貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

留別吟から・・・死の世界への行程を!

2022-02-18 14:43:23 | 日記
令和4年2月18日(金)
 師匠は、この当時の留別吟から、
最後の句とされている
「旅に病んで」までを追究される。
 私も師匠に準じて整理してみることに。
 芭蕉最後の年には、
秀句、名句が目白押し。
 師は、この試みで知ってほしいことを、
「ふと別れた人と二度と会えない状況に
なりながら、生きた世界から死
の世界に滑り込んでいく
不思議な俳句の表現の一列を味わうこと」
と強調される。
 先ず、第一句。
麦の穂を 
 便(たより)につかむ 
   別(わかれ)かな
            (元禄七年五月十一日)
つづく。