
(写真はBBCのサイトから)
イギリスのポーツマスの港に向かう途中、ハインドヘッドというところを通過するのだが、ここにDevil's Punchbowlと呼ばれる場所がある。日本風に言うと、鬼のすり鉢ということになるだろう。
かつて悪魔が北欧神話に出てくる神・トールに巨大な土の塊を投げつけて困らせ、その土を取った跡がこのすり鉢上の盆地にであるという伝説がある。が、実際には水による侵食によってできた大きな窪みだそうだ。
ここを通ると思い出すことがある。ここのナショナル・トラスト経営のカフェに入ったことがあった。向かいのテーブルに中年の小男が座ってお茶を飲んでいたのだが、その顔を見ると、額の両脇に小さな瘤がある。まるで、デビルが角を魔法で隠そうとしたのだが、全部は消せずに根元が残ってしまったという感じだった。ちょっと意地悪そうな貧相な顔つきは悪魔を思わせるのにふさわしい。トールに巨大な土くれを投げつけて困らせたという強力なイメージにはほど遠いが、あれはきっと鬼のすり鉢の鬼だったのだと信じて疑わない。
この近辺は現在道路工事中である。自然保護と慢性的な道路渋滞の解消のため、すり鉢を迂回するトンネルが建設中ということだ。トンネルができれば、この近くも静かになって、鬼もゆっくりカフェでお茶を楽しむことができるようになるだろう。
イギリスのポーツマスの港に向かう途中、ハインドヘッドというところを通過するのだが、ここにDevil's Punchbowlと呼ばれる場所がある。日本風に言うと、鬼のすり鉢ということになるだろう。
かつて悪魔が北欧神話に出てくる神・トールに巨大な土の塊を投げつけて困らせ、その土を取った跡がこのすり鉢上の盆地にであるという伝説がある。が、実際には水による侵食によってできた大きな窪みだそうだ。
ここを通ると思い出すことがある。ここのナショナル・トラスト経営のカフェに入ったことがあった。向かいのテーブルに中年の小男が座ってお茶を飲んでいたのだが、その顔を見ると、額の両脇に小さな瘤がある。まるで、デビルが角を魔法で隠そうとしたのだが、全部は消せずに根元が残ってしまったという感じだった。ちょっと意地悪そうな貧相な顔つきは悪魔を思わせるのにふさわしい。トールに巨大な土くれを投げつけて困らせたという強力なイメージにはほど遠いが、あれはきっと鬼のすり鉢の鬼だったのだと信じて疑わない。
この近辺は現在道路工事中である。自然保護と慢性的な道路渋滞の解消のため、すり鉢を迂回するトンネルが建設中ということだ。トンネルができれば、この近くも静かになって、鬼もゆっくりカフェでお茶を楽しむことができるようになるだろう。
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