ネコ好きSENの洋画ファン

ワン5ニャン9と共棲。趣味は洋画と絵画。ライフワークは動物・野生動物の保護救済、金融投資。保護シェルターの設立をめざす

不定期連載小説「ブラック・プリンセス」その4

2012-12-13 00:32:12 | 小説はいかがでしょう★

 

 

みなさん、こんばんは

どうも近頃、身体の疲れがとれず、腰が痛かったりしたので

寝具をつぼつぼのタイプに替え、敷きパッドなるものを買いました。

 

感想ですが……どうなんだろう、少しはいいのかなあ。

う~~~ん、実際どうなんだろう?? 

疲れはとれているのかな?

 

敷きパッドは肌触りがよく、

アビィが気に入ってくれたようで、毎晩いっしょに寝ています。

 

あれ、これで感想になるのかな??

 

 

さて

不定期連載小説「ブラック・プリンセス」の第4回目です。

面白いですか?

え、

まだわからない?

楽しんでくれたら幸いです。

 

 

 

 

 

「ブラック・プリンセス」

第4話

 

 

 おれは修司を探すために、あいつが言っていた、つまりは金の延べ棒を

見つけたとかいう場所に行くことにした。

 

 

 四駆の車を走らせながら国道を突っ走っていき、高速道路を突っ走って

山へと向かう。

赤橋をわたり―――下には大きな川が流れていて、ごつごつと尖った岩も

出ている―――その先に、緑山のキャンプ場がある。

夏のあいだは家族連れでにぎわうこの場所も、初冬ということもあって閉鎖

され、鍵のかかったロッジはひっそりとしている。

 

さらにタイヤを回していくと自然は深くなり、木々がますます生い茂っていく。

帰りのガソリンが気になりだした頃、道路は細くなってとぎれ、道らしきものが

なくなったところで車止めの看板があった。

 

エンジンを切ってリュックを肩にかけ、車から降りると、靴の裏にやわらかく

湿った地面を感じる。

 

 修司が言っていた場所はどのあたりだろう―――車止めの先、奥に入った

平地―――日が暮れる前に帰れたらいいが。

 

奥地へと入っていくと、回りはさながらアマゾンの密林地帯で、枝葉を払い、

ときに両手で草をつかんでバランスをとり、一歩一歩足場を確かめながら

歩いていく。

 

 

どれくらい歩いただろうか、こんな山奥に平地なんてあるのか。

 

そのとき、足の裏が何かを踏みつけ、ぐしゃりと壊れる音がした。

 

えっ。

 

下を見ておれは飛び上がった。

頭蓋骨だ、人間の頭の骨!

おれは腰が抜けそうになって、木にしがみついた。

 

頭蓋骨? 

まま、まさか、うそだろう。

樹海じゃあるまいし、キャンプ場の近くで頭蓋骨なんか

ある、あるある、はずないじゃないか。

おもちゃだろう。

ははは、そうだ、おもちゃに決まっている。

だれかがわざと置いていったのだ。

ははははははは。

 

「きゃあああああ」

離れたところから女の声がした。

SOSのこもった叫びにおれの心臓が早くなった。

じわりと背筋が汗ばんだ。

 

「やめて、ユーくん、それどころじゃないでしょう!」

「イイじゃないか、さっちゃん、いつもアパートでやってることじゃな

いか」

 

なんだ、なんだ、こいつら、こんなところで青姦かよ。

そう思いつつ、おれは大きくため息をついた。

よかった、フツーの人間がいたんだ。

 

 

おれがいることに気づかず、二十歳そこいらのユーくんとさっちゃんは

せまい草地を見つけて重なり合った。

さっちゃんは、いやよ、いやよ、と言っていたが、ユーくんがジーンズを

脱がそうとしたときはしっかり腰を浮かせていた。

 

 

「だって、早く逃げなくちゃ、こんなところでぐずぐずしていたら」

「どうせあいつらから逃げられないんだ、捕まる前に思い切り

やろうぜ、はあはあはあ」

「いやよ、ああ、いや、いやいやいや」

「そんなにいやなのか?」

「逃げられないだなんて、ユーくん、そんなこと言うから」

 

通り過ぎようとしたおれは足を止めた。

逃げられない、捕まる―――ふたりの言葉が気になった。

 

 

 

つづく