スペインに到着してからまったく更新をしてなくてすみません。ご心配くださった方々、どうもありがとうございます。
11月24日に無事スペインに到着しました。まっさきにしたのが、ブロードバンドの注文確認。案の定、注文は入っていなかった。
「スペイン語を話しますか?スペイン到着予定日は?鍵を預かっている人の名前は?その人はスペイン語を話しますか?」と、この元国営電話会社の英語サイトのオンライン申し込み用紙にはあったが、スペインに到着したのと同時に英語で電話をしてきてくれたり、鍵を預かっているご近所の人に英語で電話をしてきて、わたしたちのいない間にブロードバンドの設定を済ませておいてくれるなんてことが実際に起こるとは到底信じられなかった。やっぱり起こりえないことであったのである。
これは予想していたことだったので、冷静に新規注文をする。10~14日かかると言う。2週間待てど暮らせどまったく連絡がない。再度プロバイダの電話会社に電話をしてみると、ルーターを配達する少年が我が家を発見できないということであった。それもそのはず、電話会社に登録されている住所はまったく現実に程遠い住所なのである。住所を訂正し、ルーターの配達会社に苦情を入れておいたということであった。それからさらに1週間してやっとルーターが届いた。届けにきたのは少年ではなくて、中年女性であった。少年というのは配達員を表すスペインの慣用表現なのだろうか?
ついにブロードバンド開通!と喜んだもつかの間、それから1日半ほどすると、インターネットへの接続が切れてしまった。通訳の人に我が家まで来てもらって、電話会社に問い合わせの電話をかけてもらった。注文は英語でできるのだが、問題が起こったときのテクニカルサポートはスペイン語のみなのである。釣った魚に餌はやらないということなのだろう。
すると、ブロードバンドの契約がキャンセルされているという。理由はわからないのだが、きっと進捗状況を問い合わせたときに、電話に出た人がすでに入っていた注文をキャンセルし、新しい注文を入れてしまったのだろう。インターネット接続だけ元に戻すということはできないらしくて、もう一度新規注文を入れることになった。10日ほどかかるということである。新しい注文に伴い、また新しいルーターが届くが、これは無料ということだ。この分だと、すぐにルーター屋を開くことができるほどルーターが集まるだろう。
前から普通の電話線のほうの調子も悪かったのだが、この翌日、まったく電話が鳴らなくなってしまった。電話会社に電話をしたら、翌日エンジニアがやって来た。我が家の外にある回線ボックスの中をのぞいてみて、「見てみろ」と言う。そこには小さな茶色のものがびっしりと電話線にくっついていた。アリだという。アリが電話をかじっていたのだそうだ。こんな電話線の状態ではブロードバンドなど絶対に無理だろうと言われた(でも、1日半つながっていたぞ)。
が、問題はそれだけではなかった。通りにある集合回線ボックスに行ってきたエンジニアが言うには、中央局の交換台で、我が家の電話回線が別の番号に接続されていたのだそうだ。道理で、電話が鳴らないはずである。これまで我が家に電話をかけていた人たちはすべて別の電話番号につながっていたわけなのだから。
実はこれはよくある話のようである。地元の英字新聞の読者欄に似たような話が載っていた。投稿者はノルウェー人のようであったが、近くのホテルの使った電話料がすべてこの人宛てに請求されている。一方、そのホテルのほうにはまったく電話がかかってこない。電話会社に苦情を言っても、全然問題を理解してもらえないということであった。これは我が家とまったく同じケースだと思う。ホテルの電話回線がこの人の電話番号につながれているのだ。我が家の場合は、エンジニアが来てすぐに問題を発見してくれただけ、ラッキーだった。もっとも、仕事で3メガバイト、7メガバイトといったファイルを受信するためにわたしがダイヤルアップ接続をしていた1日半の間の電話代を請求されるほうの側はあまりラッキーではないかもしれない。
電話会社のエンジニアが我が家を出て行くとき、なかなかしっかり閉まらない門に苦労しながら、「まったくスペインなんだから」というようなことを言っていた。スペイン人の仕事のできなさには迷惑させられているが、このへんの無責任さがやっぱり好きだ。もしこんなことが日本で起こって、外国人が困っていたら、腹をかき切って日本人全体の責任を取ろうと思うのが日本人だろう。
そんなわけで、スペインに到着し、最初にブロードバンドを注文してから5週間が過ぎようとしているが、いまだにダイヤルアップ生活である。昨日ルーターが届いたが(これは最初に注文したワイヤレスルーターではなく、安いシングルポートのルーターだった)、これはたぶん2つめの注文に伴うものだろう。ますます状況は混沌とし、いったいいつになったら再びブロードバンド接続を満喫することができるのか、まったくわからなくなった。
11月24日に無事スペインに到着しました。まっさきにしたのが、ブロードバンドの注文確認。案の定、注文は入っていなかった。
「スペイン語を話しますか?スペイン到着予定日は?鍵を預かっている人の名前は?その人はスペイン語を話しますか?」と、この元国営電話会社の英語サイトのオンライン申し込み用紙にはあったが、スペインに到着したのと同時に英語で電話をしてきてくれたり、鍵を預かっているご近所の人に英語で電話をしてきて、わたしたちのいない間にブロードバンドの設定を済ませておいてくれるなんてことが実際に起こるとは到底信じられなかった。やっぱり起こりえないことであったのである。
これは予想していたことだったので、冷静に新規注文をする。10~14日かかると言う。2週間待てど暮らせどまったく連絡がない。再度プロバイダの電話会社に電話をしてみると、ルーターを配達する少年が我が家を発見できないということであった。それもそのはず、電話会社に登録されている住所はまったく現実に程遠い住所なのである。住所を訂正し、ルーターの配達会社に苦情を入れておいたということであった。それからさらに1週間してやっとルーターが届いた。届けにきたのは少年ではなくて、中年女性であった。少年というのは配達員を表すスペインの慣用表現なのだろうか?
ついにブロードバンド開通!と喜んだもつかの間、それから1日半ほどすると、インターネットへの接続が切れてしまった。通訳の人に我が家まで来てもらって、電話会社に問い合わせの電話をかけてもらった。注文は英語でできるのだが、問題が起こったときのテクニカルサポートはスペイン語のみなのである。釣った魚に餌はやらないということなのだろう。
すると、ブロードバンドの契約がキャンセルされているという。理由はわからないのだが、きっと進捗状況を問い合わせたときに、電話に出た人がすでに入っていた注文をキャンセルし、新しい注文を入れてしまったのだろう。インターネット接続だけ元に戻すということはできないらしくて、もう一度新規注文を入れることになった。10日ほどかかるということである。新しい注文に伴い、また新しいルーターが届くが、これは無料ということだ。この分だと、すぐにルーター屋を開くことができるほどルーターが集まるだろう。
前から普通の電話線のほうの調子も悪かったのだが、この翌日、まったく電話が鳴らなくなってしまった。電話会社に電話をしたら、翌日エンジニアがやって来た。我が家の外にある回線ボックスの中をのぞいてみて、「見てみろ」と言う。そこには小さな茶色のものがびっしりと電話線にくっついていた。アリだという。アリが電話をかじっていたのだそうだ。こんな電話線の状態ではブロードバンドなど絶対に無理だろうと言われた(でも、1日半つながっていたぞ)。
が、問題はそれだけではなかった。通りにある集合回線ボックスに行ってきたエンジニアが言うには、中央局の交換台で、我が家の電話回線が別の番号に接続されていたのだそうだ。道理で、電話が鳴らないはずである。これまで我が家に電話をかけていた人たちはすべて別の電話番号につながっていたわけなのだから。
実はこれはよくある話のようである。地元の英字新聞の読者欄に似たような話が載っていた。投稿者はノルウェー人のようであったが、近くのホテルの使った電話料がすべてこの人宛てに請求されている。一方、そのホテルのほうにはまったく電話がかかってこない。電話会社に苦情を言っても、全然問題を理解してもらえないということであった。これは我が家とまったく同じケースだと思う。ホテルの電話回線がこの人の電話番号につながれているのだ。我が家の場合は、エンジニアが来てすぐに問題を発見してくれただけ、ラッキーだった。もっとも、仕事で3メガバイト、7メガバイトといったファイルを受信するためにわたしがダイヤルアップ接続をしていた1日半の間の電話代を請求されるほうの側はあまりラッキーではないかもしれない。
電話会社のエンジニアが我が家を出て行くとき、なかなかしっかり閉まらない門に苦労しながら、「まったくスペインなんだから」というようなことを言っていた。スペイン人の仕事のできなさには迷惑させられているが、このへんの無責任さがやっぱり好きだ。もしこんなことが日本で起こって、外国人が困っていたら、腹をかき切って日本人全体の責任を取ろうと思うのが日本人だろう。
そんなわけで、スペインに到着し、最初にブロードバンドを注文してから5週間が過ぎようとしているが、いまだにダイヤルアップ生活である。昨日ルーターが届いたが(これは最初に注文したワイヤレスルーターではなく、安いシングルポートのルーターだった)、これはたぶん2つめの注文に伴うものだろう。ますます状況は混沌とし、いったいいつになったら再びブロードバンド接続を満喫することができるのか、まったくわからなくなった。
こうしたネットのサービスは申し込みはお手軽で、サポートは不便という感じがします。
わたしも以前使っていたプロバイダで、提供していないサービスへ契約が移行されているので苦情を言ったのに、なかなか分かってもらえませんでした。メールでサポートがあるはずなのに、1週間経っても返事が来ないし、その後電話してもそのメールを知らないというし。
それでもみちえさんの状況よりはましでしょう。
ブロードバンドへの復帰を祈っております。
日本でもサポートの不便さというのはあるのですね。
日本で落雷のためにブロードバンドが使えなくなったとき、電話会社がその日のうちに急いで飛んできて修理をした上、深くお詫びをして菓子折りを置いていったという知人の話を聞いて、やはり日本のサービスのよさは違うとたいへん感心していたのですが。うちに来たスペイン人のエンジニアなんて、電話線つなぎ間違いに対してのお詫びの言葉もなし。まるで他人事なんですね。会社に対する考え方が違うんでしょうか。
ブロードバンド復帰が待ち遠しいです。