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ポシティブ(肯定的)な悲観主義

2013-09-21 18:38:42 | Weblog

 TPPで、『加入すれば、日本にとって、大変な問題になる』と騒いでいる日本人がいるが。

 交渉に関して、交渉前の段階で、悲観的に言うのは、ポシティブな事ではないかと思う。交渉前に悲観的に言うことによって。出来る限り、悲観的要素をなくし、交渉を有利にするように努力するからである。

 韓国で、アメリカとの経済自由貿易協定の結果について、抗議デモをしている人達がいる。インドネシア辺りの国が、中国との経済自由貿易の結果について、不満の声が上がっているらしいと聞く。これらの国々は多分、協定を結ぶ前は、政府関係者とかの人達は、『協定を結べば、バラ色の未来が待っている』と言っていたのだと思う。

 つまり、条約締結前の、『条約を結ぶとこんな悲観的な事が起こる可能性がある』と言う言論は、悲観的、ネガティブな事ではなく、肯定的、ポシティブな事であると言うことが言えると思う。逆に、条約締結前の、『条約を結ぶとこんな素晴らしい事が起きる』という主張は、ネガティブ、否定的な事であると言えると思う。

 

 無駄な、楽観主義は、決して、ポシティブな事ではないと言えると思う。日本語で言えば、『最悪を想定して、最善を尽くせ』となるが。最悪を想定することは決して、ネガティブな事ではないと言うことで。

 

 ダライラマがきれい事を言っているが。きれい事で、国が守れるのかと思う。結局、口で言う楽観主義は役に立たず。現実を素晴らしく出来るかどうかが問題ではないかと思う。その意味で、チベット仏教は間違った宗教であると言えると思う。自分の国は自分達で守らなければならない。誰も助けてくれない。悲観的現実を無視することは決して、偉大な行いと言えないと思う。

 

 『神との対話』の本の中で。『あなた方は1970年代より、心優しくなくなっている』と書いていたが。それは、アメリカの話で。アメリカでは、1970年代の頃から、所得格差が大きくなり、金持ちはますます金持ちになり、貧乏人はますます貧乏になる傾向が広がって来ている。愛とか勇気とか適当な言葉でごまかした所で、現実に起きている経済的事情を無視して、“愛情に関する問題”を語れるのだろうかと思う。フードスタンプや生活保護や医療扶助を受けている人達が、アメリカの人口の3割を占めるまでになって来ている。

 日本人の利点は、税金を(大抵の人が)大人しく払う事であり。アメリカ人はきれい事を言って、寄付とか何だとか言うが。金持ちが税金を払わないで済む法律を通す事に熱心であることは言われていない。

 

 見せかけの偉大さ、ポシティブさに惑わされてはいけないと思う。

 本当は事前の悲観主義は結果の偉大さにつながるのであるということで。

コメント
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