佐世保便り

2008年7月に佐世保に移住。
海あり山あり基地あり。そしてダム問題あり。
感動や素朴な疑問など誰かに伝えたくて…

魔法の9

2009-12-27 | 平和
半月ほど前、友人からのメールに、前田真吹(しぶき)さんという女性のことが書かれていた。
「アフガニスタンお話会」という集会で出会ったそうだ。

彼女は若き映画製作者。
だけでなく、アフガニスタンで井戸を掘ったりしているという。
いま『魔法の9』という映画を製作中で、友人はその活動を応援していて、
「出来ればアフガニスタンのカレンダーを購入して下さい」とあった。

そこに記されたURLhttp://mahou9.blogspot.com/にアクセスしてみると、
右側に映画の予告編というのがあって、そこをクリックすると、

いきなり音楽が流れ、アフガニスタンの山や街や人々の姿が映し出され・・・、

あ! なっちゃんだ! ともちゃんもいる!
あー! MMCCの子どもたちだ~!
歌ってる!日本語で!「ともだちのうた」を!
覚えてたんだ・・・。

数年前、新座(埼玉県新座市、去年まで住んでいたところ)のピースフェスティバルで
一緒に歌った子どもたちの顔、顔、顔。
みんな元気そうで、嬉しかった。

しかし、私は、ただ偶然彼らに出会って、そのそばを通り過ぎただけ。
前田さんはそうではなく、ずっと彼らのことを思い続け、何かしたいと行動してきた。
それが井戸掘りであり、映画だったのだ。

その映画を作る過程で、彼女は、足元の日本にも目を向けた。
それまで知ろうとしなかった戦争体験者の言葉を拾い集め、一生懸命耳を傾けた。

「体に爆弾を巻き付け飛び込んでいく、いまのイスラムがやっていることは
 昔わしらがやっていたことと同じ」

「ニューギニアには日本兵の遺骨が今なお放置されたまま」

「64年前の戦争の後始末が何らされていない。
 にもかかわらず、新しい戦争に既に足を踏み入れてしまっている」

「一億玉砕って言ってね、私たちも戦争に行ったけど。
 玉砕してどうすんねん。皆死んでどうすんねん。馬鹿げてるやろ?いま考えたら」

前田さんは、来年にも行われるかもしれない憲法改正を問う国民投票を視野に入れて、
かつての歴史を掘り起こそうとしている。
教科書にある歴史ではなく、戦争の中で暮らした庶民の歴史を。

素晴らしいと思う。
私たちがしなければならなかったこと。
戦争体験を親にしっかり聞いて、それを自分の子に伝える。
私たちが怠けてきたことを、体験者からすれば孫の世代である前田さんたちがやろうとしている。
反省を込めて応援したいと思った。

早速カレンダーを10部頼んだ。
このような趣旨の贈り物を喜んでくれる友だちが少なくとも10人はいるから。

ところが、すぐに返事が来て、残り3部だという。

ガーン!迷いに迷って3人の住所を送る。
(もらえなかった人ごめんなさい!)

それぞれに丁寧なクリスマス用のラッピングをして、
そのでき上がりの写真をメールに添付して依頼主の私に見せてくれて、
25日に間に合うよう送って下さった。

3人の友人からは感動の電話やメールが届いた。
その説明によると…

表には、「○○様からの贈り物です」と書かれていて、
中を開けると、
「このカレンダーがあなたに届くことによりアフガニスタンに小さな笑顔が増えました…」
と書かれた手書きのメッセージが入っていたとのこと。

その心遣いに皆感動していた。

前田さんの優しさと、友人たちの反応が嬉しくて、私もでっかいプレゼントをもらったような
幸せ気分のクリスマスだった。

前田さんへの感謝を込めて、
再度前田さんのブログ「魔法の9」をご紹介します。
http://mahou9.blogspot.com/
皆さん是非立ち寄ってみてください。素晴らしいですよ。

     



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