ネコ好きSENの洋画ファン

ワン5ニャン9と共棲。趣味は洋画と絵画。ライフワークは動物・野生動物の保護救済、金融投資。保護シェルターの設立をめざす

SENのお金の悩み相談所 1回目の4

2019-01-22 13:00:05 | ファイナンス・インテリジェンス

 

 

みなさん、新年あけましておめでとうございます。

なんかもう春みたいな気候になってきましたねえ、昼間は。

 

 

わたしは暑がりでしてね。

外がまあ暑くて、気温なんかもわりと高いのに

店やビルディングの中はずっしり寒さ対策をしている。

あるでしょ、そんな感じでしょ??

 

もうコートを脱いだって暑くて、息苦しくて、、ちょっと苦労しちゃっています。

 

 

 

そうそう、そういえば

おとといのことですが

日曜ね

一昨日の日曜。

 

今の世知辛い日本を象徴しているなあ、と思うことを

目の当たりにするシーンがありました。

 

 

日曜の夜のことです、さっきも言ったけど。

いつもの台湾料理屋にいきました。

 

ラーメンだのチャーハンだの、あれこれ注文をして、

運ばれて食べていますと

日曜とあってか店も混んできます。

 

それで、

となりのテーブルに親子がやってきました。

 

父親は30代後半か40代

息子はどう見ても小学生、5年生くらいか。

いや、3年生かもしれない。

そのあたりの相違はわからんとです。

 

で、ふつーに注文してます。

 

 

それからなんです。

おれが、あれ? と思ったのは。

 

 

さっきも言ったように混んでいますから、

料理もちょっと時間がかかる。

 

それでもこの店は早い方で、

おれなんかはそれが好きなんですけど

 

 

で、その親子。

一言も話さない。

 

目も見合わせない。

 

親父は足を組み、姿勢を斜めにして、ずっとスマホを見ている。

 

小学生の少年は何をするでなし、ずっとテーブの木目を見ている。

 

料理が運ばれて、食事をしているときもいっさい話さない。

ぜんぜん。

親父は食べながらも左手のスマホを離さず、一言もなし。

 

少年を見ると

バツが悪そうな顔で食べている。

 

親子じゃないとしても、向かい合う2人の間に地球一周分くらいの距離がある。

寒々として、料理の味なんかわかるのかな、って感じです。

 

 

おれは先に食べ終わって出ましたが、

あの二人はおそらく最後まで会話なしでしょう。

 

 

で、

でね、

そのオヤジの。

スマホ命のおやじの

究極に驚いたのは------------------

 

そのオヤジ

ずっと見ていたスマホ

ずっと待ち受け画面だったのです。

 

複数アイテムが並んでいるだけのスマホの画面。

 

ずっとですよ。

動画を見るわけでもない。

ツィートを流しているわけでもない。

 

 

それってどういうこと????

 

わからんとです!!!

 

 

つまりは、子供と話したくないのでスマホを見ているふりをした、

ということなのでしょうか。

 

嫌な感じがしましたよ。

なんか子供が可哀相でね。。

 

少年よ、がんばれよ。

親は選べないが、大志を抱けよ。

 

 

さて、

えええ、さて!!!

 

前置きが長くなりましたが

いよいよメインの始まり始まり~~~~!!!

 

 

 

■□■□■□■□■□■□■□■□

 

 

 

 

 

◆ 

おれSENは

東京の郊外の

倒壊間近の、雑居ビルの2階で「お金の悩み相談所」を営っている。

 

独身、彼女なし、借金あり。

スーツは一張羅で

これをクリーニングに出すと1日中ジャージでいるしかない。

 

相談に応じる側がこの始末だから、客はほとんど来ない。

細々と株投資をしながら、陽気なネコたちとすごしている。

 

 

でもごくたまに

客が来ることもあるのさ。

 

世知辛い世の中だもの。

それぞれが、さまざまな悩みを抱えながら。

 

 

 

第1回 

その4

 

 

 

 

「それで、具体的には?」

 

 

 

 

「実は、わたしの全財産を特定の者に

相続させたいと思いまして……」

 

 

 

 

「3億ぜんぶを???

 

あ、いえ、それは可能ですよ。

相続には遺留分といって

強制的に財産の一部を分け与える制度がありますが

兄弟姉妹は対象外ですからね」

 

  

 

 

「家もですね。

ずっと住めるように―――それを確実にしておきたいのです。

わたしに何かあったとき、

第三者によって不正が行われないように―――」

 

 

 

 

「第三者というよりあのヒトたちでしょ。

そのなんとかぶんって―――」

 

 

 

 

「遺留分」

 

 

 

 

「そのいりゅうぶんがないからってさ、

わからないよね、どんな手を使ってくるか」

 

 

 

 

ガチャ。

いきなりドアが開く。

 

 

「SEN、おっと来客中だったか」

 

 

 

 

「なんだよ、もう!

営業中なんだからノックくらいしてよ。

すみません、立石さん」

 

 

 

 

「いや、失礼。

お客がいるなんて一度もなかったから―――あれ、副社長?」

 

 

 

 

「え? あ、ああ

もしかして―――暮井さん?」

 

 

 

  

「奇遇ですね。

こんなところでお会いするなんて」

 

  

  

 

「こんなところで悪かったね。

ほう、

ふたりはお知り合いなんですか」

 

 

 

   

「仕事上の……

新規の取引先というべきでしょうか」

 

 

   

 

「そうですね、

そういうことになりますか。

取引は、まあ、まだわかりませんが」

 

 

 

   

「こ……ちらは……副社長の?」

 

 

 

  

「あ、あぼくですか?

こんにちは

はじめまして

森瀬と言います」

 

  

 

 

「あ……あ、どうも、わたしは……」

 

 

 

  

「おまえね、

自己紹介なんてしてる場合じゃないでしょ。

席を外しなさいよ。

ほら、早く」

 

 

  

 

 

 

 

 

  

{??」

 

 

 

 

 

 

 

  

 

「KEI?」

 

 

 

 

「ごめんごめん。

それじゃ出直します。

では副社長、森瀬くん。ごゆっくり」

 

 

 

「……」

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

 

つづく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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