暇つぶしです

私が思いついた事を書くだけのブログです。

5%のインフレを希望します。

2010-05-31 17:21:52 | Weblog

 ちなみに。(ハイパー)インフレになって、一番喜ぶのは、日本政府であり、2番目くらいに、企業が入るか、である。この国で一番、借金しているのは、日本政府で、2番目にしているのが、企業だからね。損をするのは、国民である。この点をお忘れなきように、と。

 で、インフレは国家にとって、メリット(利点)があるのである。それなのに。なぜ、それがいまだに実行されていないのか。それは、インフレターゲットさえ、失敗した、日本政府と日銀に聞きたいが。

 ちなみに。私は、5%程度のインフレは起こっても良いと思っている。

 ちなみに。財政健全化論者は、ハイパーインフレもしくは、税の増税以外に、財政を健全化させる方法はないかのように言っているが、そんなことはない。5%のインフレで十分なのである。5%のインフレと言えば、1.05だから。これを10乗(10回掛ければ)すれば1.63である。つまり、10年間5%のインフレが継続すれば、今、GDP500兆円がGDP815兆円になるということである。(名目的には)今、財政赤字は借金から財産を差し引くと正味500兆円ぐらいだから。今、対GDP比で1倍の財政赤字が、5%のインフレが10年続くと、対GDP比で0.63倍になるのである。これなら、日本の財政赤字は諸外国並みになるのである。だから、「別に騒ぐ必要もない問題になる」のであるが。

 まあ、しかし、正直言って、「言うはやさしく行うは、難しい問題」であろうとは思う。インフレターゲットさえ失敗した、日本政府(日銀だが)のやることである。

 大体、そんなに、簡単に、「インフレが起こせるものなら、起こしてみろ」と言いたい。私は、5%のインフレなら、「消費税の増税(プラス10%)より、良い案である」と思うのであるが。しかし、この程度のことさえ、今の日銀には至難の業であろうと思う。「出来れば苦労はしない」問題だと思う。大体、インフレになって、得をするのは、「日本政府」なのだから。やれるものなら、とっくにやっていると思う。しかし、いまだに、実現されていない、所を見ると。難しい問題なのだと思う。

 しかし、こういうことを計算してみると。日本の財政が赤字の最大の理由は、「0インフレ」にあることが分かる。アイスランドが経常収支(貿易収支みたいなの)赤字のくせに、財政黒字だったのも、アイスランドがインフレ(5%か~10%程度)であったことが原因であることが分かる。大体、インフレになると、放っておいても、税収は増えるのである。少なくとも、名目的には。だから、過去に借りた借金の実質的な負担額はどんどん減っていく。だから、財政は黒字になるのである。

 ちなみに。ここまで書いて気付いたが。バブル崩壊後の日本も本来なら、インフレにさせておけば(それが実現可能であれば)かなり、助かったはずなのである。バブル崩壊当時に、借金に苦しんでいた、主体といえば、バブル期に過大融資した銀行と、銀行の勧めによって多額にお金を借りた企業と、バブル期に高い値段で土地と家を買った労働者である。この人達だって、バブル崩壊後にインフレになっていれば、かなり助かっていたであろう、と思われる。日本政府だって、気付く人はこの問題に気付いていたであろう、と。しかし、インフレには出来なかった。実際には、デフレが言われていたのである。そこが問題のような気がする。

 「簡単にインフレに出来れば良いけどね」 不安を煽るのはやめて、もっと現実的な問題に向き合って欲しいと思うのでした。「実際にそれは、口で言うほど簡単な問題ではないのだよ」と。「SF(空想科学小説)じゃないのだから。もっと、現実を見てよ」と私は思うのでした。

 ちなみに。私は本心では、「もっと、シンプル(単純)な生活を送りたい」と望んでいます。大体、世界には、「人口60億人のうち、1日1ドル以下で生活している人が15億人、2ドル以下で生活している人が30億人いる」というのに。日本人の”消費疲れ”(誰も言わないが多分そうだと思う。貧乏人はどこの国でもいるが。金持ちが消費しないから、経済が動かない)は、「当然のように思う」 

 エコ家電も「嘘」だということが発覚しました。一般家庭の倍以上のクーラー、暖房を使うことを前提とした上で、「年間何万円お得」として、宣伝していたことが発覚しました。普通の庶民はこの記事を読んでこう思ったことでしょう。「一番のエコとは使わないことである」と。私もそう思うが。

 30年ぐらい生きていて何か良いことあったかな。良いことというのは、「ものすごく、自分たちの生活を変えた、商品」のことだが。PC(インターネット込み)が出たのと、ソ連が崩壊して、海外旅行が安い値段でいけるようになったことぐらい、でしょうかと、考えます。中国(途上国)みたいな、「欲しいものがいっぱいある」国なら、そら、経済発展しますけれどもね。というか、アメリカ人って、まだ、欲しいものがあるのかしら。(私にとっては、なぜ、日本以外の先進国では、いまだにインフレが存在しているのか、ということが、”なぞ”です。インフレというのは、消費したい人>生産したい人の証拠だから)

 経済発展とは、「今まで、買えなかったものが、買える」という循環によって、回っていくものである。お金の動きだけで、なんやかんやするのは、”ごまかし”でしょう。日本人は消費意欲がないので、インフレにならないのです。

 三橋貴明さんは、「日本は周回遅れで、トップ(一番)に立っている」と表現しますが。そのトップ(一番)の国は、「買いたいものがない」と主張しています。これは、人類にとって、はたして良いことなのか、どうなのか。

 スピリチュアル的な観点に立てば、「先に進んだ国は、後ろから先に進みたいと願っている国を手助けすべし」と考えますが。要するに、「私はもう十分に消費したから、あなたに消費させてあげる」と。

 ちなみに。サブプライムローン以前の世界で、経済発展の原動力となっていたのは、アメリカでした。で、そのアメリカで実際に消費が増えていたのは、貧困層でした。貧困層が借金を積み重ねることで、世界経済の発展があったのだけれども。

 大体、五億以上あって、「何に使うのだ」と思う。ある本にはこう書いてあります。「豊かさとは、必要なものを、必要な時に得るだけのお金を持っているということである」と。家を買わなきゃ、(家を1億としても)そんなに金なんていらないと思う。生きてゆくだけに、必要なお金さえあれば。

 国債の発行は悪くないと思う。要するにお金の余っている人から、”消費する権利を借り上げて、政府が貧しい人のために(つまりは、消費を欲している人のために)、お金を配るということなのだから。今の日本の現状では破綻はないと思うが。破綻したとしても、それが一体何だというのであろう。政府の機能は十分果たしたと思う。大体、日本破綻論者でさえ、結局の所の主張は、「日本の国債を買わずに、外国の国債を買え」なのだから。「そんなこと無視して、(どうせ破綻するのだから)消費しなさい」とは多分、書いていないと思う。そこが問題なのであるが。

 アメリカの生活保護率、9人に一人だそうだ。(本当かどうかは知らないが) 結局、「金持ち=消費する意欲の薄い人達から金を取り上げて、貧乏人=消費する意欲の高い人達、に金を回さないと、経済は回っていかない」 要するに、問題は、それを「どうやって実現するか」が問題になるだけで。その結論自体は無視出来ないと思う。別の言い方を「それを実現するための方法として、民主主義という、方法があるのだ」とも言える。大抵の場合、金持ちの方が(絶対的な?)少数者だから。アメリカ(欧米)でも、本当の金持ちは、みんな”慈善事業をやっている”といっても良いと思う。実際、五億あれば、一人の人間なら、一生食っていけると思う。後は、気分の問題に過ぎないだろう。

 実際、鳩山さんは偉いと思う。親のお金は、「政治道楽につぎ込んだ」といっても、いいと思う。別に政治家にならなければ、一生食っていけるだけの金はあったはずなのに。

 まあ。そういう所の話かな。あんまり、他者の幸福を羨ましがってばかりいてもだめだという話である。日本人は十分幸福だし。むしろ、世界の人達を助けるべきだと思うのだけれども。

 大体、「自分たち日本人の不幸」ばかりを嘆いている人達は、一体何を考えているのだろう、と思う。何がそんなに、不幸なのだろうか。不幸の理由を探しているだけではないのか。そういうことをもう一度考え直した方が良いと思うのである。「中国のGDPが日本のGDPを抜いた」「日本は中国に追い抜かされる」というが。中国の一人当たりのGDPは、日本の10分の1だぞ。韓国だって、3分の1だし。シンガポールも、不安定な通貨だし。マレーシアにでも攻め込まれたら、ひとたまりもないし。そういうこと、もう一度考え直した方が良いと思うのであるが。「リスク(危険性)もなしに、豊かさを享受している国は存在しない」と。他人の幸福ばかりを羨ましがっていないで、他人が抱えているリスクに対して、もっと、ちゃんと考えた方が良いと思う。そういう所の話なのでした。

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日本の経済が破綻しない理由

2010-05-31 16:57:09 | Weblog

 前から書こうと思っていたが。結局、「最終的には、神の法則は働くのである」という話である。

 ギリシャ国債に関する話なのだが。結局、ギリシャが破綻したのは、「消費>生産」だからであり、日本の国債が大丈夫なのは、「生産>消費」だからである、という話である。

 ちなみに。これを表にすると。経常収支(黒字、赤字)、財政(黒字、赤字)の位置を表にして、ギリシャはいわゆる、双子の赤字(アメリカと一緒)で、「経常収支が赤字で、財政も赤字」ということらしい、のである。

 で、この表によれば、(朝日新聞に掲載されていたけど)双子の赤字が先進国で一番重度なのが、ギリシャで、次が、スペイン、ポルトガルだったと記憶している。アメリカは双子の赤字だけど。経常収支(貿易収支みたいなの)の赤字は、対GDP比率ではそれほど大きな赤字ではないので、それほど重度の”双子の赤字”ではない、らしいのである。

 なんかなあ。やっぱり、ちゃんと数字を出して比較しないと。日本の日本の経済破滅予測論者さん達、日本の国のことばかりで、世界的な数字の比較がほとんどないのだもの。

 ちなみに。アイスランドは、経常収支(赤字)、財政(黒字)だったはず。でも、経済破綻したけど。経常収支(赤字)の意味する所=”消費>生産”ですが。

 日本は、”生産>消費”なので。どんなに頑張っても、インフレにはならない。これは、利点というより、むしろ問題だと思うが。だから、「高齢者から、金を取って、若者に回せ」と言っているのに。でなければ、「(お金の余っているはずの)パラサイトシングルから金を取り、子ども手当に回しましょう」とか。でも、貯蓄高が一番多いのは、高齢者なんだけれどもね。

 ちなみに。なんで、「消費税を10%上げても、国の借金が返せない」のかが分からない。日本の国債の発行残高は確かに1000兆円行っているが、資産が500兆円あるので。GDPが500兆円だから。消費税10%で、50兆円だから。10年たったら、返せるはずなのだけれどもね。別にどうでも良いけど。なんでも、良いけど。ギリシャとかアイスランドとかを見習って、「破綻が来てから考えたらどうか」と言いたくなる。全く、「心配性の人達」なのだから。多分、関東大震災クラスのことが来ても、「日本政府発行の国債金利が10%になる」ということはなさそうだが。(インフレ率が5%超えたら知らないが。多分、そんなこともなさそうである)

 私には、「ハイパーインフレ」は、日本が全部、海に沈むとかしないと、ありえそうもないような気がするが。(日本の上に巨大隕石が落ちるとか。海に面していない都道府県すべてが津波にすべてさらわれるような事態とか) しかし。ハイパーインフレの定義が間違っているのかも知れない。その点をまた、検証してみたいと思う。

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関係ない話だが

2010-05-31 16:06:54 | Weblog

 関係ない話だが。書こうと思う。

 『神との対話』を読んでいて、「なぜ、宇宙が(物理)法則として、存在しているのかが疑問であった」が。(本名忘れたが)書いていた、「完全な未来の人間になると、情報状態になってなんでも出来るようになってくる。そうすると飽きてくるのです。だから、物理法則としての宇宙が出来たのである」と書いてあったが。なるほどと思った。つまり、「なんでも、出来て、なんでも、かなう状態になると、飽きてきて、その存在が、行為に制限のある、物理法則で成り立つ、宇宙を創ったのである」ということであった。

 つまり、物理宇宙とは我々が言うところの、ゲーム世界みたいなものである。もっとよく言えば、「よく出来た、ロールプレイングゲームの世界」みたいなもの、だと。

 何をしても自由だけれども。別にずっと何もせずに、海岸で日向ぼっこをしていても良いのだけれども。そのうち、飽きてくる。そしたら、「別の世界に行こうかな」という気分になってくる。だけど、別の世界に行こうと思ったら、もっと、レベルを上げないといけなくなったりする。で、それが、人生というものなのだろう、と。

 スピリチュアル的な考えに立てば、「自分の意図していないことは起きない」という。現世にいる”私”が意図していなくても、来世(天国)にいた時の”私”は、意図していたから、今のこの現状が起きているということなのである。まあ、「細かい計画については、立てないで、物理現実を体験してみたい」という計画の人も大勢いることでしょうが。本来的には、「意図していないことは、起きない」と言って良いと思う。

 ロールプレイングゲームをしている時は、「もっと、偉大になって、もっと、別の世界を体験してみたい」と望む。しかし、ゲームが終わった後、つまり、その世界における最大の偉大さ、「なんでも、出来る状態」になった時、もう一度、すべてを忘れて、最初からゲームをやってみたいと思う。それが、「すべてのことを、忘れる」という機能なのだと思う。

 「2012年に地球に大変化が起きる」という人達がいるが。起きないと思う。理由は、それは宇宙の機能ではないからだ。私が理解していることは、「そんなに急いでどこかに行く必要はない」ということである。別に急いで、「何かをしなくても」宇宙は永遠にある。だから、急いでどこかに行こうとする必要はどこにもないのである。

 もちろん、ゲームの最中に、「私は、このゲームをもっとうまく出来るようになりたいのだ」と主張する人に、”手助けをしようとする人達”は、存在するであろう。別に、手助けを断る理由もないのだから。だからと言って、その人達が、”ゲームマスター”=”このゲーム上において、なんでも出来る人”になる必要がない、というのと同じことである。ゲームはゲームなのだから。楽しめばいい。それだけの話なのだと思う。

 だから。ゲームのどこの段階にいようが、その人の間に優越はない。雑魚(ザコ)敵と戦って、楽しんでいる人がいるなら、それはそれで良いのだ。別に、それはその人にとって、楽しいことなのだから。苦しんでいる人がいるなら、助けるべきだけど。物事の間には優越はないと思う。苦しんでいるなら、問題だが。しかし、その人は、”苦しむ”という経験をしたがっているのかもしれない。しかし、それでも、本当の意味で、”苦しむ”という経験をする必要はないのは事実であろう。苦しみに見える状況でも、ほほ笑むという経験をするために、生まれてきたのかも知れない訳で。

 一応の所は、こんな感じでしょうか。私は、天国にいる人だからと言って、地上にいる人間よりも、「偉い訳ではない」と思いますけれどもね。有名ないたこさんが、「幸運になる、ネックレス」(1万5千円ほど)を(いかにも怪しげな広告で)売っているのを見て、「呆れました」 こんな人達がいるから、スピリチュアルリズムが怪しげな目を向けられる訳で。まあ、霊能力者だからと言って、「偉い訳ではない」ですが。しかし。人格が駄目な人の霊能力者(?)の意見はこれから聞かないことにします。大体、引き寄せの法則(?同じ波動の人が同じ波動の人を結びつける)のせいで、悪い人は、悪い天国の人しか、呼び寄せられないはずなのだが。全く。『神との対話』はこう言っています。『ヒトラーも天国にいる』と。私もそれを信じますが。しかし。変な人間は霊能力者であろうと変な人間です。それをはっきり言わないと駄目なのではないか、と思います。人格的に駄目な人間の言うことは、霊能力者であろうと、駄目な人間だと。詐欺に加担する人間の”霊能力”(とやらが)がまともなはずがないのだから、と。しかし、スピリチュアル系の本を本屋で探してみても、そういう人達の本ばかりですね。まあ、しかし、経済系の本を探しても、「日本破綻論者」ばかりなのだから。結局、「地球上の結果を、私たちは天国に反映して見ているだけ」なのでしょうね。まともな本が少ないのはなぜなのか。それは、私たちがそういう人達だからである。以上。まあ、そういう所のお話なのでした。

 ちなみに。これを別の言い方をすれば。「私たちが不安に陥っているから、不安な人を引き寄せ、不安に満ちた情報を引き寄せるのである」と。(天国情報は、地球に住む人達が今何を信じているかを反映しているだけである、と)

 結局、自分が変わらなきゃね。スピリチュアルリズムの言うことの中には、正しい部部分も多いが。しかし、ゴミも多い(ゴミの方が多いかも)のは、事実であろうと思う。

 本当に神様がいれば、もっと単純に片付くが。神様は「介入してくれない」らしい。だから、私たちの、楽観主義者による(ポシティブサイドの人間ともいう)地球変革運動が必要なのだろうと思う。ちなみに。天国情報は、ただの触媒で。何をするのかを決めるのは、私達、地球に住む人間側の問題だと思う。

 なんで、こんなに、悲観論者というか、「破滅論者が多い」のでしょうね。「そんなに破綻してほしいのだろうか」と思う。論理的な話では全然ないのに。なんか、変なプロガンダみたいである。しかし、「完全な客観的観測者というのは存在しない」のだから。(日本経済の)破綻を予測するものは、多分、その人達の生活が破綻すると思う。「日本経済破綻論」(「日本のハイパーインフレ論」)に賭けて、外国国債買いまくった人達は、10年以内に破綻すると思う。自分の意見を全く信じていないのなら、良いが。しかし、自分が信じられていないような、そういう意見は言うべきではないと思うが。

 全く、変な話だと思う。

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なぜ円安誘導論者がいるのでしょうね

2010-05-29 18:57:54 | Weblog

 円安誘導論者の意見にはあきれました。

 その人の意見によれば、「ある製造業は、日本国内における新規採用の雇用を500人減らし、海外における雇用を500人減らした。これは円高のせいである。だから、円高は駄目である」

 だそうである。

 外国人を雇えるというのは、「その国の豊かさの象徴」だと思うのだけれどもね。そういうことを言っている人は、フィリピンみたいな、人口の1割が海外で働いて、その人達の送金で国が成り立っているような国になりたいのだろうか、と思う。

 三橋貴明さんはこう書いています。「国の豊かとは輸入力である」と。

 輸入力とは、すなわち、消費力のことだと思う。

 我々が働くのは、「消費するため」であって。貯金を増やすことではないのだが。この一件で、「日本の国債のせいで、日本が破たんする」という論者の人達が、「円安誘導論者」であることが分かってしまった。

 ちなみに。私は、「円安こそが、日本経済の利益になる」という人達は、まるっきり信用していません。そういう人達は、自国の通貨の弱い、発展途上国が良い国だと言うつもりだろうか、と疑問に思います。しかし、本屋に行っても、そういう人達の方が多いみたいですね。なぜか知らないが、「日本の破たん」を叫ぶ人達とか。そういう人達は、ギリシャの方が先に破たんし、ユーロの通貨は、1ユーロ170円から、1ユーロ110円まで、がた落ちに、ユーロ安(3分の2になった)事実をどう理解しているのだろうか、と疑問に思います。

 全く、外国のことに対して、興味を持たない人達なのだから。

 円高になると良いこと。外国製品が安く買えます。経済的豊かさとは、稼ぐ金が大きくなることではなく、消費する能力が増えることなのだが。しかし、こんなことが分からないで物を言っているから、日本は消費力が伸びないのであろう、という気がする。

 彼らの意見を聞くと、こういう意見である。「日本の財政は破たんしているから、外国の株を買ったり、外国の国債を買ったりしなさい」と。

 そんなに、貯金ばかりしてどうするのでしょうね。最近のニュース(ベタ記事であったが)によれば、日本人が持つ、外国資産が過去最大になったということであった。(ちなみに。3位は、中国らしい)

 「貯金ばかりしていてはしょうがないでしょう?」と言いたいが。大体、一人当たりのGDPも、ドルベースだから、円高になると、順位があがるはずなのである。(去年は4月発表だったのに、いまだに発表されていないが)これが、国際的な視点から見た、「国の豊かさ」というものであろう。その国際的な視点を否定して、なぜ、「円安はすばらしい、円高は国を滅ぼす」というのかが分からない。はっきり言えば、この人達は、「日本亡国論者」である。しかし、この日本を滅びに導く人達の方が、この国における、経済学の言論では、主流派なのだ。そこがよくわからないことであるが。

 ゆえに、「日本人の言論は信用出来ない」とされる。円切り上げ前の時も、日本の論者は、「円高になると、国の経済は壊滅する」と主張し、実際、アメリカ人(とか外国人)にもそう言っていたらしい。で、その言論を真に受けたアメリカ人は、本国で、「日本人がこう主張している」といったが、その後、日本は強烈は円高になったが(4倍もの円高、1ドル360円から1ドル90円だから)日本は全く壊滅せず、そのアメリカ人は、本国における、発言力を失ってしまった、という話があるらしい。

 日本人の言論はデタラメだが。なんとなく、「下手に本なんて読まない方が、まともな立場に立てるのではないか」と思ってしまうぐらいであるが。

 サブプライム問題以前、「日銀の海外資産は、そのほとんどが、ドル資産なので、ユーロ資産に移すべきだ」と主張していた人がいたが。その人は今どうしているのだろう。まあ、彼らは、日銀の人達ではないので、責任をとる必要はないのかもしれないが。しかし、それを実行していたら、日銀は大損していたであろうことは間違いがない。もっとも、私は、「ドルだって、全部(1割ぐらいは残して)売って円に換えてしまえば良い」と思っていたが。多大な、ドル資産を持つなんて、売国奴の考えとしか思えない。しかし、これは、円高誘導論者の、当然の結論である。

 中国も馬鹿だけど、日本人も馬鹿なのだ。自国通貨高を、拒否するなんて。単にそれだけの話なのだ。

 で、結論としては。日本人も中国人も、もっと、海外の商品を安く買えるような環境を、招き入れるように努力すべきなのだ。問題は、輸出力ではなく、輸入力なのだ。それだけの話なのだけれどもね。

 円安誘導論者に対して、賛成してはいけません。で、円安誘導論者の大抵が、日本経済破滅論者であり、そのことが原因で、「日本の財政破たん論者」であり、故に、「海外の資産を買え」と主張する人達なのである。

 こういう人達を、絶対に信用してはいけないが。

 まあ、歴史が証明することであろう。何も考えずに、日本の国債を買い続け、外貨貯蓄などせずに、投資信託にも手を出さない、慎重な普通の日本人が、もっとも、幸せな目にあうことは。

 大体、サブプライムローン前にも、日本破たん論者達が勧めていたことは、「外貨貯蓄をして、株を買え」でした。これをそのままやっていた人は大損していたことであろうが。彼らは、自分たちの目が曇っていることに、気がつかないらしい。で、今、世界中で、企業倒産が相次いて、日本だけが、「まとも」な今、また、同じ主張を言っているらしい。これを、そのまま実行すれば、ただの、「売国奴」に過ぎないと思うが。多分、これをそのまま信じてやる人は、日本国民においては、少数派であろう。要するに、言論における、多数派と、実行における多数派が異なっているというのが、日本における、不可思議な事項ということなのであろうが。

 全く変な話である。ちなみに。今の若い人たちは、海外に対する興味を失っているらしい、という話を聞きます。本当かどうかは知らないが。「海外が正しいという訳ではない」というのを知ることはとても良いことだと思います。(若者やインターネットの右翼化とか、そういう言い方をされることもあるが)

 何度も言いますが。「今、ドルとユーロを買うと、将来大損することは確かなこと」であると思います。全く。そんなに外貨資産ばかり増やしてもしょうがないのにね。みんなそんな(将来の)心配ばかりせずに。消費しましょうね。

 ある人がこう書いています。「未来に豊かになりたいなら、今消費すべきである」と。みんなが未来を暗いと言って、消費しなかったら、現在まで暗くなり、そして、将来まで、暗くなる、という意味だと思う。全く、変な話である、と思う。しかし、庶民の方が偉い国らしく、言論人は駄目だという話である。全く。

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