金を貸す側は、金を貸したら、儲かると思っている。
しかし、金を借りる側は、「私はリスクを取っている」と考えている。
本当の意味でリスクを取っているのは、「金を借りている側」なのだけれどもね。
金を貸す側は、リスクなんて、全然取っていない。放っておけば、金を貸しておけば、儲かるものだと信じている。みたいな。感じ。
経済活動で最も重要なのは、「企業」です。つまりは、「リスクを取って、経営する人」です。
そこの所を間違えたら、駄目だと思うのです。
結局、「金を貸す側は、全然リスクなんて、取っていないのだから」
「たまごを5つに分けておけ」という話。
例として上げられるのが。大航海時代の話。つまり、香辛料を求めて、アジアに航海する船がありました。その船には沈んで本国に帰ってこれなくなるリスクがあります。こういう船にそれぞれ分散して投資すれば、投資する方としては、安全です、みたいな。
で、この場合、本当にリスクを取っているのは、お金を貸している人ではなくて、お金を借りて、航海の旅に出ようとしている人達なのだけども。
そういうお話。
そもそも、「投資するだけで、儲けよう」と考える事自体が甘いのでは、と思えてなりません。
で、結局、サブプライムローンでも、「得をしたのは、結局、サブプライムを借りた貧しい人達」かも知れませんね。サブプライムのおかげで、家を持つという夢が一時でも叶えられたのだから。
で、こうやって、経済は回っていくと。
まあ、皮肉はよすとして。
やっぱり、「金融は経済のメインではない」と思います。
どうあがいた所で、「金貸し業」だし。別にそれは良いとしても。(金貸しを否定している訳ではないので)でも、別に、「金融自体が人々に利益をもたらす訳ではない」ということで。
本当に「人々に幸福をもたらす」のは、全く別の行為でしょう。まあ、そういうお話なのでした。