2016年元旦午前11時の佐世保。
我が家のベランダから今年初めてパチリ。
左手の三浦岸壁に停泊しているのは、中国のクルーズ客船『中華泰山(チャイニーズタイシャン)』。
右手奥に見えるのは海上自衛隊のイージス艦と米海軍の艦船。
天気は晴れなのですが、pm2.5の影響で曇って見えます。
佐世保の代表地点大塔の数値は36μg/m3。平均値を超えています。
平均値35を超えたら、赤ちゃんとの外出を控えたり、洗濯物を外に出さない等の注意が必要なのだそうです。
そして、この曇り空は、この国の今を現わしているような気がします。
東日本大震災被災地の復興が足踏みしています。
原発の再稼働が次々に具体化し始めています。
昨年の安保法制の制定で、ここ佐世保市に多く住む自衛隊員の家族も不安を募らせています。
そして、石木ダム。
県は昨年の農地の強制収用に引き続き、宅地の収用手続きも進めています。
個人の財産権も、居住権も、降伏を追及する権利も顧みず、
必要性のなくなったダム建設のために13世帯の家々や豊かな自然を水の底に沈めようと…。
13世帯の半世紀にわたる抵抗と沖縄の闘いが重なります。
民の思いが届かないこの国の政治。
私たちは未だ民主主義を手にしていないのではないか?
戦後世代の私たちは生まれた時から日本国憲法の下、平和を当たり前のように享受し、
それと同じように民主主義も手にしていると思っていたのは錯覚だったのかもしれない。
それでも、決してくさったり諦めたりはしない。
いつでも、希望と、信じる心だけは持ち続けたい。
信じて、自分にできることを、やりつづけたい。
2016年元旦の今の実感です。
今年もよろしくお願いします。