ペドロランド日記

スペインの国際村「ペドロランド」を中心にフランスとイギリスに発信地を移しながら、日々の出来事を綴っています。

La Despensa

2005-05-06 19:37:08 | スペインの生活
のち1年近くスペインに住んでいたバリーとロリーナがイギリスから休暇で来ていて、別荘用のアパートを買ったというので、近所の人と一緒に訪ねて行く。ペドロランドから車で20分ほどの海辺の町である。近くのバーで飲む。3杯目には、おつまみまで出てきた。ねじりビスケットとエンパナディーリャ(小さなパイのようなもので、中にツナのトマトソースあえが入っている)とレタス・ソーセージ・海老をマヨネーズであえたサラダが出てきた。こういうことはイギリスのパブでは絶対にないので、うれしい驚きだった。

この後、海辺のバーのバーベキューに行く予定だったのだが、すでに午後10時近くになっていたので、もう終わっているだろうということで、バリーとロリーナのアパート近くのレストランに行くことにする。ロリーナのお勧めである。教会前広場に面した小さなバー・レストランで"La Despensa"(食料貯蔵場、食料戸棚)と言う。総勢7人で繰り出したのだが、店の女将が入り口に立ち、一人ずつに「わたしはナナ」と自己紹介しながら、お辞儀をするのだった。スペイン人がお辞儀をするのなんて見たことがない。イギリスでもお辞儀をする人なんていなかった。

中に入ると3つのテーブルをくっつけて、7人用のテーブルをセットしてくれ、窓際の椅子に座ったわたしには「寒くないか?」と女将が聞く。スペインのレストランでこんなに気配りをされたことはないので、感動した。まるでわざわざ訪ねてきた友人を歓待するようである。

壁際にはセラノハムがかかっている(写真)。この店では整然と10ほどの豚の足が壁に沿って並べられているだけだが、ほかのスペインのバーでは、まるで鍾乳洞のように、天井から無数のハムが吊る下がっているところがある。その下で、客たちが煙突のようにタバコを吸うものだから、まるでタバコの煙で燻されているようなものだ。

カウンターの上にはタパスがケースの中に並べられている。なかなか興味深かったのだが、タパスをつまみながら酒を飲む段階はとうに過ぎているので、すぐにロースト・ラムを注文した。フォークを刺すと肉が骨からはずれるほど、やわらかく調理されている。これにフレンチフライとサラダがついて、8ユーロ50センチモ(約1,153円)。ハウスワイン(赤)は1本4ユーロ50センチモ(610円)也。合計7人で120ユーロ(約1万6千円)。絶対にもう1度行ってみたいレストランだ。

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2 コメント

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ハムの下に? (かえる)
2005-05-19 08:40:02
ブエノスディアス!



ハムの下にぶらさがっている、逆さの傘のような白いものは、液だれ受け?なのかしら。



鍾乳洞のようにぶらさがっているハムの映像はなんどか見たことがあると思うのだけれど、逆さ傘には気がつきませんでした。



それだけこのお店は、いろいろきちんとして、気を配っていそうな感じがします。

おいしそうだなあ

わたしも見たことない (みちえ)
2005-05-19 17:47:21
わたしもあれは液だれ受けではないかと思うのですが、初めて見ました。ここまで衛生面でも気を配っているお店って、スペインでは珍しいですよね。

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