12日の長崎新聞の記事ですが、
桜宮高校バスケ部顧問は、市教委がおこなった11日の聞き取り調査で、
体罰が常態化していたことを認めた上で、
「部を強くするためには必要だと思う」「体罰で気合を入れた」と語ったという。
生徒はそれが原因で自殺したのに、それでも「必要だ」と語る神経が理解できない。
生徒の命より、部活が強くなって優勝したりすることが大事だと考えているのだろうか?
そんな人が教師でいること自体、信じられない。
自殺前日は、「コートに入り、頬を4~5回叩いた後、頭を4~5回殴った」そうだ。
生徒は「今日も30~40発殴られた」と母親に言っていたそうだが、
8~10回でも、30~40回でも、どちらでも同じだ。
殴ってバスケの技術が上達するわけがない。
バスケが上手くならないなら、それは素質の問題か指導者の指導技術の問題でしょう。
気持ちを引き締めるためなら、たまにやる場合は効果もあるかもしれないが、
しょっちゅう殴っていたのでは効果はほとんどないでしょう。
指導の名を借りたイジメにしか思えない。
それを自覚できない教師、そういう教師の存在を見て見ぬふりする同僚や校長、教育委員会、
こんな大人たちに囲まれていたら、子供社会のイジメがなくならないのは当然。
そして、それは学校社会だけの責任ではない。
父母も加担しているケースは多いと思う。
県大会優勝とか全国大会入賞とか、いつも好成績を収める部活の顧問は特別扱いされやすく、
そのことを知った父母たちも黙認しているケースは多い。
体罰を繰り返しても、校内で飲酒などの問題行動があっても、不問。
問題視する親たちは他の親たちから白い目で見られてしまい、結局口を噤んでしまう。
私の子育ての経験から、それはしっかり記憶に残っている。
17歳のバスケ部主将の自殺は、
広い意味では、私たち大人全員が責任を問われていると思うのです。