これってなんだかわかります?
エノキダケではありません。
「イヌセンボンタケ」というキノコだそうです。
私は名前も初めて、見たのも初めて。
最初は真っ白の毛糸の玉に見え、そのうち何かの卵かな?と思い、さらによく見ると、
小さな茶色のヘンテコナものに気づき、どうも虫のような・・??
とすると、花の中に隠れている雄しべかな?
うーん、降参!
ということで、表紙の裏の解説を見て、知ることができました。
虫のようなものはカタツムリの子どもでした。
子どもというより赤ちゃんに見えます。
背中にしょった殻も濡れていて、まるで生まれたてのよう・・
これは日本自然保護協会の会報誌『自然保護』の3・4月号の表紙の写真です。
同会の方から依頼を受けて「石木川まもり隊」と石木ダムについての紹介記事を投稿したので、
先日送られてきたのでした。
イヌワシについての特集記事や、辺野古の埋め立て工事で傷つけられているサンゴのことや、
石ころの観察などなど、興味深い記事がいくつもありましたが、
やはり、私はこの表紙の写真に魅せられました。
どう見ても、この白い玉の集まりはキノコには見えなくて、
柔らかそうで、温かそうで、甘そうで・・
それにしても、このカタツムリの子どもはどこからやってきたんだろう?
解説には「キノコを餌にするのか、ゆっくりとキノコの上を移動していました」とありますが、
この子にとっては、この白い玉の上は、高いビルに登っているようなもの。
次の玉に移るのが怖くないのかな?
玉と玉の間が離れているところはどうやって移動するのかな?
いや、これは玉ではなくてキノコで、それを餌としているようだけど、
自分が乗っかっているものを食べたら、自分も下に落っこちてしまうのではないか?
それとも、落ちない程度に少しだけ食べて次のキノコの玉に移るのかな?
などと想像の翼を広げてしまいました。
自然界の写真には、そんな力が潜んでいるのですね~
同会編集部の方によると、表紙の写真は、「会報表紙フォトコンテスト」の優秀作品なのだそうです。
「賞金は出ず、開放の表紙を飾るという名誉だけのもの」とか!
来年度も募集するそうなので、そのときは是非あなたも応募してみては?
今年度の作品がこちらに紹介されています。