冤罪
私が知らないうちに 私のパソコンがウイルスに感染し、
私の知らないうちに 私が誰かを脅迫し、
ある日突然、犯罪者として逮捕される…
そんなことが、
毎日インターネットやメールなどをやっている私や、あなたにも起こりうる
そんな世の中になってしまったのか…
ぞーっとした。
そのニュースを見る少し前、
私は、私のパソコンを遠隔操作してもらっていた。
時々あること。
機械に弱い私は、パソコンが不調になると、
プロバイダーのサポートセンターに電話する。
最近のサポーターは、遠隔操作で直してくれるから、自分では何もせず楽チンだなぁ~
と喜んでいた。なんて便利なシステムだろう!って。
もちろん、このサポートセンターのシステムは安心している。
ただ、同じような技術で、それを悪用すると、とんでもない犯罪が可能になるらしい。
誰かになりすまして、悪事を働き、その誰かは無実の罪をきせられる。
いわゆる冤罪事件。
そんな卑劣な事件を起こす犯人には深い怒りを覚えるし、
そんなことが可能になったネット社会が、とても怖いと思う。
でも、もっと怖くて、怒りを感じたのは、警察。
犯人は、13件の脅迫メールを5人の被害者のPCから遠隔操作で送っていて、
そのうち警察が関与した件の4人は、すべて冤罪の被害にあっている。
・大阪の男性は、ずっと否認し続けたのに、起訴されてしまい、その後釈放
・三重の男性は、逮捕後、処分保留で釈放
・福岡の男性も、逮捕後、処分保留で釈放
・横浜の男子大学生は、処分まで決定し保護観察中
福岡の男性の場合、はじめは容疑を否認していたのに、途中から自白し、
その後、その自白は「同居の女性がやったと思い、かばっただけ」と説明したが、
認められず、結局また自白…二転三転している。
男子学生の場合、いくらやってないと言っても信じてもらえず、自白を強要され、
「楽しそうな小学生を見て、困らせてやろうと思った」という動機まで語ったことになっている。
なぜ、無実の人が、自白してしまうのか?
私たちには想像できないような厳しい取り調べ、
それこそ、脅迫に近い取り調べがおこなわれているのではないか…と思ってしまう。
遠隔操作で、罪をきせられるネット犯罪も怖いけど、
どんなに無実だと訴えても、一度疑われたら終わり。
結局は犯人に仕立て上げられる…そんな警察のあり方が、もっと、ずっと、怖い気がする。。
おなじ過ちは繰り返さないでほしいですね。