日本人は不幸なのが好き

　日本人は不幸なのが好き　　　（２０２４年６月２８日）

　昔、異世界が舞台のライトノベルを読んでいた事があるが。
　日本人の本は、『金持ちになったのに、貧乏になりました』と。
　で、アメリカ人の本は、どう考えても、普通にしたら、破産する話なのに、『金持ちになりました』と。
　（日本人の本の方が、フォーチュン・クエスト。その当時有名な本だったけど）。

　どちらの話もその後の本は読んでいないが。

　どちらも下らない。
　橘玲さんの本に載っていた話によれば。
　『一番不幸なのは、不幸な事しか起きない人で。二番目に不幸を感じている人は、幸せな事しか起きない人で。一番幸福なのは、不幸も幸福も中程度にある人』と。

　日本人って、不幸ごっこするのが好きだよなと思う。

　未だに、『円安が素晴らしい』とか言っている馬鹿、知識人らしいがいるけど。
　
　今は、貿易黒字は少なくて。所得収支が多いから。
　所得収支というのは、日本人が海外に投資して、その収益分、と。
　そしたら、日本の円が強い方が得、と。

　で。貿易黒字が多かった時でも。
　『円高になると、日本で作った自動車が海外で売れなくなる』とかだけど。
　それは、日本人の労働力を安売りしているだけだ。
　
　本当は円高が素晴らしいのに。
　日本人は「消費するのが嫌い」で。『働くのが素晴らしい』と思っている。
　『お金を稼ぐ為に、働くのは素晴らしい』と思っているけど。
　『消費は悪だ』と思っている。

　ある政治家が、ツイッター（X）で、『家で、ステーキ焼いて食べた』という写真を載せたら。
　それを非難する別の政治家とか。

　『金持ちは悪だ』というのが左翼だけど。
　『消費するのが悪だ』というのが左翼だ。
　『貧乏な人がいるから』『ステーキ食べられない人がいるから』『ステーキを食べた、という写真をツイッターに載せるのは悪だ』と。

　『大学無償化を求める』という話を読むとむかつく。
　小学校の算数も出来ない人を大学に行かせてどうするのですか。
　働く事の延期にしかならない。
　『大学だ』『教育だ』と言えば、政府がいくらでもお金を出すべきだと。

　財務省の人達も、『投資の勧め』とか。
　「消費の勧めをしろ」と思うけど。
　その前は『貯金の勧め』をしていたけど。
　「貯金とか投資というのは、消費の延期」と思う。
　『今』消費すべきだ。
　『後で』なんて言わないで。

　大体。
　『アーリーリタイア』とか言って、『金融資産１億円』とか言っているけど。
　「アーリーリタイアなんて言わないで、７０歳まで働いて、お金を使えば良いのに」と思う。

　GDP=GNI。国内総生産＝国内総消費だと思う。
　働く事ばかり頑張って、消費は悪だと考えているのが日本人と。

　海外にいる日本人が金を稼いでいるのは良いけど。
　日本にいる日本人の金持ちは許せない、悪だと、日本人は、左翼は言い。

　ミャンマーも、自国が経済的に豊かになるのは悪だけど。
　ミャンマー人が日本に技能実習生としてきて、その人達がミャンマーに住んでいる家族に仕送りするのは良い、O.Kなのだと。

　自分の国に住んでいる自国民の金持ちは許せないけど。
　他国に住んでいる、自国民の金持ちは素晴らしいと。