赤いチューリップの

　赤いチューリップの球根から。　　（２０２４年７月６日）

　赤いチューリップの球根から、青のチューリップは咲かない。
　『自己責任』と言われても、困るのは分かる。
　赤いチューリップの球根から、青のチューリップの花は咲かないからだ。
　でも、何でも親の育て方のせいにするのは違う。
　よほど虐待していたら別だけど。
　チューリップだって、全然水やらなかったら、咲かないし。
　全然日光に当てなかったら、咲かないし。
　でも。赤いチューリップの球根からは、赤のチューリップしか咲かないのだ。

　だけど。
　同じ花でも、高く売れる花と、安くしか売れない花がある。
　雑草なんて、売れない。
　
　で、『自己責任なんて言われても困る』と。
　能力の８割ぐらいは、生まれた時点で決まっているのかもしれないから。

（続き）
　高い給料で評価される能力もあれば。
　安い給料でしか評価されない能力もある。

　スーパーのレジ打ちの仕事も大変かもしれないけど。
　給料は安いらしい。

　他にもっと稼げる能力があれば、他の仕事に就くよねと思う。

　『イラスト描けます』だけでは、貧乏人みたいだし。

　需要と供給で値段は決まるから。
　『私こんなに苦労したの』と言ったからと言って、高収入が得られる訳ではない。

　アルバイトの給料の、イラスト描けて、事務の仕事をして、『給料が低すぎる』と言っても。
　求人数は１名で。それに何人もの人間が応募してきたら。
　雇う方は『その給料で良いだろう』と思うだろう、と。

　図書館の司書の仕事が公務員の正規なら。
　他の公務員の人が『仕事が楽過ぎる』と苦情が来るだろう、と。

　公務員の非正規の仕事は就きたい人多いのだぞ、と思う。
　有給とか、傷病手当とかもくれるから。
　法律も守らない、サービス残業があるブラック企業より、良いという人が大勢いる。

　『みんな同じでないとダメ』と言う。
　『派遣という制度を認めた、大学教授の、閣僚になった経済学者は悪人だ』と言う人達が大勢いて、と。

　『学歴フィルター』とか言う人がいて。
　その人達は、『大学出たら、どこの大学出ても同じ評価じゃないとダメ』と思っているらしい。
　
　『男女は同じでないとダメ』と。
　フェミは言い、ポリティカル・コレクトの人達も言い。
　結局、共産主義になって。
　『女性も男性と同じように働いて、同じ給料の社会が良い』と。