キッチン・トランスレーターつれづれ日記

つれづれなるままに日々のよしなしごとを綴ります。本、風景や花や料理、愛犬の写真などをご紹介。

ピンク色のピンク

2013-05-12 10:18:50 | 季節の花々
           

           母の日に娘がピンクのカーネーションを贈ってくれました。

           英語で、カーネーションの別名をピンクと言います。カーネーション

           というよりナデシコの仲間を全てピンクというようです。トリヴィアを

           一つ、'ピンクpink'というのはもともとナデシコ科の花の名前で、そ

           れがピンク色であったために色の名前に転用されたのだそうです。

           だからナデシコ科の花カーネーションのピンク色のものは、英語

           ではa pink pinkということになりますね。母の日には真っ赤なカー

           ネーションが定番ですが、ピンクのカーネーションもとても可愛い。

           

         これは薔薇にも見紛うピンクのカーネーション。薔薇より柔らかい感じです。

               

           カーネーションと一緒にミニトマトの鉢ももらいました。花より団子。

           たくさん付いている実が赤くなるのが楽しみです。
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わたしがさびしいときに

2013-05-10 16:48:10 | 季節の花々
               わたしがさびしいときに
               お母さんはやさしいの。
                           金子みすゞ『さびしいとき』より

             お母さんの大きな大きな愛に包まれた、幼い金子みすゞのいじらし

             い心が痛いように感じられる詩の一節です。その後みすゞも女の子

             の母になり、子を思うがゆえに切ない死を遂げるなどとわかってい

             たら、みすゞのは母どんなにか悲しかったことでしょう。 

             

             それに比べれば私なんか、なんて幸せ者。もうすぐ来る母の日に、

             息子夫婦がとても可愛い色の紫陽花の鉢植えをプレゼントしてく

             れました。カメレオンという種類、その名のように花の色が変化

             していくようです。楽しみ!

                

                おかあさまは
                おとなで大きいけれど、
                おかあさまの
                おこころはちいさい。

                だって、おかあさまはいいました、
                ちいさいわたしでいっぱいだって。

                わたしは子どもで
                ちいさいけれど、
                ちいさいわたしの
                こころは大きい。

                だって、大きいおかあさまで、
                まだいっぱいにならないで、
                いろんなことをおもうから。
                                金子みすゞ『こころ』

                           
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男性には見えない色

2013-05-08 14:55:17 | 季節の花々
           

           紫色の大ぶりな鉄線が咲いています。透明感のある花びらが美しい。

           黒川伊保子さんという脳科学者の「キレる女、懲りない男」という新書

           を読みました。
         
キレる女 懲りない男: 男と女の脳科学 (ちくま新書)
黒川 伊保子
筑摩書房


           男女の脳の仕組みの違い、その結果の感情の動き方の違い、思考経路

           の違い、行動の違いを楽しく解説している本です。かなりまえに「人の話

           を聞かない男、地図が読めない女」という本がベストセラーになりました

           が、あれとほぼ同じ内容です。

           

           その中に、女性と男性では色の感じ方が違うと書かれていました。男性が

           美しいと思うピンクは、女性が心地良いと思うピンクより青みがかっている

           のだそうです。また、女性には見えて(全女性にではないが)男性には見

           えない(全男性にではないが)色があるそうです。ある時計メーカーで、文

           字盤ケースが緑がかった紫色だと女性のデザイナーが言ったところ、男

           性陣は一様に驚いたそうです。透明だと思っていたから。これって何だか

           ちょっとショック。同じ花を見て、同じように美しいと思うのは無理なのか?!

           

           そんなことは無いでしょう。全く同じに見えないにしても、このデルフィ

           ニウムは、男にも女にも美しく見えると思います。感じ方、考え方にあ

           る程度の違いがあるとしても、全く違えば共存はできません。でも、思

           いもかけない反応を示されても、「ああ、脳の仕組みが違うのだから、

           しょうがないか」と、寛容な気持ちにもなれるってことはありますね。
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五月晴れ

2013-05-06 09:10:06 | 季節の花々
           

           さわやかな風に鯉のぼりが泳ぐ、良いお天気のこどもの日になりました。

           

           「こいのぼり」という題名の歌は2つあります。1つは

              甍の波と雲の波
              重なる波の中空を
              橘香る朝風に
              高く泳ぐや鯉のぼり

           という文語調の歌です。この歌の3番は

              百瀬の滝を登りなば
              忽ち竜になりぬべき
              我が身に似よや男子と
              空に躍るや鯉のぼり       作詞:不詳 作曲:広田龍太郎

           という勇壮な歌詞です。5月5日がこどもの日ではなく、端午の節句だっ

           た頃の歌ですね。

              やねよりたかい こいのぼり
              おおきいまごいは おとうさん
              ちいさいひごいは こどもたち
              おもしろそうに およいでる   作詞:近藤宮子 作曲:不詳

           こっちののどかな「こいのぼり」の方が平和でいいですね。

           

          1ヶ月ちょっと前には淡桃色の花が満開だった桜の木も、今は涼しい若葉です。

           

           今は、毎年ご近所の垣根いっぱいに咲く淡桃色の美しい花が満開です。

           これはクレマチス・モンタナというクレマチスの仲間のようです。

           
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サツキツツジ-皐月躑躅

2013-05-04 10:34:40 | 季節の花々
           

          ツツジの種類のうち、ちょっと遅く5月になって咲く種類をサツキツツジ

          というそうです。英語で言えばツツジはどれもazaleaです。rhododendron

          というややこしい名前に訳している場合もありますが、これは日本ではシ

          ャクナゲを指すことが多いようです。もっともツツジもシャクナゲも学名が

          rhododendronなんとかなので、英語だとあまり区別しないのでしょうね。

           

          それにしても、どぎついくらいに色鮮やですね、ツツジって。それにいつ

          も思うのですが漢字の難しいこと。躑躅なんてとても書けません。皐月と

          言う字だって、とっさに出て来ません。花の名前は難字が多いですね。

          石楠花と書いてシャクナゲと読むのも知っていないと難しい。忍冬と書い

          てスイカズラ、車前草と書いてオオバコなんてのもあります。もっとも、ひ

          らがなやカタカナでも書けるから、漢字で書けなくても構わないのですが。

          それって日本語ならではですね。

           

          これは三葉躑躅。紅紫のきれいな花が一面に咲いてちょっと見るとサクラ

          や桃の花のようにも見えます。普通の躑躅とは感じが違います。これは去

          年行った秩父のパワースポット三峯神社の三葉躑躅です。きれいでした。

          金子みすゞの「つつじ」という詩、読んでいると子どもの頃を思い出します。

                小山の上に
                ひとりいて
                赤いつつじの
                みつをすう

                どこまで青い
                春のそら
                わたしは小さな
                ありかしら

                あまいつつじの
                みつをすう
                わたしは黒い
                ありかしら
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Komm,Lieber Mai - 楽しや五月、草木は萌え

2013-05-01 15:20:34 | 季節
           

           風薫る五月になりました。モーツアルトの「コム、リーバー マイ、、」

           「5月ちゃん、早く来て、、、」の軽快なメロディーが聞こえてくるような。

           一重の真赤なバラが満開です。

           

           ご近所の家のセイヨウミザクラの木にたくさんサクランボがなりました。

           小ぶりですが、とても甘いチェリーです。赤くキラキラ光っています。

           

           青い皿にゆで卵のサラダを盛りました。春の香りがします。

               

           家の近くの道路予定地、土地の買収が進まないのか、もう何年も資材

           を置いたまま放置されていますが、そこに茅花がたくさん生えています。

           茅花というのはイネ科の茅萱という草の若い花穂を言うそうです。風に

           揺れ、薄い銀色に光って、秋の薄なんかとはまた違った軽やかな明る

           さがあります。金子みすゞにかわいい「つばな」の詩があります。

               つゥばな、つばな、
               白い、白いつばな。

               夕日の土手で、
               つばなをぬけば、
               ぬいちゃいやいや、
               かぶりをふるよ。

               つゥばな、つばな、
               白い、白いつばな。

               日ぐれの風に、
               とばそよ、とばそ、
               日ぐれの空の、
               白い雲になァれ。          金子みすゞ『つばな』
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