも「七草粥」に入れられるが

他にはほとんど利用されることはない

名前の由来について諸説あり、

株の広がりを這う子とみなし「ハハコ」。

 

ナズナ  (薺)   別名ペンペングサ

ナズナ

春の七草の一つとしてもお馴染の草。

ナズナの語源には色々な説がある。

「撫でる菜」。菜とは食べられるものを意味する。

 

アブラナ科  ナズナ属 越年草

 

 

オオジシバリ  (大地縛り)

日本各地に広く分布しており、田んぼや畑のあぜ道でよく見かける

ジシバリは舌状花が5弁だが、オオジシバリは10弁

茎は地をはって伸びる

 

 

セリバヒエンソウ (芹葉飛燕草)

セリのような葉、燕が飛んでいるような形の花からついた名前

外来種ではあるが、葉や花が柔らかく綺麗なせいもあり

在来の山野草のように思う人も多い

中国原産。明治時代に渡来。東京を中心に分布。

 

 

 

 

 

 

 

多摩川散策

 

4月の風は光り、5月の風は薫る。

「薫風」は、新緑が鮮やかなこの頃の、匂うような風のこと。

 

多摩川の、青々と茂った野草の茂る散策で

感じられるかぐわしい香りを楽しんでおります。