


というわけで、クリスマスツリーをはじめとするクリスマスの飾りを取り外す日ということになる。6日を過ぎても、クリスマスの飾りをつけたままにするのは、縁起が悪いのだそうだ。このへんは、3月4日以降雛人形を出したままにしておくと、娘が嫁に行きおくれるという日本の習慣に似ているかもしれない。というわけで、我が家もクリスマスツリーをしまい、居間に飾ったクリスマスカードを全部まとめて処分した。このブログの壁紙もクリスマスものをやめ、冬らしいものにしてみた。
スペインでは今日は公現日で祭日である。この日に東方の三博士(三賢人とも)がベツレヘムを訪れ、キリストに贈り物をしたのにちなんで、スペインでは贈り物の交換をする。イギリスでは、12月25日の朝にプレゼントを開ける。オランダでは、12月6日の聖ニコラスの祝日(サンタ・クラウスの日)に子供にプレゼントをあげるのが習慣だそうだ。
多国籍化の進んだペドロランド近辺では、子供たちは12月25日と1月6日の両方にプレゼントをもらうが、最近聞いた話によると、マドリッド辺りでも同じような英西折衷の習慣が定着しつつあるそうである。
1月6日には、スペインでは三博士にちなんだ「3人の王のケーキ」というのを食べる習慣があるが、はっきり言ってこれは期待はずれであった。わたしがパン屋から買ったのは、ドーナッツ型(リース型と言ったほうが高級に響くかもしれない)パンであり、上にアンジェリカなどのドライフルーツの飾りが少しついていただけだった。クリームが入っているという説もあるが、これはマドリッド・バージョンかもしれない。わたしの買ったのには、中には何も入っていなかった。いや、忘れてはいけない。実はおまけが入っている。小さな瀬戸物でできた、赤ちゃん姿のイエス・キリストが入っているのだ。幸い、パン屋のおにいちゃんがスペインの習慣に疎いだろうと見て、この秘密を予め教えておいてくれたのでよかったが、知らなかったら、イエス・キリストを喉に詰まらせて死んでいたかもしれない。あるいは、ケーキを切り分けるときに、イエス・キリストが真っ二つとか。キリスト教徒でないとしても、あまりいい気持ちはしない。で、このイエス・キリストに当たった人には、幸運が訪れる(喉に詰まらせていなければ)ということである。手作りのクリスマスプディングに硬貨を入れ、これにあたった人は将来金持ちになれるというイギリスの習慣に似ている。
というわけで、ついにお祭り気分も終わり、通常生活が始まることになる。
そのイエス様はとてもみたいです(笑)。
以前、かえるさんが公現日にフランスで食べるお菓子の話をブログでされていたときに、スペインと似ているなと思ったものです。
残念ながら、陶器のイエス・キリストは捨ててしまいました(罰当たりもの!)。グリコのマークのような格好をしていた記憶があります(ランニングシャツは着ていなくてパンツだけでしたが、片手・片足を上げたポーズは同じでした)。
お釈迦さまの生まれたとたんの「天上天下唯我独尊」ポーズみたい。そら、みたいですよお(笑)。
来年もぜひ食べて取っておいてね。
ペルーのクリスマス飾りの飼い葉桶の中のイエス様は、裸に赤褌だった^^;)