貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

萩の原と笠の露

2019-02-03 08:48:09 | 日記

萩の原と笠の露

平成31年2月3日(日)

 我ながらよく続くものよ、とも

自分を褒め、更に鼓舞する歩行禅!

 今年も、一日も休まず続いている。

「素直・謙虚・・・・素直・感謝・・・等々」。

 そして、今朝は加賀市へ。

 道の駅「山中温泉湯けむり健康村」を

7時40分発。

 前回と同じ芭蕉の館の近くの駐車場へ。

 芭蕉の館は、芭蕉が山中温泉を訪れ、

逗留した泉屋に隣接していた「扇屋」の

別荘を、平成16年に再整備したもの。

 明治38年の建築で、広い庭園や

庭園を望む雁行型の濡れ縁など、

和風情緒豊かな憩いの空間が

親しまれている。

 今回、ここでは、芭蕉と曾良の別れを

偲ぶ。

 元禄2年、芭蕉は曾良を伴い、山中温泉

に浴す。

「其功有馬に次と云ふ。

「山中や 菊は手折らぬ 湯の匂」 。

「あるじとする物は、久米之助とて、

いまだ小童也。かれが父俳諧を好み、

洛の貞室若輩 の昔爰に来りし比(ころ)、

風雅に辱しめられて、洛に帰て

貞徳の門人となって世に知らる。

 功名の後、此一村判(はん)詞(じ)の料を

請ずと云ふ。今更むかし語とはなりぬ。

曾良は腹を病みて、 伊勢の国長島と

いふ所にゆかりあれば先立ちて・・・。」

と記すように、4ヶ月にわたる二人旅は、

この山中温泉で終わりを告げること

となる。

「行きゆきて 倒れ伏すとも 萩の原」

という曾良の書き置き。

「行く者の悲しみ残る者のうらみ、

隻梟(せきふ)の別れて雲に迷ふがごとし。

予も又、

「今日よりや 書付消さん 笠の露」 」。

 苦楽を共にした二羽の鳥が今日から

一羽一羽になって、雲間に迷うように

笠に書いた「同行二人」の文字を、

落ちる涙で消すことにしようという

芭蕉の寂しい気持ちが伝わってくる。

 八泊九日の逗留は、芭蕉の久米乃助

という小童への男色狂いという説も

あるが・・・。

 生真面目な曾良の気性と病気と

旅の終着の間際など鑑みても疑問の

余地はある・・・?    

     

 山中温泉の観光案内と見所も

新に作成されている。


鎮守の森とは幼少時以来?

2019-02-02 08:47:15 | 日記

鎮守の森とは幼少時以来?

平成31年2月2日(土)

 竹は、草か木かそれとも?

というのが、今朝の編集手帳。

 「木というのは、年輪を形成しながら

成長していく植物で、木本植物と呼ぶ。

 竹の場合は、年輪を持たず中は空洞。

一般的には、被子植物の中の単子葉類

イネ科ということに・・・。」

木か草か?というと、草になる。

 古今集に、

「木にもあらず草にもあらぬ竹のよの

はしにわが身はなりぬべらなり」

詠み人知らずの歌がある。

 木でも草でもない私は竹のように

どっちつかずになってしまったという

歌意だが、昔から竹のとらえ方は、

私たちと変わらない。

 今朝は、那谷寺境内にある白山神社へ。

 寺社融合のこの地も竹みたいなもの

なのか、曖昧共存共栄の我が人種の

よさ?なのか。

 那谷寺境内最南端の大きな森の中に

入口があり、左右に社号標、石段上中央に

一の鳥居が建立されている。 

 参道を進むと右手に社務所、

左手に手水舎が配され、

二の鳥居を潜ると左に曲がった

参道右に金刀比羅社が祀られ、

奥に境内が設えられている。


 

 参道脇には二対の狛犬、

正面に千鳥破風唐破風付き入母屋

造りの拝殿、その奥の板塀内に

大きな流造の本殿が建立されている。

 境内社・金刀比羅社の社殿軒下でも、

可愛い狛犬が・・・。

鎮守の森の碑。

 御霊場巡拝記念の碑

 

 そして、帰り際、石楠花の残り花に歓迎!

紅葉にも・・・・!


再生の祈り!胎内潜り

2019-02-01 08:59:24 | 日記

再生の祈り!胎内潜り

平成31年2月1日(金)

 昨夜、まとまった雨が降る。

 ほんと、慈雨である。

 「雪になったかな?」

と、雨戸を開けると、すっかり

乾いている。

 からからになっていたのだ。

 ボッパルトの柊の黄色の花に、

今朝は、三種類の小鳥が・・・。

二羽はメジロだ。

 ほんとにこの花の蜜が好きなんだな!

 微笑ましいかぎり!

 さて、那谷寺の本殿大悲閣へ。

胎内潜りとなる。

 生きているうちのあらゆる罪を

ゆるされ、生まれ変われるのかな?

そして、芭蕉句碑へ。

翁塚と並んでいる。

芭蕉の句は、

石山の 石より白し 秋の風

翁塚

那谷寺の庚申塚

縁結びの神だ。

縁結びの御礼の参拝も果たす。

他の句碑も

苔生して味わい深し。

鐘楼だ。見事なつくり。

風月橋も風情を感じながら渡る。

白山神社へ。

つづく。