ネコ好きSENの洋画ファン

ワン5ニャン9と共棲。趣味は洋画と絵画。ライフワークは動物・野生動物の保護救済、金融投資。保護シェルターの設立をめざす

愛された記憶は永遠に愛する理由になる~『HACHI 約束の犬』

2010-12-04 23:11:17 | 大好き★洋画いろいろ



みなさん、こんばんは。
12月師走、クリスマス、そして年末ホリディと
ワタスの大好きな12月がはじまりました。

しかしまあ
12月といいましても昨日は24℃もあり
なんか、暑いです。やたらと。
まだまだ。

12月で20℃こえてるなんて
酷暑の夏を思い出しますね。来年もああなるのかと……(ぞっ


ところで今日
今日だけでなく、いつものようにたくさんの洋画、観てますけど
久しぶりに涙が止まりませんでした。

もうクリネックスが1箱なくなりそうなほど。


それが

『HACHI 約束の犬』(原題:Hachiko: A Dog's Story)







内容はあまりにも有名。
日本でも「ハチ公物語」という映画がある。

それを観ていたおれは、どうにも「作り物」イメージが強すぎて、
この『HACHI 約束の犬』を観ていなかった。

ところが先日、兄が観たらしく、「このDVDを観ろ、観ろ」と言う。
「忙しいからこんどね」なんて言って放っておいた。
だが、「早く観ろ」としつこい。
「そんなに良かったの? 泣いた?」
「とにかく観ろ!」

というわけで、
うるさい兄が今朝、成田から渡英したので、こっそり見てみた。


一言でいうと「悲しいほど真実の愛にあふれている」





主人公のR・ギアがうまい!
大の動物好きとあって演技以上の何かを伝えてくれた。








じっさいに上野教授とハチが暮らせたのはたったの2年。
けれどこの素晴らしい2年が、あとのハチが待ち続けた9年につながる。

たった2年だったけど、ハチにとってどれほどすばらしい日々だったのか、
永遠の愛を育んだ日々。








雨の日も雪の日も、還らぬ主人を待ち続けるハチ
観ていて胸がつまる。







そしてとうとう力尽きてしまう日が……

もう悲しい終わり方は観る前からわかっているんだけど、
この監督、R・ハルストレム監督は、
ファンタジックに、心優しい、癒されるような終わり方にしてくれた。

さすがに「G・グレイブ」や「ショコラ」の監督だけあって
さりげなくそっと、最期にハチの願いをかなえてくれた。
ありがとう、と涙しながら思ったよ。




犬も人間も
愛し・愛された記憶があれば生きていけるんだと思う。
「マディソン郡の橋」の小説(映画ではないよ、小説の方)でも
ひとときの愛の触れ合いが、お互いの、後の人生をずっと彩り続けた。
逢えなくても、離れていても、いつも胸の奥のどこかにある。

ハチがずっと、待ち続けることができたのは
「楽しかった記憶」がいつでも胸の中にあって、
すぐに引っ張り出せるところにあって
ハチの心を包んでいたから、だと思う。

待つことは愛しい人を思うこと
楽しかった記憶に触れることができること
その想いは自分をいちばん幸せな状態にしてくれる


幸せ
楽しかった記憶を思い出せば、楽しさがよみがえる。


だからぼくは
ぼくが死ぬときは、きっと
先に死んでしまったアーチに逢えると信じて疑わないのだ。


アーチはきっと迎えに来てくれて
「また逢えたね」と言ってくれて
「もう二度と離れないね」と
肩の上に飛び乗って、しっぽをくるりとぼくの首に回して
喜んでくれると信じているのだ。









この映画の最後にテロップが入っていて
「ハチ公は今も、ご主人を待っていた時と同じ場所で、改札を見ている」
とある。
(じっさいは、拡大の都合で移動させられてしまったのだけど

ちなみに
ぼくが御幼少だった頃
渋谷駅は、今みたいな、おどろおどろしい巨大なステーションではなかった。

こじんまりとして、どこにでもあるふつーの駅で
だからこそ
改札を出ると、すぐにハチ公の銅像が見えた。
まさに改札から出てくる上野教授を待つにふさわしい場所だった。


“愛しい人を待つ”、ということからデートの待ち合わせ場所になって、
ぼくが高校生の頃はとんでもないほどのすごい人で
「明日、ハチ公前でね」なんて言ったが最後
ものすごい人ごみで、待てども待てども逢えなかったりする。
も~ハチ公の気分だった。


そうそう
この映画、
たしょうめんどーくさくても
英語バージョンで観ることをお勧めする。

日本語の吹き替え版だと、下手すぎて、よさが伝わらない。



はやく田舎に引っ越して犬を飼いたいなあ★
















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